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隔離生活3日目の朝の知らせは、朝食配膳のアナウンスでも、健康観察チャットを急かす電話でも無かった。



pcr検査実施のアナウンスだ。

ドアノブに試験管の入った袋がかけられた。



7時前だったと思う。


定かでは無い。


袋をテーブルに置いてから、眠気に勝てず寝てしまったからだ。







ドンドンドンドン!!





激しく扉がノックされた。





「はいぃ!!」


飛び起きた。





「検体を回収しにきました!」





‥やばい、唾液を出さねば…



慌てて採取する。













ドンドンドンドン!!












「すみません、今取ってます」














ドンドンドンドン!!














「すみません、すみません!

もう少し…今取ってます」




試験管の黒いメモリを越えるまで唾液を入れなければいけないのだが、いかんせん寝起きで口の中がカラカラなのだ。(←自分が悪い)
















ドンドンドンドン

ドンドンドンドンドン!!




ひぃぃ!

怒涛の鬼ノック。



レモンなどを想像する間も無く、プレッシャーを口の中に溜めて検体を用意した。


急いで扉を開ける。


マスクとフェイスシールドをしたお姉さんは、手渡した試験管を受け取ると即座に去って行った。






あ、まもなく8時だ。



体温を測ろう、

電話がかかってくる前に。






36.0度。


本日も体調良好。



健康観察チャットはこんなである。




自動入力のLINEのような感じ。

さ、チャットの入力も完了した。

朝食も届いた。




本日ホテル隔離最終日なので、身の回りを整理する。


・・・整理しながら眠気が襲う。
(どれだけ寝るの)



ドバイ滞在中は、毎日夜になると体力の限界を迎え、お風呂からあがると同時に寝ていた。
それこそ髪を乾かすまでの間に寝てしまったり、顔にパックを貼って歯を磨いている途中で寝てしまったときには朝方絶望的な気持ちになった。



しかし、時差ぼけも相まって、このホテル生活では夜行性が板についてしまった。



よって、昼間は常に睡魔に襲われている。



ウトウトしながら朝食を食べる間に、恐らくホテルでの最後の食事になるだろうお昼のお弁当が届いた。





なぜだろう。お弁当届け人をドアの小穴から覗いて拝顔するつもりだったのに…

よもや悟られたか。

完全に気配を消され、最後の機会を逃してしまった。


まぁいい。

サンタさんは、いる。
それ以上のことは知る必要は無いという話。








わらびもちをつついていると、

突然、電話が鳴った。




「検査結果は陰性でした。バスが到着していますのでご準備して降りてきてください」





とても急。




しかし、時刻は予告されていた通り。



任せてよ、出る準備は出来てるの☆




というわけで

検査結果を知るのとチェックアウトが同時、ということを踏まえて、予定時刻近くになったら、あらかじめ出る準備をしておくのが吉。




電話での指示通り、カードキーと体温計を持って部屋を出る。





ホテル隔離生活、これにて終了。





ホテル生活は、最初不安の方が先行していたけれど、いざ始まってみれば、お部屋も綺麗だし、意外と快適で、それなりに楽しく過ごさせてもらうことができた。




ちなみにだが…

私の宿泊したホテル(成田東横インホテル)は、通常のフロントは完全閉鎖されており、入所者の手続き用に設けられた臨時の窓口が10個ほどあるような状況なので、一般の宿泊客はいなかった。








ホテルの前にすでに送迎バスが止まっていた。



ほかの宿泊者が集まってくるのを待つ間に、ハイヤーの予約を入れる。



予約できるタクシー会社は、厚生労働省のホームページにも掲載されているが、選択肢がありすぎるのと、ネット予約のみのところもあり正直わかりづらい。



入国時にたまたま職員の方が下さったこの紙に書いてある、いずれかに電話予約することにした。




全員に配布していないので、希望する場合は、言えば頂けるはず。


なお、空港での手続きの際に、その場で予約するように言われた者もいたそうだ。




さて、電話をかける。





関西出身の私にとっては馴染みのある、MKタクシーにかけようかと最初思ったが、ネットで予約とキャンセルをした時に、いずれも折り返し連絡が一切無く不安だったので、今回は別のところにかけることにした。


ただし、この日ほかの仲間が電話予約したときにはすんなり予約できたそうなので、ネット予約よりも確実だと思われる。




京成タクシー、
本日予約いっぱいとのこと。

株式会社令和ハイヤー、
本日ドライバーがいない??とのこと。

成田空港ジャンボタクシー、
最大1時間半待ちとのこと。



抜きん出て電話越しの喋り口が丁寧だったのと、ここから何社かかけても待ち時間は大して変わらない気がしたので、成田空港ジャンボタクシーに決めた。


費用は、都内であれば大体どこの会社も28000円ほど。



…そもそも、やはりハイヤーは事前に予約しておくべきだった。



日本を出国するときに帰国時のハイヤーを事前予約していたのだが、滞在中に政府の要請でホテル隔離に変更になったのを受け、キャンセルしたのだ。(それがMKタクシー)


また急な変更があったら…という不安と、入国時の予測のつかないスケジュールに迷いが生じ、直前の予約にしたのだった。



が、多少車を待たせて追加料金を払ったとしても、前もって予約をしておくのが最善だったと言い切れる。


なぜなら、結局空港に着いてから車が到着するまで1時間半要したからだ。
それまでターミナルで待つしか無い。


隔離されていたにも関わらず、人の多いターミナルに舞い戻るのは、矛盾を感じざるを得ない。


というか、普通に不安だ。


とはいえ寒空の下で風邪をひくわけにもいかないので、なるべく人の少ない場所を求めて、私はターミナルの中キャリーケースを引いて歩いた。



比較的空いている場所を発見したので、その隅の椅子に腰掛けて、ドライバーから連絡が来るまで待機することにした。



やはり疑問視せざるを得ない。



なぜ、ホテルから空港を経由して帰宅しなければいけないのか。



たとえ家族が迎えにくる場合であっても、混雑回避を理由にホテルへの迎えは禁止されているのだが、これまで隔離して頂いていたからこそ、ホテルから直接自宅へ帰る方が安全ではないか。



こんなことを言っていいかわからないが…このやり方だと、バスで空港に送られたあと、安価な公共交通機関で帰ったとしても分かりはしない。



が、ここで抗議しても仕方ないので。

国を想う帰国者にできることは、
それぞれの最善を尽くすこと。


今回のことで言うと、多少費用が余分にかかったとしても、バスが空港に到着した時点でハイヤーに乗り込めるよう、事前予約しておくことを、どうかお薦めしたい。







到着の連絡が入った。

合流場所に指示されたのは、
(第二ターミナル)中央口から横断歩道を渡った先にある一般車両エリア。

帰国者が空港にハイヤーを呼んだら、迎えは大体このあたりなのではないかと思う。

同じような車が多数止まっていて、ドライバーが「今日多いんですよ〜」と言っていたからだ。


しかも金曜日。
高速道路は結構混んでいた。


焦る必要も無いが、
はやる気持ちはあった。

早く家に帰りたい。


ただ、帰国者の送迎などあまり気乗りしないんだろうなという心配をよそに、ドライバーの方が興味津々な様子で色々と質問してきてくれるので、久々に人との会話を楽しめた。





家が見えてきた。


1週間が1ヶ月ぶりのように思える。


あとすこし。
キャリーケースを引いて歩み出した。







「あっ…。」










家の鍵、キャリーケースの中だ……







 


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