シーズン6-158　ナヌ。

シーズン６

大地くん・・・シーズン６の主人公。高校2年生の男の子。

妹ちゃん（葵）・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。

お母さん（みどりさん）・・大地くんのお母さん。40代半ば。

お父さん（タケシ）・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。

若林ヒロミ・・・・タケシの不倫相手。大地くんの友達である裕介くんの母。

若林裕介・・・ヒロミの息子。若林夫・・・ヒロミの夫。

カナちゃん…葵ちゃんの友達

カナちゃんママ…みどりさんのママ友で、タケシの不倫相手。タケシのことをタッくんと呼ぶ。

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ヒロミのご主人の言葉は
何よりみどりさんの胸に
グサッと刺さった。
 
 
家族が大事な人は
家族を裏切らない。
 
 
ヒロミのご主人はこの言葉を
ヒロミに
ぶつけているようにも見えた。
 
 
 
みどりさん
「タケシ。
 
　そのお金、何に使ったの？
 
 
　私はあなたを見ていて
　急にブランドものが増えたとか
　金遣いが荒かったとは
　全然思わなかった。
 
　だからあなたを見ていて
　お金に困っているようには
　思ったことなかった。
 
 
 
　本当に慰謝料なの？
　それなら相手を教えて。
 
　もう今更、
　別の女の名前が出てきたって
　驚きもしないから。」
 
 
 
 
タケシ
「……」
 
 
 
ヒロミ
「え？…慰謝料って
　嘘なの？」

 

 

 

タケシ

「…」

 

 

 

 

この、

 

てん、てん、てん

 

 

の時のタケシを

 

はよ言えよ。

 

 

と殴りたくなるのは

私だけだろうか。

 

 

 

 

みどりさん

「ねぇ。

　私はあなたと夫婦になってから
　子供達のことは特に
　なんでも話し合えてきたって
　そう思ってた。
 
　だけど結局あなた自身には
　秘密ばかりあって・・・
　私たちって本当に
　夫婦だったのかな。
 
　夫がお金を借たことも
　何に使ったかも知らなかったなんて・・」
 
 
 
タケシはうなだれて
義母の顔を
チラッと見た。
 
 
 
タケシ
「…今回の俺が起こしてしまった
　不倫とか、そういう騒動と
　ヒロミさんに借りたお金のことは
　
　関係ない・・
 
 
　つまり、
 
 
　慰謝料じゃない。」

　

 

 

 

 

ナヌ？(・Д・)

 

 

 

 

みどりさん

「関係ないなら、

　尚更どういうことよ。

 

 

　金額は大きいけど相談してくれたら

 

　うちはそんなに

　金銭的に切迫してたわけじゃ・・」

 

 

 

 

タケシ

「…数年前から

 

 

　…母さんに、

　仕送りしてた。」

 

 

 

 

 

ナヌ(΄◉◞౪◟◉｀)

 

 

 

 

 

みどりさん

「仕送りって・・・

 

 

　いや、そりゃあ驚いたけど…

 

　別にそういうことなら

　私に隠すことでも・・・」

 

 

 

 

タケシ

「いや、だけどその金額が、

　だんだん増えて

 

　…それをみどりに言えなくて

 

 

　母さんも

 

　父さんやみどりさんには

　このことは言うなって・・・」

 

 

 

 

 

え。

 

 

 

 

は。

 

 

 

 

 

何この話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆・・◆・・◆・・◆・・◆・・◆・・◆

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン２　武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン３　紀子さんの芝生　『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン４　琴美ちゃんの芝生　「お笑い芸人の男。」

シーズン５　読者さんの芝生　「意見を聞かせてください。」