シーズン6

大地くん・・・シーズン6の主人公。高校2年生の男の子。

妹ちゃん(葵)・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。

お母さん(みどりさん)・・大地くんのお母さん。40代半ば。

お父さん(タケシ)・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。

義母(タケシの母)・・専業主婦。息子であるタケシの不倫発覚後、謎に肩を持っていたが、それは自分のためだった。タケシから毎月、高額の仕送りをもらっていた。

義父(タケシの父)・・全てを知った、義父の反応は・・

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カナママに送った
内容証明の返事を読んで
みどりさんは憤慨した。
 
 
 
「減額交渉に応じてくれたら
 直接謝罪します。」
 
 
 
意味がわからない。
 
 
これが、弁護士を介してまで
書く文章なのか。
 
 
心ない謝罪などいらない。
 
 
なぜ減額と引き換えに
謝罪なのか。
 
 
まずは、
悪いことをしたら謝る。
 
そんなことは
子供でも習うこと。
 
しかしカナママはしばらく
簡単には謝らなかった。
 
 
みどりさんはもちろんだが
減額交渉には応じず
このまま応じないなら
訴えることも考えた。
 
 
 
それから3ヶ月
 
 
何を伝えても返事は遅く
イライラする日が続いたが
 
ある日内容の薄い謝罪文が
弁護士事務所を介して届き
請求額の満額が振り込まれた。
 
 
みどりさんは意外に思ったが
この時からだいぶ後に
カナママの元ご主人から
頂いた情報によると
 
カナママは当時
金融機関からお金が借りられず
実家に戻り
両親にお金を借りたらしい。
 
 
しかしそれは
ほとんど両親には返していないはずだと
元ご主人は言う。
 
 
それからさらに後
 
離婚のことで
元ご主人とは揉めに揉めたが
その後裁判にもなり
1年以上かかって離婚が成立した。
 
 
その後は、
カナちゃん本人の希望もあったので
時々カナちゃんとは
会わせることにしていたようだが
 
ある日カナママがこともあろうに
面会の日に男を連れてきて
 
一時期カナちゃんが
ひどく落ち込んだのを見て
元ご主人からは
2度と会うなと告げたり
 
男と別れたらすがりついてきたりと
カナママのその後は
何も反省などしていなかった。
 
 
 
これが、不倫をする女なのだ。
 
 
 
簡単に
心を入れ替えることなどない。
 
反省することなどない。
 
 
 
 
みどりさんは
 
これ以上カナママに関わっていると
心がすり減るだけだと
この慰謝料の振り込みをもって
カナママとは縁を切ることにした。
 
 
今カナママが
どうなっているかは知らない。
 
 
 
 
 
 
ヒロミには
内容証明を送った後
意外にもあっさりお金が振り込まれたが
 
その後ヒロミはご主人と別れ
タケシを訴えたそうだ。
 
 
 
タケシがその件について
みどりさんに詳しく説明しようとしたが
みどりさんにはそんなこと
もうどうでも良かった。
 
めちゃくちゃな人たちにはもう
巻き込まれたくないからだ。
 
 
 
 
タケシの不倫相手とは
もう関わりたくなどない。
 
 
その件については
もう2度と説明してくれるなと
みどりさんはタケシに強く言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
さぁ、最後はタケシとのことだ。
 
 
 
 
 
みどりさんは
お義父さんが自宅に帰ったその日の夜
 
子供たちを
リビングに集めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」