登場人物
春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
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お医者さんと初めて会った
その帰り道。
春菜ちゃんから私に、
箇条書き報告メールが入ったが
その最後に
「どう思います?」
と質問形式に。
まだ仕事中だった私からは
私
「最初にダメだと思った部分は
これから先も大体ダメ。
と、思う。」
と短めに返した。
春菜ちゃん
「その『ダメ』が時間をかけたら
覆る可能性は?」
えっと、この質問の意図は?
もしかしてまた
会おうとしているのかな?
と思い、
私
「そんなコト、
過去の恋愛であったの?」
春菜ちゃん
「…ないです。
あぁ、ない!」
私
「うん。ということは多分
今回もないのでは?」
春菜ちゃん
「じゃあパンダさんなら
絶対に付き合わないですか?」
私
「イエス。
でもそれはあくまでも
私の意見なのでね
そんな部分を許してでも
次に進みたいならアリ。
首を捻るようならナシ。
以上。」
と返した。
なんとなく迷っている春菜ちゃんには
あえて強めに返した。
だってこんな時すでにもう
もし次のステップに進んでみたいなら
誰が何を言っても無駄だから。
そんなやりとりをしているうちに
お医者さんと駅で別れて
1時間が経過した様子。
春菜ちゃん
「パンダさん、今お医者さんから
メールが来ました。
(どうですか?
お気持ちは固まりましたか?)って。」
私
「ぎょ。(昭和の驚き方すまん。)
それで、
(早く返事してあげなきゃーん。)
ってことならもう一度会ってみて
(なんでたった1時間で催促やねん!)
みたいなマイナスな気持ちなら
ララバイよ。」
春菜ちゃんからは
10秒くらいで返信がきた。
春菜ちゃん
「ララバイです。」
思ったより、
春菜ちゃんの決断は早かった。
春菜ちゃん
「やっぱり最初のプロフィールから
嘘をつかれていたところが
すごく引っかかりましたし
その後無事に
お付き合いが出来たとしても
お母さんのこととか
考え方の違いとか
色々ありそうですから・・」
私
「うん、それだけ引っかかるなら
その決断はいいと思う。
まだ1人にしか会ってないんだし
いい経験になったと思って
また、次だね。」
春菜ちゃん
「そうですね。じゃあ今から
ララバイメールを送りますね!」
そう言われてから1時間。
春菜ちゃんから、
なんの音沙汰もなかった。
その間に私の仕事も終わり、
さぁ帰ろうと思った時。
春菜ちゃん
「…パンダさん。
ララバイメールしたら
電話がかかってきてしまいました。」
私
「えー。(・・;)それで?」
春菜ちゃん
「(もう1回だけ会って
考えてみてください!)
って言われて、ダメな理由を
根掘り葉掘り聞かれました…」
私
「…自分で今日中にって言ったのに・・」
春菜ちゃん
「はい…それでお医者さんには
(将来の子供の職業とか
お母さんの期待に応えるとか
私には出来そうもありません。)
ってやんわりお断りしたら
(でも嫁ぐって、
そういうことでしょ?)
って困惑した声を出されて
益々合わないなって思いました。
それからもなかなか
引き下がってくれなかったので
(じゃあ少し考えてみます。)
って伝えました。
これからはもう、電話にも出ませんし
メールも返さないつもりです。」
この翌日、
春菜ちゃんは改めてメールで
お断りの連絡をした。
「幸せになってください。」
その一言だけ返信が来て
ややこしいことにならなくて良かったと
春菜ちゃんはホッと
胸を撫で下ろした。
さぁ、ここで諦めないで
頭を切り替えないと。
春菜ちゃんは再び
アプリを開いた。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」