昨日は新元号の発表でしたね。
平成という響きが耳馴染みがよくて、新しい「令和」という元号に馴染むのにしばらく時間がかかりそうですが。


今、改修をしている古民家も、これで10回目の改元を迎える事になりました。


以前にも投稿しましたが、残置家財の中にあった、この家の唯一のお宝かもしれません。
江戸時代末期、幕末の頃に描かれたこの家の見取り図。


嘉永三年(1850年)という年号と共に、この家を建てた大工の棟梁と思われる人物の署名と落款。
二万之里とは現在の倉敷市真備町二万の辺りだろうと思います。

最終的に上棟札との整合性を確認していないので、上棟した正確な日付は不明ですが、169年前に描かれたという事は間違いないようです。
現在の母屋の位置が微妙に違っていたりするので、叩き台、マスタープランとして描かれたものなのかもしれません。

嘉永、安政、万延、文久・・・と続いて、明治、大正、昭和、平成といずれも激動の時代、時間を経てきたこの家も、今回、10回目の改元を迎える事になります。

考えてみればもう6~7年で昭和元年が一世紀前の出来事になるんですよね。
そう考えると100年なんて案外短いのかな?などと思ったりもします。





文久三年頃に購入されたと思われる器。
伊万里独特の蛸唐草文様。




処分した襖の中から出てきた日露戦争の頃の新聞記事。
富国強兵を推進していた時代ですが、いずれにせよ平和な時代であって欲しいなと。