登場人物

春菜ちゃん・・34歳

絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。

スペックの高い方を求めてしまう病で、

自分でもこじらせている自覚ありだそうですが

共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。

春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。

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雑居ビルを出て

新宿の繁華街に向かって

歩き出すサーファーさん。

 

最初は話の続きをしながら

にこやかに歩いていたが

 

この方向はどう考えても

 


歌舞伎町。

 



 

いやまぁこの辺りだって

いろんなお店があるんだから

怪しんでいても仕方がない。

 

 

 

とは思うのだけど

 

 

 

夜の歌舞伎町はなんだか

独特な空気が流れていて


異国に来たような気持ちにさえなる。

 

 


 

サーファーさん

「もう直ぐ着くからね。」

 

 

 

春菜ちゃん

「はい。しかしこの辺り

 賑やかですね。」

(ドキドキ。ドキドキ)

 

 


サーファーさん

「もう慣れちゃったから

 なんとも思わなくなったけど

 不思議な街だよね。

 

 さぁ、ここだよ。」

 

 

 

 

春菜ちゃん

「はい。」

 


 

誘導されるままに建物の中に入ると

まずはエレベーターに乗った。

 

 

そして

エレベーターの扉が開くと同時に

春菜ちゃんは秒で悟った。

 

 

 

 

うん。

もうまさにここは




アレだよね。



今までこういうところ

来たことないけど

 

 

テレビで見たことあるような

 

ドラマで見たことあるような

 

 

アレだよね。



 

 

ホストクラブ

だよね。

 

 

 



 

 

ヤバイ。

 

 

え?これはなんですか?

新手のぼったくりですか?

 

 

 

春菜ちゃんの顔は

わかりやすく引きつった。

 

 

 

春菜ちゃん

「あの…ここはつまり…」

 

 

 

サーファーさん

「あぁ、僕が管理してるラウンジバーは

 このお店の上なので

 実際にはそこに

 連れて行きたいんですけど

 

 少しここで仕事のことで

 何人かと話すことがあって

 待っててもらいたいんです。」

 

 


 

春菜ちゃん

「いや、ごめんなさい。

 私そういうつもりじゃなかったので

 

 お金とか全然持ってないし…

 それに…」

 

 

 

サーファーさん

「あ!ごめんなさい…

 不安にさせてすいません。

 

 勿論春菜さんは

 お客さんじゃないので

 一切お金かからないです!!

 

 本当に!」

 

 

 

 

そう言ってサーファーさんが

春菜ちゃんを豪華なソファーの席に

案内した。

 

 

  

サーファーさん

「そうですね、何も説明しないまま

 こんなところ連れてこられたら

 不安でしたよね。」

 

 

 

春菜ちゃん

「はい…今でも不安です…

 

 

 サーファーさんは…

 

 ホストさん…ということですか?」

 

 

 

 

サーファーさん

「…正しくいえば、

 過去にそうだった…かな。

 

 

 今は経営の方に回ってて

 馴染みの方がいたら

 席には着くくらいで…」

 

 

 

春菜ちゃん

「そうですか…」




なぁんだ!


見た目通りだった!




と、心で

突っ込んでいる場合じゃない。


 

 

 

まだ2・3分しか話していないのに

黒服の方が

オードブルとお酒を持ってきた。

 

 

 

春菜ちゃん

「あのこれ…」

 

 

 

黒服さん

「お店からです。

 

 お客様ではなくサーファーさんの

 お連れの方だと伺ったので。」

 

 

 

黒服さんは

にっこり笑って去っていった。

 

 

 

サーファーさん

「本当にすみません。

 

 会っていきなり

 自分の仕事の話をすると

 引かれてしまうかなって…

 

 でも実際に現場に来てもらったら

 わかってもらえるんじゃないかと

 思ったんです…」

 

 

 

春菜ちゃん

「いやそれでも…

 

 流石にこれは急すぎて…」

 

 


 

ホストAくん

「お話の途中すいません。

 こんばんは、お邪魔します。」

 

 

 

ホストBくん

「僕もすいません、お邪魔します。

 サーファーさんの

 お連れの方だそうでですね!」

 

 

 

戸惑いまくりの春菜ちゃんのところに

2人の男子がやってきて

さらに

戸惑い畑にこんにちはだった。

(なんだそれは。)

 


 

 

 

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ブログを読んで下さってありがとうございます。

これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」