今週の木曜日、午前中は座敷の隣の納戸の床の解体でした。



大引きを兼ねている構造は日本建築独特の足固めを兼ねているので、今の時点では撤去できません。
足場を組む段階になったら撤去する予定です。
まっすぐな材料を使っていないので、床のレベル合わせ、めんどくさかっただろうなと。

そして、根太として使っていた材木も大半が木食い虫によってボロボロにされてました。
ポキポキ折れる状態で。
よく、この上を歩いていたなと思うと、ちょっと背筋が寒かったです。

床下の掃除を終えて、納戸の改修作業はしばらくありません。
床下に入って、いろいろと確認をしてみました。



北東側の基礎の様子。
柱が石積みの基礎の上に半分しか乗ってませんね。
足場を組んでからでなければわかりませんが、下げ振りを下げてみて、通り芯の変更が必要かなと。
まぁ、この柱の上の、軒を支えている丸太も一部雨漏りで腐っているので交換が必要なんですけれどね。
もう少し真っ直ぐな柱にしたほうがいいかなと。



母屋の茅葺屋根の下、下屋についてはこんな感じで、傷みがひどいんですよ。
先日の納戸の梁が一本折れていた事もあり、下屋については一度全部解体しなければならないかもしれませんね。
まぁ、使える部材は再利用したい所ですが。
なんでもかんでも新しくすればいいというものではないのが古民家再生なのですから。



新たな課題も発見ですね。というより織り込み済みな感じもしますが。
座敷の床の間の隅にある柱の束石際。
フワフワになってますね。
シロアリではなさそうですが。
耐久性がかなり低下している事は間違いなさそうです。

根継ぎをするか、柱の交換をするかのいずれかになると思いますが、さて、どうしたものかと。

母屋の茅葺屋根を支えている六本の柱。
以前にも紹介したかと思いますが、いずれも四寸角相当の柱なんですよ。
茅葺屋根自体は、全体で20t近くあると言われています。
まぁ、この辺りの茅葺は実際には麦藁を使っていますので、そこまでの荷重はないと思いますが、それでも15~6tの重さはあると思います。
葺き足が短いので、おそらく。
これだけの荷重をたった六本の柱、しかも四寸角相当で支えているんですよね。
おまけに柱間のスパンが長い。
そして、そのうちの一本はこんな感じの束石の上に乗っています。


判りますか?
束石が三段重ねになっていて、ダルマ落とし状態になっているのが。
この状況もなんとかしたいんですよね。

母屋の梁が一本折れているので、いずれにせよ、交換のために屋根のジャッキアップ、仮支持が必要ですが、このタイミングで、これらの柱の交換もできないものかと考えているんですがね。

交換するのであれば、今の四寸角の倍の太さ、八寸角(240mm角)にしたいと考えています。
杉の節がある原木で、立米1.4万円と単価を設定したとして、24cm角の柱を製材しようとすれば、末口28~30cm前後の丸太が必要になりますが、4mの長さでこの立米単価で計算すると、一本辺り5000円くらいになります。
立米単価はいくらか変わる事があるので、一本辺り6000円と仮定しても、六本で4万円弱で買い揃える事は可能です。
もちろん自分で製材する事が前提の価格ですがね。
ログハウスのように丸太のまま使うという方法ももちろんありますよ。
そうすれば製材の手間は省く事ができます。
既存の桁や梁との取り合いが少々めんどくさくなる事もありますが。

これくらいの金額であれば、今の収入でも多少時間はかかりますが、調達は可能です。

問題は、屋根の仮支持にかかる経費等をどうやって捻出するか。ですね。
これがまだ解決していません。
なるべく安く、耐荷重が高くする方法を考えている所ですが。




古民家のセルフリノベーションをされている方々も多いんですよ。
でも、構造補強から見直す人はあまりいない。というよりできない人が多いのも事実です。
カッコだけの薄っぺらなリノベーションではなく、次の100年のために行う事が自分に与えられた使命だと感じていますので、ここはやはりなんかとして前向きに進めたいなと考えています。
平成も今年で終わりですが、そうですね、平成の大改修ともいえるような位置付けとして考えています。


多方面の協力もお願いしたい所です。