登場人物
春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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サーファーさんと
メールのラリーを始めたその日
春菜ちゃんとはちょうど仕事の後に
食事に行くことになっていた私。
まずはお医者さんとのことを
詳しく聞いたりしながら
春菜ちゃんは私に
サーファーさんのプロフィール写真を
見せてくれた。
…これは。
えっと。
春菜ちゃん
「細マッチョで
イケメンだと思いませんか？」
正直濡れた前髪で
顔は全然見えないが
この風貌で、遊んでない人なんて
全世界でいるのかしら。
と思うくらい（偏見ごめんなさい。）
遊んでいるとしか思えないルッキング。
私
「うーん…正直この手の方が
真面目に婚活をやっているようには
到底考えられないけど…
人は見かけによらないっていうから
わからないか…」
春菜ちゃん
「やっぱり、遊んでそうですよね？
…それにもしお付き合いしたとして
将来を考えてるって
両親には紹介出来ないですかね…」
私
「まあ・・私なら
田舎に住む両親は
びっくりするかもしれない…」
春菜ちゃん
「…ですよね。なんで私ってこういう
自分が傷つきそうな人にばっかり
惹かれちゃうんですかね。
だから未だに独身なんでしょうけど…。」
そんなことを話しながら
さほど私は、
その人のことを深掘りはしなかった。
◆
翌日。
春菜ちゃんが、そろそろ仕事を終えて
帰ろうとした時。
婚活サイトのアプリに
メッセージが届いてのがわかった。
開いたら、10分ほど前に
サーファーさんから連絡が来ていた。
サーファーさん
「春菜さん急ですけど
今まだお仕事中ですか？
僕は今から
打ち合わせだったんですけど
急に相手が来られなくなってしまって…
また数時間後には別のお店に
顔を出さないといけないんですけど
もしお食事がまだなら
新宿で鉄板焼きでも食べませんか？」
本当に急だった。
メールのラリーは
まだ１回しかしていない。
しかもアプリ内で。
っていうか今日は
そのまま帰るつもりだったので
洋服もメイクも
なんの気合いも入っていない。
春菜ちゃん
「ちょっと流石に今日は急で
まだ仕事も終わってないので
また誘ってください！」
そう、ひとまず今日は無理だ。
流石に急すぎる。
サーファーさん
「お仕事何時に終わりますか？
１時間くらいなら
全然待てますよ！
春菜さんはアプリのメールじゃなくて
リアルでちゃんと会って
お話ししてみたいと思ってましたし
もし良ければ今から連絡先をお伝えするので
これそうなら教えてください！
難しかったら今日は諦めます！」
春菜ちゃんは、
こういう誘い方に弱かった。
つまり
「ダメだったらそれでいいよ」的な。
そう言われると、
じゃあ行こうかな・・と
思ってしまうようだ。
昨日やりとりが始まった人と
翌日には会う。
婚活アプリを利用したことがある方は
このスピード感、
よくあることなんだろうか。
昭和な私には
（春菜ちゃんもそうだけど。）
もうちょい待ったら？
やりとりしたら？
としか思えないけれど
春菜ちゃんは急いでバッチリメイクに変え
（お医者さんの時と違うな）
サーファーさんに
今から向かいますと返信し新宿へと急いだ。
そして新宿の東口での待ち合わせ。
待ち合わせ場所に立っていた
サーファーさんを見て
春菜ちゃんは驚いた。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」