シーズン６
大地くん・・・シーズン６の主人公。高校2年生の男の子。
妹ちゃん（葵）・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。
お母さん（みどりさん）・・大地くんのお母さん。40代半ば。
お父さん（タケシ）・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。
義母（タケシの母）・・専業主婦。息子であるタケシの不倫発覚後、謎に肩を持っていたが、それは自分のためだった。タケシから毎月、高額の仕送りをもらっていた。
義父（タケシの父）・・全てを知った、義父の反応は・・
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タケシはみどりさんが
着席するや否や
お父さんの前で土下座をした。
タケシ
「お義父さん、
この度は本当に！
申し訳ございませんでした！！」
うん。
もうね、わかってますか？
気づいてますか？
この瞬間に流れた
だから何？的空気。
みどりさんはその瞬間
お義父さんと目が合った。
お義父さんは明らかに
こっち側の人なのに・・
みどりさんは歯痒い思いだった。
みどりさんの父
「…一体タケシくんは
なんのことで土下座してるんだ？
もしや最初に土下座することで
謝らないより
マシだと思ってるのか？」
タケシ
「そんなことは、決して・・！」
タケシは頭を下げたまま言った。
みどりさんの父
「わざわざご両親まで連れてきて
土下座なんてされても
困るんだよ。
普通に会話をしてくれないと
話が進まないから。」
タケシは顔を上げて
正座をした。
みどりさんの父
「それで・・。
まずは謝るとかそういうことじゃなくて
今の状況を説明して下さい。」
タケシ
「そっ、それは…つまり…
わたしの至らぬ行動で
みどりさんや子供達
そして家族の皆さんを
傷つけてしまいました・・」
みどりさんの父
「至らぬとは、
具体的になんのことだ。」
タケシ
「それは…あの・・
みどりさん以外の女性と
…軽率なことを…」
タケシはしどろもどろだった。
みどりさんの父
「軽率ってそれは、
その当時からタケシくん自身も
軽率なことをしているという
自覚があった上での行為なのか？」
タケシ
「いえ…いや、・・・はい、
そう…ですね…
いえ、その時はあまりにも
自分のことしか…」
みどりさんの父
「それはみどりにもどこか
至らぬ点があったりして
不満があったと言うことでしょうか。」
タケシ
「いえ！そんなことは全く！」
みどりさんの父
「それじゃあ今回のことは
全面的に
タケシさんが悪いと自分でも
思っているのかな。」
タケシ
「はい、勿論、
他の誰のせいでも・・」
そこへ
思った通りだったけれど
出た。
タケシの母
「ちょっと待って下さい！」
クソばタケシの母だ。
タケシの母
「全面的にって言うのは
ちょっと
違うんじゃないでしょうか。」
うん、そうね。
ここはあなたが母親として
多少は自分が罪を被った方がいいわね。
だから
（わたしも悪いんです！
親として、わたしも謝らせて下さい！）
とか、言えばいいけれど
このババ義母がまさか
言うわけないのよ。
だってさ。
タケシの母
「家庭が安らげないと
人は外に目を
向けたくなるものではないですか？」
一億総ぽかんの発言を
堂々と言える人なのだから。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」