シーズン12の登場人物
山田翔…日奈子の2歳下の弟。
赤門の大学出身で有名企業に勤めている。
仕事も出来て優しく穏やかな性格だが、
女性には口下手で奥手。女性と付き合った経験が
ほぼない中で女医の結衣と婚約中。しかし…
山田日奈子
…パンダの同級生。不器用な弟のことが可愛くて仕方ないが
婚約者の結衣さんがモラハラ気質、浮気疑惑。
良いように使われている気がして心配。
菊地結衣…翔くんの婚約者。大学病院に勤める外科医。
父も兄も親類も医者。母は専業主婦。相当な曲者
最近2台目の携帯電話が見つかり、その中身は…
辻さん…結衣さんの医学部時代からの同期。外科医。
日奈子といい仲になりそうだったが極度の潔癖症男で
日奈子からフェイドアウトしようと思っていた。
ワインが運ばれてきて
お酒の力も手伝って
辻は、抑制されたものを
たまに発散したくなると
発言した。
そして
加藤
「いや、俺は田舎者だから
あんまり遊べてないけど
こいつは凄いんですよー」
加藤がナイスパスを出してくれた。
私
「えー、凄いって
どういうところですか？
聞きたい聞きたいー。」
辻
「ちょっと加藤やめろよ。」
いや、そう言いながらも
嬉しそうに
押すな、押すな的な。
ダチョウ倶楽部的な。
本当は押して的な。
そんなお顔をしているよ。
加藤
「辻って基本的に
話すとこうやってマイルドですけど
仲良くなるとSっ気が出てきて
なんかそういうところが
外で、第一線で戦ってる女性には
モテるんですよね。」
日奈子
「Sっ気？
全然わからなかったですー。」
辻
「だって日奈子さんには
気に入られたいですもん。」
加藤
「ほら、こういうところですよ。
これもテクニックですからね（笑）
引っかかっちゃダメですよ
日奈子さん（笑）」
日奈子
「ホントですねー。
危ない危ない。」
辻
「ちょっと、加藤！」
私
「だけど、第一線で働く女性って
お二人の周りには
そういう人だらけじゃないですかー。
例えば女医さんも、
看護師さんも。
となると
やっぱりお付き合いされるのは
同業者が多いんですか？」
加藤
「それは人によりますけど
開業したい医者なら
結婚相手は医者、ってことが
多いかもしれないですし
看護師とも
飲む機会は結構ありますしね。」
加藤。
結構なんでも話してくれるな。
日奈子
「お二人は、
女医さんも看護師さんも
お付き合いされたことありますか？」
辻
「なんだか日奈子さんの前で
言いにくいなぁ。
聞きたいですか？」
なんだそのつまらない返し方は。
そんな聞き方されたら
普段の私と日奈子なら
（あ、別にいいっす。）
って言ってしまうわ！
でも
日奈子
「聞きたいですよー。」
しかし日奈子が頑張って
なんとか棒にならないように
気をつけている。
辻
「まぁ、やっぱり僕たちは
出会いの場も少ないので
どちらとも、
付き合ったことはありますね。
なぁ、加藤？」
加藤
「なんで急にこっちに！（笑）
いや、僕は看護師の方とは
お付き合いする機会が
たまたまなかったですけど
医学部時代は、同級生と
付き合ったことはあります。」
ふぅん。
その時加藤がさりげなく
空いている私と辻のグラスに
ワインを注いでくれていたので
軽く会釈をして
そろそろ、
本題に迫っていかなければ。
私
「あーでもやっぱり
同業者の方との関係は
皆さん多少あるんですねー。
私の知り合いにもお医者さんがいて
その人奥さんがいるんですけど
たまに夜勤とか嘘をついて
浮気してましたもん。」
と、架空の男友達の
架空の話をしてみる。
私
「やっぱりお医者さんと結婚したら
そういうところは目を瞑って
我慢しなきゃいけないんですかねー。
もしかしてお二人も
１度はそうやって
夜勤とか言って
悪いことしたことありますかー？」
すると。
辻
「ないないー。そんなこと僕は
絶対しないですよ！
だから、
安心してください、日奈子さん！」
なるほどね。
不倫男って、
こうやってもう根っこから
嘘つきなんだな。
絶対。
なんて言葉を、
さらりと使うんだな。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性」