登場人物
春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
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お医者さんとのことは
早々に諦めて頭を切り替えると
春菜ちゃんはまた新たに
アプリ内の男性を検索し始めた。
年齢よりもかなり若く見える春菜ちゃんには
いいねもそれなりに頂くが
検索を行うというシステム上
34歳という年齢は検索の時点で
お相手からはじかれていることもあるらしく
男性からのアプローチは
40代の方がほとんどらしかった。
いや、40代でも50代でも
20代でもバツイチでも
良い方ならそれも運命。
そう思いながらも現実的に
惹かれるのは同年代か少し年下。
自分がこうして
選り好みをしているということは
お相手もそうだということ。
春菜ちゃんがいいねを押すと
5割くらいの方が
メッセージを返してくれるようだが
それは3日以内に
ログインした方限定にしていた。
そんな中1人
少し目立つプロフィール写真の
男性から、いいねが来た。
37歳、飲食店経営
年収1500万以上
趣味はサーフィンと
美味しいものを食べること。
髪の毛がサラサラの茶髪で
上半身細マッチョの姿を
海で撮影している。
サーフィン終わりなのか
少し髪の毛が濡れていて
前髪で目が少し見えづらい。
これからは
サーファーさんと呼ぼう。
春菜ちゃん
(なんか…遊んでそうだなぁ…)
春菜ちゃんは若かりしころ
この手のタイプの男性に
振り回され痛い目を見た。
そう、この手のタイプはきっと
一癖も二癖もあるに違いない
そう思っていた。
のに。
春菜ちゃん
「こんばんは、
お返事ありがとうございます!
趣味がサーフィンなんて
素敵ですね!」
つい返信をしてしまう春菜ちゃん。
サーファーさんからは
すぐに返信が来た。
サーファーさん
「ありがとうございます!
サーフィンはそんなにうまくないんですが
休みの日は都会から離れて
海に行きたくなるんですよ。
春菜さんは海は好きですか?
肌が白くてお綺麗な方だったので
海はお好きじゃないかもしれないですが
是非仲良くなりたいなと思いまして
いいねをさせていただきました。」
それからサーファーさんからくるメッセージは
質問の内容も自然で
春菜ちゃんたちはその日の間に
何度かメッセージのラリーを続けた。
夜、21時くらいになった頃
サーファーさん
「春菜さんすみません。
もう少しやりとりしたいのですが、
一旦お店に顔を出さないといけないので
また明日にでもご連絡しますね!
春菜さんは普段や仕事帰り
どのあたりの地域で
お食事されてますか?
よかったら僕のお店にも
ご招待したいなぁ」
そんな内容を見て、
悪い気はしなかった。
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ブログを読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」