シーズン6
大地くん・・・シーズン6の主人公。高校2年生の男の子。
妹ちゃん(葵)・・・大地くんの妹。中学2年生。たまたま見た父親の携帯から、浮気を知る。
お母さん(みどりさん)・・大地くんのお母さん。40代半ば。
お父さん(タケシ)・・・大地くんと妹ちゃんの父。不倫相手のヒロミには、タケシくんと呼ばれている。
若林ヒロミ・・・・お父さんの不倫相手。大地くんの友達である裕介くんの母。
若林裕介・・・ヒロミの息子。
若林夫・・・ヒロミの夫。
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翌日。
みどりさんから
昨夜の一部始終を聞いた。
ヒロミの言動には
はらわたが煮え繰り返る思いだったが
それより私は
タケシの優柔不断さや
これまでの発言にも
腹が立っていた。
私からはみどりさんに
大地くんがタケシに
(相手は誰なの?)と聞いた話や
大地くんからのLINEについて
少し話をした。
みどりさん
「本当昨日は・・
私が泣いてしまったばっかりに
2人に辛い思いをさせてしまって…
大地もそんな事
聞いていたなんて…
私…母親失格ですよね。」
私
「そんなわけないじゃないですか。
悪いのはヒロミとタケシ。
そこでみどりさんが
自分を責めることなんて
一つもないんですから!」
みどりさん
「ありがとうございます・・
だけどやっぱり
子供たちを傷つけてるっていうのは
本当に辛いです。
なんか・・出来ることなら
大人だけで解決したかったですが
私が気付けなかったばっかりに…」
私
「みどりさん。
また、自分のこと責めてますよ。
それにしても4人で会おうだなんて
ヒロミって一体
どういう思考なんでしょうね。
会えばタケシさんと
一緒になれるとでも…」
みどりさん
「思ってるでしょうね。
とにかくあのまま電話を続けても
ラチはあかなかったと思います。」
私
「じゃあやっぱり、
会うんですね。」
みどりさん
「はい。今朝ご主人にも
連絡しました。
今のところヒロミはまだ
ご主人には話してないみたいですけど
自分から会うって
言い出したわけですからね。」
私
「そうですね…
でも・・ヒロミのご主人は
今後どうするんでしょうか。
何か聞きましたか?」
みどりさん
「どちらにしてもヒロミは今
タケシに夢中なので、
ヒロミの方から離婚を迫られるはず
ってご主人は思っていて
親権が取れるなら
離婚も受け入れるって
言ってましたけどね。」
そっか。
ヒロミのご主人はもう
ヒロミと別れる覚悟は
出来ているんだ。
だけど
ヒロミから言われるくらいなら
ご主人からバッサリと
縁を切って欲しいなと思ってしまう。
私
「親権…
祐介くんがあの女と
暮らすなんてことになったら…」
みどりさん
「なんかそんなことになったら
恐ろしいですね。
あ、そうだパンダさん。
いい弁護士さん知りませんか?」
私
「弁護士さん?
もしやみどりさんも
もう離婚を・・・」
みどりさん
「あ、いえいえ。
もちろんそのことも
念頭には置いて考えますが
その話はひとまず
ヒロミの件が解決してからで。
その前に、ヒロミと会うときに
どんな話をしたらいいのか
してはダメなのか。
聞いておきたいかなって思って。
ヒロミに感情論をぶつけても
話が噛み合うはずがないので
使うか使わないかは置いといて
誓約書とかそういうのも
用意しておきたくて。」
私
「そういうことですか…
確かに必要ですね。
それなら、
直接の知り合いはいませんが
知り合いの知り合いなら・・・」
その夜、
みどりさんの携帯に
ヒロミのご主人から連絡があった。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」