星組千秋楽

おめでとうございます!



私が観劇したのは、帝国ホテルのロビーの桜に緑が混ざりはじめた頃だった。





【第一幕 恋する天動説】



観終わった後に率直に思ったことは


そうそう、こういうのが良い。だった


この日の私にとって、欲しい栄養素を多量摂取できた最高の作品だった。


だれが観てもハッピーエンドに感じられる本作。


脳内で人物相関図をひろげて、絡まった紐を解く必要もなければ、時系列の整理に頭を悩ませているうちに急展開が起こり一旦思考を手放さなければいけないなんてこともなく、難しいことを考えず、ただただ笑顔になれる作品。


いやなにも、ハッピーエンドしか受け付けませんというわけではないのだが‥

「エリザベート」「ベルサイユのばら」「ナポレオン」といった、たとえハッピーエンドとは言いがたくとも、史実に基づいた作品というのは大好物で、映画でも、エンドロールに「事実に基づいた作品です」とあるだけで星1つ増やすぐらいにはノンフィクションに弱い人間であり、そうなれば多少仄暗い終わり方であってもいいとさえ思っている。


いやいやもっといえばフィクションであっても、前作の「阿修羅城の瞳」なんかはハッピーエンドかどうか微妙なところではあるものの、好きな作品ランキング上位には食い込んでくるほどお気に入りだ。


だけど、何も考えず、手放しでとにかく明るく元気になりたい時って、人間あるもので

別にこの日特段落ち込んでいたわけではないのだが、頭ふわふわの状態でただ笑いたい日、だった私にとっては、これ以上ないギフトだった。



余談だが、オケピに網を張るようになったのを初めて知った。ひらめいたこともなかったが、目の当たりにすると、逆にどうして今までこうしていなかったんだろう、と疑問を抱いたほど。オケファンの方は見えづらくなって悲しいかもしれないが、、オケの皆さまを守るためにも、安全第一でよいと思う。



ストーリーは、新しい星組にふさわしく、フレッシュでパワフルでキュートだった。


冒頭、あまりに知らない顔ぶればかりが出てきて、すこし面食らったのは正直なところ。

完全に私の知らない星組だった。が、

考えてみれば、私が一緒に星組で過ごした方々はもうかなり減っており、そして同期や一期下もいまやジェンヌ語でいうところの"スーパー上級生" になっているのだ。当然役口だから大人数口の中を探してもいないはずだった。


こうやって若手が入ってきて、どんどん上書きされて、歴史は紡がれていくのだなと思った。


と、すこし感傷的になっているところへ、ちぐさん、輝咲さんご登場で、この安心感たるや何事。

しかも柚美さんまでいらっしゃるとは、嬉しかった。


それから、さきっぽ(蒼舞くん)がキラッキラしていた。そうか今回の公演で退団なのか‥と悟り納得。



この作品、終始、ボーイズたちがわちゃわちゃと、やんちゃしているのが楽しそうだった。

髪型やお衣装の着こなしも、それぞれが被らないように工夫しているのも見どころ。


星組に組み替えされてきた瑠風さん、素敵だった!なんというか、エネルギーに満ち溢れていて、私がファン時代のころ大好きだった男くさい感じの(私にとっては最大級の褒め言葉)雰囲気を持ったスターさんだなと思った。


暁くんもパワフルで快活な雰囲気を持っているけれど、またちがった味わいで、トップ2番手3番手の持ち味がみんなちがっていて、いい。


暁くんは、下級生のころはダンサーのイメージが強かったが、いまやオールマイティの素晴らしいトップスターさんになられて、銀橋で眩しいぐらいに輝く姿をただのファンとして見上げていた。


詩さんは、阿修羅城の瞳のときのきゃわいい姿が記憶に強く残っているが、今回のお役は当てがきなのだろうか、とても可愛らしく彼女に合っていたように思った。


さりおくんが良いキャラクターだった。こういった役どころを演じているのはちょっと意外ながらも好演されていてたくさん笑わせてもらった。


かぶっちょ(朝水くん)ちょっと、ヒゲ似合いすぎでは?いや。知ってるけど、知ってるけどさ。ダンディがすぎるというもの。そして彼のお芝居は丁寧で繊細で在団中から好きなのだ。

最初、ホテルのお客さん役なのかと思ったが、後でヒゲをつけて出てきて、さきほどのはバイト(ジェンヌ語で、本役以外のお役のこと)だとわかり、その感じが懐かしくてちょっと嬉しくなった。現役の時は、こういうシーンがあればよく2人でペアを組み恋人役をしたものだった。

唐突だが、彼のファンの方々はしあわせだとつくづく思う。なぜなら、彼は板の上だけでなくオフでもオトコマエ‥にお砂糖ひとさじ加えたようなスウィートダンディなので、きっと自らの沼にはまったレディたちを裏切らないと思うからだ。



待って?

我らがこりん(ひろ香)はいつ出てくるのか


さすがにそわそわしていたら、大事な役どころで登場。

心強い先輩役!

‥だけど、ちょっと抜けている?

こりんは、昔はこういうちょっとすっとぼけたところのある役をよく演じていた印象がある。かなり下級生のころか、寝ぼけた侍従?を演じていた記憶がある。この間からこれがなんの作品だったか思い出したいのにずっと思い出せずにいる。


星組が上書きされていくのと同じに、私の記憶もOG歴が長くなるにつれどんどん上書きされて、現役時代のことは上手く思い出せないことが増えた気がしている。


退団直後はピカピカの〜(OG)1年生♪

などとうかれていたが、


今年の6月で、OG10年生だ。


時が経つのは早い。






【第二幕 DYNAMIC NOVA】


ショーもよかった、、!最高だった。


NOVAというとあの壮絶だったノバボサノバを思い出してしまうが、当たり前に全然ちがうものだった。


こりんが1人で熱く歌い上げる場面があって、本当にごめんなさい、このときばかりはこりんだけを見ていた。しかも、ハァー!ハァー!ハァー!と歌い上げたかと思えばまた踊り出してしかもキレキレなんかい!っていう。


どこにいても目がいく、首がもげそうなぐらいに踊り狂うキレキレダンスマシーンコリンなので、専科さんに行ってもたくさん踊っても欲しいし歌っても欲しいと思った。


中詰めで客席降りがあり、通路側のお席だったのだが、どうせ知らない下級生はogだとわかるまいと思い勇気を出して全員に手を出してみたら、みんな元気よくタッチしてくれて大変興奮した。

残念ながら同期のこりんは反対側の通路だったのでタッチできなかったが、ちぐさんは目を大きく見開いてタッチしてくださり、かぶっちょはぎゅっと握手してくれた。

後で聞いたら、こりんが開演前にちぐさん、輝咲さん、かぶっちょに、「今日ひなのが観にきますよー!」とお席を伝えてくれていたらしい。こりん、、、っっ!!!優しさが沁みる。


おねぎ(夕凪くん)とも、銀橋から何度も目があって嬉しかった。


ふなっしー(みおのちゃん)とおねぎのふたりが組んで踊っているのを見ると、とても懐かしい気持ちになり、こんなに大きく立派になって‥とおばあちゃんみたいな気持ちで見てしまう。


ほまれ氏は木星の場面でバレエダンサーっぷりをこれでもかと発揮していて、本当に滑らかで綺麗な動きをするなぁと思った。


瑠璃さんという娘役の方、歌もダンスもお芝居も、以前から表現力が素敵だなと思って注目しているのだが、フィナーレナンバーでは結構パンチのあるウィッグをかぶっていて、それが踊り方や表情にとってもあっていてお洒落だった。

自分を魅せる術を持っていらっしゃる娘役さん。

(瑠璃さんを見るたび心の中で"愛風さんだ‥!"と思ってしまうのはここだけの話。ちなみに愛風さんは歌踊りお芝居なんでもできる、尊敬する音楽学校時代の分担さんである。なお音楽学校予科生時代、愛風さんの声真似をしていたのを同期にバラされ、厳しい厳しいご指導を受けたことは今では笑い話)



ウィッグといえば、基本それぞれ自分で用意することがほとんどだが、ラインダンスのウィッグだけはお衣装部さんからみんな同じものが支給される。セットはそれぞれで変えて良いので、斜め分けにしてヘアスプレーで固めたり、くるくるを生かしたままパッツン前髪にしたり、ヘアピンで留めて形を作ったりと皆創意工夫をするので、こういうのも見ていて楽しい。


男役のフィナーレナンバーは、かっこよすぎたし衣装もすごくよかった。おかわりしたかったな。



暁くんは、どの場面もフルパワーのパフォーマンスという感じがして見ていて気持ちが良かった。


出演者にとってはたとえば30公演あるうちの1回だとしても、その日見に来るだれかにとっては初めての、もしくはやっと取れたチケットの、もしくは入院前最後の、貴重な1回かもしれなくて、人生を変える大きな出来事になるかもしれないそんな一公演、一公演を、心から大事に思う人の舞台姿というのは、見ていて絶対に分かる。



デュエットダンスは、大人なダンスではなくて、ちょっとあどけなさというか、可愛らしさのある振り付けでお芝居要素も多めで好きだった。

お芝居もショーも、お二人にあった、お二人の良さを引き出す作品だと思った。


始まる!という掛け声も新鮮で、よかった。



パッションは引き継いで

アクティブでキュートな新しい星組


ますますのご活躍を応援していますスターニコニコ





この日はあいにくのお天気でしたが

ウィキッドがテーマのアーティフィシャルフラワーを楽しめました。






cherish now... 今を大切に

ひなの🌸


 




真衣ひなの

元宝塚歌劇団 星組 95期娘役

役者|イラストレーター|デザイナー| MC|ボイス・ボーカルトレーナー

⚫︎Vクエ大学ボイストレーニング&演劇講師

⚫︎子役事務所演劇講師


宝塚歌劇団95期生

3歳からピアノ・バレエ、8歳から声楽・ボイストレーニング・演劇・ジャズダンスを学び、11歳からミュージカルやディナーショーに多数出演、13歳の時にミュージカル初主演。

15歳で宝塚音楽学校に入学。宝塚歌劇団では星組に所属。

2016年、退団から現在まで、舞台(主な出演作:2022年俳優座劇場主演)、イベント司会、ナレーションなど、自身の経験を活かして幅広く活動を続けるほか、ボイストレーニング・歌唱・演劇の講師も務める。

また、イラストレーター、デザイナーとしても活動中。ボトルデザインを担当した日本酒は現在羽田空港免税店などで取扱い。


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チアねこ©︎cartoni

キャラクターデザイン、制作、リリースまで担当



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