Kizuki Forest〜気づきの杜〜 -4ページ目

Kizuki Forest〜気づきの杜〜

京都、舞鶴を拠点に植木屋をしています、増茂です。

3月に入り春の気配を感じる暖かい日もありますが、まだ寒い日が続いています。

植物とかかわる仕事をするようになって、これまで以上に四季の移り変わりに気づくようになりました。

七十二候という暦をご存知でしょうか?

古代中国において太陰暦を使用していた時代に考案された二十四節気という暦があります。

節分を基準に1年を24等分し約15日ごとに分け、季節の変化を表したものです。

そしてこの二十四節気をさらに5日ずつの3つに分けたものが七十二候になり、

動植物の成長や行動、気象の変化などの季節の移ろいを表したものになります。

2月28日~3月4日の5日間の七十二候にあたるのが、

草木萠動(そうもくめばえいずる)

というものになります。

草木が芽生え動きはじめる様子をとらえたものですね。

まだ寒い日が続いていますが、草木は春の気配を感じ芽をつけ始めています。

芽生え


こちらは職場で育てている桃の木ですが、芽をひらきかけようとしています。

えらいな~。まだ寒いのにどうしてか分かってるんですね。

みんな春への移ろいにあわせて少しずつですが動いています。

遅れてくるやつはいませんしね笑 『あ、やべ!もう春来ちゃった?!』みたいな笑


自然は変わらず変化し続けています。

人も変わらず変化し続けていかなくてはいけないということでしょうか。

少しずつでもいいので、春への移ろいを自分の中にも感じていたいものです。


小さなことでもそれは必ずいつか芽を出してきます。

だからまずは始めてみるということが大切だと感じます。

なにか思いついたことやいいなと思ったことでとっかかっていないことをまずはやってみる。

僕の場合ですと、このブログを再開したことです。

ブログに何を書いたらいいのか、どんな記事を書けばいいのかなぁと悩んでいて

なかなかとっかかれずにいましたが、とりあえず何でもいいから書いてみようと始めました。

何でもいいから書いてみると書けるものですね。何でもいいんですね^^

これからも続けていきたいと思います。

いつの日か芽をだすその時に、今の自分に感謝しているんだろうなぁと想像すると嬉しくなります。

何でもいいから始めてみる。それがのちのち変化につながります。

自然とともに僕も変化し続けて生きたいです。


今日は万博記念公園にて太陽第感謝祭というイベントがあり、そちらへ出向いてみようと思っています。

1000人太陽ドラムなる催しものが企画されていて、それに参加してきます。

どんなセッションになるのかとても楽しみです^^

イベントの様子はまたアップします。

それでは、みなさまも素敵な一日を!

Mahalo


こんばんは。ただ今、限界が吹っ飛んだShoです。

限界は自分が決めていることだと気づくことってあります。

僕は今この動画を見て改めて気づきました。

コチラ→PEOPLE ARE AWESOME 2013


とても笑いました^^人間ってすごいです!

自分もその人間なんだなぁ。自分にもまだまだ色んな可能性が秘められてるんですね。

この動画に出てくるどの人も成功の場面がピックアップされてますが、

この成功の裏にはたくさんの失敗があるんですよね。

成功があるのは誰もがその失敗で終わらせなかったことです。

続けること。挑戦し続けること。当たり前なことだけどただそれだけのことです。

一つ一つでいいんですよね。

最近ぼくが心がけていることですが、とても効果的なので紹介します。

『自分に湧きでてくる感情に正直になり、その全ての感情を肯定する。』ということです。

「こんなふうに思っちゃいけない」とか、「常識」や「道徳心」から「あの人も大変なんだから」と理解しようとして、

自分の素直な感情を押し込めていることがあります。

意識して気づくようにしてみると案外やってるもんです。

どんな人間にも黒々とした感情はわき上がってきますが、

その時にその出て来た感情を全肯定します。

「そうだよね。」「そんなふうにも思うよね」と自分から出てきた感情を認めて肯定していきます。
そうやって気づいていくことで自分とのズレがなくなる感じがします。

自分のことを一番認めて欲しいのは自分だということでしょうか。

そうしていくことで自分との不調和が解消され、自分の進みたい道に戻れるような感じがしました。

ぜひ意識してみてくださいませ☆

話が少しそれましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

Mahalo

『無名兵士の祈り』というものをご存知ですか?

先日、映画『祈り~サムシンググレートとの対話』を見に行ってきたのですが、

その映画のエンディングに、とても心に響く言葉が流れ、僕はその言葉に涙が止まらなくなりました。

その言葉が気になり、帰ってからいろいろと調べてみて分かったのがこの『無名兵士の祈り』でした。

『グリフィンの祈り』『ある兵士の祈り』『無名兵士の詩』などとして知られている作者不明の詩で、

アメリカ南北戦争の一兵士が書き残したものとされているということです。


『無名兵士の祈り』  I asked God / The Answer to All My Prayers

大きなことを成し遂げるために力を与えてほしいと神に求めたのに
I asked God for strength that I might achieve

謙遜を学ぶようにと弱さを授かった
I was made weak that I might humbly to obey

より偉大なことができるようにと健康を求めたのに

I asked for health that I might do greater things

より良きことができるようにと病弱を与えられた

I was given infirmity that I might do better things

幸せになろうとして富を求めたのに

I asked for riches that I might be happy

賢明であるようにと貧困を授かった

I was given poverty that I might be happy

世の中の人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに

I asked for power that I might have the praise of men

得意にならないようにと失敗を授かった

I was given weakness that I might feel the need of God

人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに

I asked for all things that I might enjoy life

あらゆることを喜べるようにと命を授かった

I was given life that I might enjoy all things

求めたものは一つとして与えられなかったが

I got nothing that I asked for

願いはすべて聞き届けられた

but everything I had hoped for

神の意にそわぬものであるにもかかわらず

Almost despite myself

心の中で言い表せないものが全て叶えられた

my unspoken prayers were answered

私はあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ

I am among all men, most richly blessed


この言葉の中にある、

『世の中の人々の賞賛を得ようと成功を求めたのに

得意にならないようにと失敗を授かった』

この部分が僕の耳に入って来た時、目からは涙が溢れ止まらなくなった。

そっかぁ。。。あの時の失敗は授かったものだったのかぁ。。。

これまでずっと失敗した自分に対して劣等感を抱いていたり、

責めていたり、惨めに思っていたりする自分がいた。

その失敗が授かりものだったんだと自分の中で腑に落ちた。

その瞬間、涙と感謝が溢れ出てきた。感謝。

とめどなく大きな存在、サムシンググレートへの感謝。

自分からは進んで得ようとはしなかっただろう失敗。

その苦い体験が、ありがたい体験に変わった瞬間だった。

自分の中にあった凝り固まった何かがなくなったように

身体が軽くなった。なんだかまた一つ人にやさしくなれそうだ。

世の中は素晴らしい。素晴らしいもので溢れてる。

苦い体験も、苦しい体験も、なにか意味があってやってくるもの。

その意味は今すぐ分からなくても、いつか分かる時がくる。

自分が求めてさえいれば。それはいつか分かる日が来る。

だから大丈夫。それでだいじょうぶなんだ。

そんなことを感じた日でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


Mahalo

今日は靴を買いに行ってきましたー

そして大阪城公園へランニング~

なんばにあるMIZUNOのプロショップにて、プロの方にガッツ色々と聞いて、

本気で自分にぴったりのランニングシューズを選んでもらいました

めっちゃフィットしてて履き心地さいこーっす

人生初の本格的ランニングシューズだー


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いやー早速走って来たけど、もう足がパンパンです


大阪城一周って何キロなんでしょうか?

中学、高校とはバスケしてたんですけど、それ以来スポーツとはきっぱりお別れしてました

19歳くらいからタバコ吸い初めて、いつの間にかそれが当たり前になって。

2年間程やめてた時期があったんだけど、無職になったりで自暴自棄になったりで、

またいつからか吸い始めて。。。たばこがないとソワソワ


それが


2週間前にきっぱりやめちゃった


色んな事が重なって。最初はちょっと半信半疑だったんだけどね。

そして、今感じる心境の変化。

なんていうかずっと20代は、不健康がかっこいいぜみたいな信念の中にいた気がする。

そしてもう30代になろうとしてる今、その価値観が変わってる!

ガッツリ健康でかっこいい!みたいな信念。


というのも、

最近知り合った奇麗だなって感じる女性がみんなマラソンをしてるんです!

なんかその雰囲気がすごく生き生きしてて、かっこいい~!って心底感じることがあって。

それでかなぁ。自分もかっこいい男にならんくちゃ!ってふつふつとしてたから。

マラソンやってみる(?_?)って自分の心が言うんです!

それで今日。スタートしちゃいました!

持久力上げて、かっこいい30代へ突入するぜ~い!

色んな出会いが重なって、今の自分があるんですよねほんと。

最近になって人に会う機会が増えると、こうやって自分の変化にも繋がって。

やっぱり人と繋がらないとダメなんだわ。

出会いに感謝して、自分のマラソン続けていきます!

ありがとう

Mahalo To Everyone!!

昨日は天気が良くって暖かくなるっと思って薄着で仕事に出かけましたが、風が強くて寒かったー!

急遽、持ってたカッパを羽織って仕事しごと。

昨日は保育園の花壇の花の植替えをしてきました。

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こちらの保育園では年に4回花の植替えをさせてもらっています。

季節ごとに花を植替えます。今回植えたのは「バーベナ」というお花です。

このバーベナちゃん、花色がとても豊富で、開花期が長く長期間花を楽しめます。

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花壇を彩る方法もいろいろとあって、僕がよく使うのがこうやってラインごとに花色を変えて変化をつける方法です。

バラバラに植えたりする事もあるんだけどね。

そして色合いも何となく感じつつ。配色も重要な要素の一つです。

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植替えをしていると通りかかる人がちらちらと見て行かれる。

昨日は一人、おばあちゃんが声をかけてくれた。

「まぁ、きれいなこと。」

そんな何気ない言葉に僕の心は躍る♩ 

この仕事につけてありがたいなぁ~って気持ちになる。


さぁて3ヶ月後も奇麗に咲いててくれるかなぁ。

Mahalo


photo:01



今日は京都で、「Canta!Timor」の上映会に行ってきた!

まだ見てない方。見た方がいいよーーーーー!!!

愛に溢れてる映画です。

悲しいという言葉じゃ言い切れない歴史を経験している東ティモール。

24年間に渡って狂気の殺戮が繰り返され、国民の3分の1がなくなり、9割以上の建物が焼き払われた国。

そんなこと今日の映画を見るまで全く知らなかった。

そして日本人として知らなかった事を恥ずかしく想うのは、

日本からのインドネシアへの多額の援助金によって大量の武器が戦場へ送り込まれ、戦争を支持していたという事実。


そんななかでも東ティモールの人たちは報復せずに、平和を求め続け、戦い、独立した。

もう言葉ないわ。

で、また映画に出てくる人たちの笑顔がほんっとに素敵なんやわ。

悲しみは消えないけれど、もう怒りはないってみんな言ってる。

家族や親友が殺されて、レイプされてもやで。

報復はしない。捕虜に捕まえても、自分たちが平和を望んでるだけやって話して、逃がすんやで。


そんなんが24年間も続いてたって。

ありえへんのに、何も知らんかった。



今日のゲストに東ティモール人で平和活動されてるゼキトさんと映画監督の広田奈津子さんとのトークがありました。

ゼキトさんからむっちゃ強くて温かいものを感じた。

次の世代へ残していく未来に対する確信が物凄く高い!

映画の中でも言ってたけど、大地の恩恵の中で生かされてて、持続可能な社会に戻っていかないといけないって。

ほんとそうだと痛感した。



ゼキトさんが素晴らしいなと思ったのは、何で誰が戦争を起こしたのかということに時間を費やすんじゃなくて、

素晴らしい平和な未来に向かってるんだからそのために時間を費やすんだって言ってたこと。

ほんっとその通りだと思った!


まだまだ伝えたいことがあるんだけど、映画に関しては実際に見てもらうのがいいね!


最後に、上映会の会場だったカフェTOSCAさん。

ゆくゆく話を聞いてると、震災後福島から京都に移って、家族でカフェをされてるんですよ!

お姉ちゃんと弟と妹とがキッチンで、ご両親も上映会に参加されてて。

マクロビオティック的な身体に優しい料理に、雰囲気もすごく良くて、

この7月で一年になるようなんだけど、なんかもう馴染みがあって前からあったんじゃないかなって感じの空間になってて。

ほんとう素敵なカフェでした。

京都に行く時は絶対にまた行きたいね! みなさんも是非オススメです。



Vegecafe TOSCA



大阪でも是非上映会させていただきたいです。

いい場所とプロジェクターなどの機材があればオーケーです。

どこかいい場所など知ってたら教えてください!


それでは。




Mahalo

2月ももう終わりですけど今日は冷えました。

今日は午後から現場が入っていて、

午前はその準備と会社にいる木々たちに寒肥(かんごえ)を施しました。

いつもその時期に入荷する花々をミックスして鉢を創ります。

今くらいになると春も近づき花の種類もだんだんと増えてきます。

Photo.jpeg

左手のとんがりコーンのようなやつ。

ルピナスといいますが、最近、市場で見かけるようになりました。

冬から春に移り変わるにつれ、だんだんと花の種類が豊富になります。

春になるともう花々のお祭りです!

僕が鉢を創るときに心がけている事には二つあって、

一つは背の高いものと低いものそして

前に垂れるものをうまくミックスする事と、

もう一つは色合いです。

どんな色でも混ぜるとカラフルな感じでそれはそれでいいのですが、

的を絞った色使いをするとちょっと上品な感じになるような気がします。
 
左手は緑とビンクに白をアクセントに。右手のはアクセントに黄色を入れてみました。

会社にはたくさんの種類の花々を入荷するので、鉢植え創りも楽しみの一つです。

明日が2月最後ですか。

みなさん春ももうすぐそこですね。 

風邪などひかぬようご慈愛ください!

Mahalo

今日、義理の兄のお見舞いに行くバスの中で、

涙が止まらなくなりそうでした(人前だったので懸命に踏ん張りましたが)

それは、てんつくまんのブログに紹介されていた一つの動画です。
(てんつくまんについてはコチラ→http://ameblo.jp/tentsuku-man/)

ケニアの子どもたちが日本へ向けてお祈りの歌を歌ってくれています。

こんなにも人の痛み悲しみに共感し、涙を流している子どもたちに、

僕はたくさんのやさしさをもらいました。

遠く離れていても、人種が違っていても、

みんな家族なんだと感じさせられました。

ほんまにありがとうです。


こちら↓チェックして下さい!!!

Prayers from kibera for Japan
http://www.youtube.com/watch?v=0L5W5CYkbR4
原発が泣いているってことに気づかされました。

今まで、原発に対して恐怖や憎悪といったエネルギーしか送っていなかった。

原発は怖い。誰が造ったのか。危ない。いらない。。。。

それを変換し、感謝、慈しみのエネルギーを送る。

今までたくさんの電気を作ってくれてありがとう。たくさん無理させてごめんね。

それに気づかせてくださったのが、悦月(えつき)さんのブログです。
  →http://www.putimiracle.com/archives/52156231.html?1301232852#comment-form

まったくその通りだと痛感しました。

みんなで原発に愛のエネルギーを送りましょう!!!

以下、転記します。

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原発が泣いています。

人々のために一生懸命今まで動いてきたのに、
地震で、津波で、負傷して辛い思いをしているのに、

みんなから恐れられ、非難され、攻撃され、
悲しい、辛いって泣いています。

だれも自分の応援をしてくれていない、
自分はひとりぽっちだと泣いています。

どうか原発に向けているあなたの拒絶のエネルギーを止めてください。

人々から突き刺すようなエネルギーを受けて、
原発が悲しみで破裂しそうです。

人々の恐れと悲しみと嫌悪と怒りと不安と拒絶のエネルギーを受け、
とても寂しく、縮こまっています。

原発は(少なくとも今の福島原発は)「風の谷のナウシカ」のマンガで出てきた巨神兵と似ています。

恐るべき破壊力をもっていますが、心は子供のよう。
痛んだ身体を背負いながら泣きながら母を捜している幼子のようです。

どうぞ、あなたが原発に向けている否定のエネルギーを感謝のエネルギーに代えてください。

原発があったから今まで私たちは豊かに暮らしてこれたのです。
原発を作ったのは私たち人間です。
要するに原発の親は私たち人間です。

原発が負傷をおって放射能を出しているからといって、原発が悪いわけではありません。
問題は危険を承知でそれを作った人間にあります。

私たちは原発の親であるのに、子が負傷して危険になったら悪者扱いをしてすごい否定のエネルギーを送っています。
原発は自分の存在を親に否定された傷ついた子供のようになっています。
人間に例えて想像してみてください。それがどんなにつらいことか。

どうぞ愛のエネルギーを注いであげてください。
感謝の気持ちを原発に伝えてください。
愛の波動で満たしてください。

恐れる前に、嫌う前に、感謝の気持ちを伝えてください。

よろしくお願いします。

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友人の日記に、原発についてみんなに知って欲しいことが書かれてありました。


僕は原発には反対です。でもそれだけではすまないのは分かっています。


原発を動かしている人を非難しても、責めても、それでは何も解決しないんじゃないってこと。


原発に関わる人はたくさんいて、それぞれの生活があって、それぞれの人生があって、責任があって、


僕も同じなんです。


一緒に歩める道を示してくれてる辻さんの日記を


以下、転記します。


ぜひ読んで欲しいです。







上関原発立地予定地にて


辻井です。
以下は僕の考えです。流れを壊しそうで、ずっと怖くて言えなかったけれど、思いきって伝えてみます。

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「いつか、全員で作業を止めて、お願いしに行きましょう。そのタイミングが来るまでは、お互いに苦しいでしょうが、頑張りましょう」

初日から無表情だった中国電力の人が、僕の目を見て頷き、小さなガッツポーズをしてくれた。

やっぱりここは希望の光だ。

敵も味方もなく、本当に必要な人たちがここに集って来ている。

今まで無かった真に平和的な「新しい変化」が近づいて来てる。

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「こんな仕事よくできるね。」作業員の人が僕たち反対派の誰かに責められている。

僕なら、知らない人に責められて、病気の家族を捨てて仕事を辞めることができるだろうか?

「~さん、上に話をしてきてください。どうしてできないの?」現場監督さんが名指しで僕たちの誰かに問いかけられている。

自分が監督なら、どうせ無駄に終わるだろう話を、わざわざ上役に持って行くだろうか?

そして、もし、自分が山口県知事や、中国電力の社長だったら、計画ストップの「ボタン」を本当に躊躇なく押すことができるだろうか?
押したらどうなるだろう?

きっと30年無駄に続いた時間の責任を問われるだろう。発注や契約も30年分も進んでいる。その責任を問う流れは、自分だけでなく、きっと他の誰かにも飛び火するだろう。

もし自分なら本当にその「ボタン」を簡単に押せるだろうか?

たとえ、どんなに権力があっても、きっと、その「ボタン」は誰か1人の手には余ってしまう。原発建設というシステムは、誰かが動かしているのではなく、長い間、自動的に動き続けてしまっているのだ。

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「もし、本当に何かが変わるとしたら、その時、いったいどんなことが起こるんだろう??」

田ノ浦にいながら、僕はずっとそれを考えていた。

中国電力の人、警備員の人、作業員の人、推進派の人、マスコミの人、警察の人、海上保安庁の人、祝島の人、僕たち…

田ノ浦には様々な立場のたくさんの人達がいる。

立場が違っても、毎日、顔を見合わせていると、だんだん仲良くなってくる。

本当に変えたいのなら、ここにいる全員で止めなくては止まらないのではないだろうか?

今すぐに誰か一人が手をあげても、きっと潰されてしまう。

でも、もし、ここにいる人たち全てが同時に手をあげたら?

「みんなで手を止めて、みんなで考えてみよう」と、全員で一緒に、柵の向こうにいる人達にお願いに行ってみたら?

そうしたら、そのひと達も一緒になって山口県や中国電力の本社にお願いに行ってくれるのではないだろうか?

そして、もし、そこまで辿り着ければ、今度は別の何かが自動的に動き始めるのではないだろうか??
きっと、その火は全国の他の場所にも飛び火するだろう。何かすごいことが起きるかもしれない。

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「誰か1人に責任を負わせるのではなく、みんなで同時に手をあげる」

もし本当に何かが動き出すとしたら、僕には、その形以外、思いつかなかった。

どうしても原発を作りたい人など、きっと、ほとんどいない。

県知事や中国電力の社長さん1人に責任を負わせるのではなく、「誰の手にも余るボタン」を、みんなで押してみるのだ。

そして、それはもう少し先のタイミングだろうと思う。今はまだ、誰かが手をあげても、その一人が潰されてそれで終わってしまう。今はまだ時が満ちてはいない。

立場に関係無く田ノ浦にいる人たち全員の心がきっと少しずつ動いている。「立ち止まってみよう」とみんなで言えるようになる日がきっと来る。

それまでは、理由も分からず進めなくてはいけない作業、それを必死に止める僕たち、という不毛な行為の繰り返しに耐えながら、少しずつ小さな勇気を拡げていくのだ。

1年先か、2年先。みんなの心が少しずつ動いて行って、同じ思いをみんなが抱えはじめたとき、あるタイミングで、みんなが同時に手を止めて立ち上がる。

そういうイメージを、こころにずっと描いている。

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「いつか、全員で作業を止めて、お願いしに行きましょう。そのタイミングが来るまでは、お互いに苦しいでしょうが、頑張りましょう」

柵の向こうに立っていた中国電力の人へ、返事はしなくて良いから、と、話しかけてみた。

返事をしてはいけないといわれているであろう、初日から無表情だったその人は、僕の目を見て、頷いて、小さなガッツポーズをしてくれた。みんな一人の人間なのだ。

作業している人達も心の中では抵抗してくれている。

きっと、何かが少しずつ動いている。

小さな勇気が満ちていって、大きな勇気に変わるタイミングがきっと来る。

やっぱりここは希望の光だ。

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辻井岳士
ミクシィもツィッターも
pulsemoon
です。賛同してくれる方はどうぞ繋がってください。

マイミクのみなさん。
よければ転載してください。

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たくさんのコメントやメッセージありがとうございます。とても嬉しいです。

転載はどなたでもご自由にされてください。

僕の名前もそのまま出してしまってください。

僕は本当に変わるような気がしているので、名前や顔を出しても最後はきっと大丈夫なように思えているのです。

それと、お会いしたことのないかたでも、よければお気軽にマイミクに誘ってみてください。とても嬉しいです。

日記も全体公開なので、あまりかわりばえはしないのですが...