シーズン6

大地くん・・・シーズン6の主人公。高校2年生の男の子。

妹ちゃん(葵)・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。

お母さん(みどりさん)・・大地くんのお母さん。40代半ば。

お父さん(タケシ)・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。

若林ヒロミ・・・・お父さんの不倫相手。大地くんの友達である裕介くんの母。

若林裕介・・・ヒロミの息子。

若林夫・・・ヒロミの夫。

 

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ベットで手を繋ぐ写真を見て

みどりさんは悲しみより

怒りが勝っていた。

 

 

こんな写真、仮に撮影したとして

人目にさらす意味がわからない。

 

 

 

 

 

みどりさん

「…あ、今LINEが来ました。

 

 ご主人もFacebook

 今見てるそうです。」

 

 

 

「……ご主人…

 

 どう思ってるんでしょうね…」

 

 

 

しばらく私たちは

ヒロミのFacebookを見ながら

そういえば2人は

一体いつから始まっているのか

遡っていた。

 

 

ヒロミがポエムのような

内容を載せているのは

かなり昔からのようで

 

こればっかりは

今に始まったことでも

タケシに出会ったからでも

なさそうだった。

 

 

 

みどりさん

「…ハッキリとここから

 っていうのがわかりませんね。」

 

 

「そうですね。

 でもまぁベッドの写真1つでも

 十分決定的だと思いますよ。

 

 

 一旦2人には

 このFacebookのことは伏せて

 

 いつから始まったのか

 これまでどこに出かけていたのか

 聞けるといいですけどね。」

 

 

 

みどりさん

「そうですね。…

 

 

 ヒロミの方は

 ベラベラ話しそうですが…

 

 

 あぁ、ご主人もベッドの写真

 見たようです。」

 

 

 

 

「実はこれ、僕(ご主人)でしたー

 みたいなオチ、ないですか?」

 

 

 

 

みどりさん

「…残念ですが、ないみたいです。

 

 

 それでご主人から補足が。

 

 

 

(ヒロミはこういう写真撮るの 

 昔から好きなんですよ。

 

 お揃いのものや

 2人だけがわかる持ち物も好きです。

 

 

 ちなみにですが

 このベッドでの手繋ぎ写真。

 

 もしかしたらご主人は

 写真を撮られたことすら

 知らないかもしれません。

 

 ヒロミが勝手に撮影した可能性は

 かなり高いと思います。)

 

 

 ってLINEが来ました。」

 

 

 

「あぁ、寝ている間とかに

 ヒロミが手を繋いで勝手に

 

 …ってことですね。

 

 確かにヒロミなら

 そういうことしそうですね。」

 

 

 

みどりさん

「…そうですけど…

 

 

 まぁ、だからって仮にタケシが

 写真の存在を知らなくたって

 

 一緒にベッドにいた事実は

 変えられませんから…」

 

 

 

 

 

 

翌日、本来なら

家族旅行に行く日だった週末。

 

 

いや、本来なら

ヒロミとタケシが不倫旅行に

行くはずだった週末かな。

 

 

葵ちゃんは友達の家に

大地くんとタケシは自宅に

(部屋は別々だった様子)

 

そしてみどりさんは

弁護士の方に会いに行った。

 

 

 

4人で会う日が

いつになるかわからないけれど

ヒロミに急かされてからでは嫌だ。

 

とにかく行動しなければ。

 

 

 

 

弁護士の方は男性で

みどりさんの話を親身に聞いてくれた。

 

最初は

女性が良いなと思ったけれど

 

良い意味で、

感情論や共感に時間を割かないので

話がするする進んで

完結でわかりやすい人だったそうだ。

 

 

 

そこでは

 

今決めなくてもいいけれど

離婚するのか、しないかで

慰謝料などの請求額について

一般的な相場が変わってくること。

 

みどりさんの今のお辛いお気持ちは

例えどんな金額であっても

解決できないとは思うけれど

書面を作るのであれば

必要にはなってくること。

 

 

そして今後

ヒロミに何を求めるのか。

 

求めないのか。

 

 

 

 

それを具体的にみどりさんの中で

考えてきて欲しいと言われたそうだ。

 

 

みどりさんはこれまで

どこがふわふわとした世界にいた。

 

何が何だかわからないというか

受け止めたくなかったのだ。

 

 

けれど弁護士と話すと

一気に現実味が増してきて

目眩がしそうだった。

 

 

 

弁護士との話が終わって

事務所を出ると

タケシからの着信が残っていた。

 

 

 

 

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私がブログを書く理由。

 

これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」