シーズン６
大地くん・・・シーズン６の主人公。高校2年生の男の子。
妹ちゃん（葵）・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。
お母さん（みどりさん）・・大地くんのお母さん。40代半ば。
お父さん（タケシ）・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。
若林ヒロミ・・・・タケシの不倫相手。大地くんの友達である裕介くんの母。
若林裕介・・・ヒロミの息子。若林夫・・・ヒロミの夫。
カナちゃん…葵ちゃんの友達
カナちゃんママ…みどりさんのママ友で、タケシの不倫相手。タケシのことをタッくんと呼ぶ。
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みどりさん
「カナママさんの浮気相手は
私の夫でした。」
みどりさんは、
ご主人にハッキリと言った。
もうすぐここに、タケシがやってくる。
躊躇っている暇などなかった。
カナママの夫
「今、なんと・・
みどりさんの、、ご主人？
そんな・・まさか・・」
みどりさん
「…はい…実は私も
聞いて間もないので…
今だってこうしてお電話をしながら
わけがわからないんです…」
カナママの夫
「いや、でも・・」
みどりさん
「それで、あの、あの…」
急にみどりさんの説明が
少しわかりにくくなってきた。
カナママのご主人の動揺が
自分と重なって
辛くてたまらなくなってきたのだ。
私はスピーカー越しに
カナママのご主人に話しかけた。
私
「すみません、横から入り込んで。
あの、それで今日これから・・」
私は手短に、これまでのことと
今からのことを説明した。
私
「それで、これからの話し合いは
私たちもどうなるのか
全然わかりません。
みどりさんはご主人にこのことを
話すかどうか迷われていましたが…」
カナママの夫
「いえ…知らなければ…
きっとあいつは
隠したと思いますし・・
仮に問い詰めても
開き直ったと思いますから・・
でもこれが事実なら、
わたしもこのままでは・・」
私
「そうですよね・・」
私は時計をみた。
すでに２０分近く話している。
もう時間がない。
私
「それでご主人は、このあと
ここにいらっしゃいますか？
電話で今みたいに
スピーカーで繋ぐことも出来ます。」
カナママの夫
「・・今、カナが家にいますから
妻がもしそちらに向かうなら
家を出るわけにはいきませんし
電話で繋いでいただけると・・」
私
「わかりました。」
カナママの夫
「…すいません。
なんか・・いや・・
え・・・
浮気してるとは思ってましたけど
相手が・・
なんでしょうか。
冗談というか
悪い夢を見ているような・・」
それから私たちは話もそこそこに
ご主人のLINE IDを伺って
電話をかけ直した。
そしてタケシが来るまで
スピーカーの音がちゃんと聞こえるか
確認をしながら、
みどりさんはご主人に
今日の出来事を報告したりしていた。
◆
そうして話は
103話の場面に。
私
「そういうわけで、
聞こえてましたか？
ご主人。」
ご主人と私たちが
繋がっていたのを知り
カナママは動揺を隠せなかった。
カナママの夫
「お前・・・
本当ヤバいな。
みどりさんのご主人って・・・
お前、
みどりさんと友達だろ？
葵ちゃんは
カナの友達だろ？
ご主人も、
一体どういう神経してるんですか？
うちのは
完全に遊び相手で
無料の風俗嬢だった
ってことですよね。
人の嫁を、母親を、お手軽に扱って
そしてそこの女2人も
浮かれてついていく
下品な女だったと。」
カナママのご主人は
言葉選びも語気の強さも
さっき私たちが話したときとは
別人のようだった。
タケシ
「いや…そんな・・」
カナママの夫
「そんなって・・いやいや
急にわたしには
そんなつもりない、とでも
言おうとしてるんですか？
だって本妻は
みどりさんしか考えられなくて
そこの2人が遊びってことは
完全にそうじゃないですか。
そこの３人、
頭イカれてますね。」
カナママのご主人よ。
わたしもみどりさんも
そのご意見
完全に同意。
頭、赤べこぐらい
ブインブイン縦に振りたい。
（ねぇ皆さん、赤べこご存知？）
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おもちゃのパンダのmy Pick
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」