僕の好きな写真家である星野道夫氏の写真集を一昨日ネットで購入しました。
今日仕事から帰ると、ポストいっぱいに入っている小包が待っていました。
「届いたんだー!!」
嬉しくて嬉しくて、早速中をあけてみると、、、

「GRIZZLY」です。
「そうそうコレコレ!」 ネットで表紙しか見たことのなかった本が僕の手の中にー!
僕の生まれる前から撮り続け、1983年に出版された星野道夫氏の最初の写真集です。
僕がまだ生まれる前にこんなにも自然と向き合って、
自然の中にたった一人身を投じて写真を撮り続けていた人がいたなんて、、、
僕の心になんともいえない想いが湧き上がってきました。
自分の知っている自然の中にいる動物というものの概念がぶち壊され、
そこから伝わってくるアラスカの大自然の大きさに言葉を失いました。
星野さんの写真集はこれまでいろいろと見たことがありますが、
この「GRIZZLY」から僕が感じたのは、大自然の荒っぽさというか、偉大さ、
それも僕の持っていた大自然という概念の限界をはるかぶち破った大きさでした。
それをこの星野さんという人は写真を通して表現されていて、
まるで自分がそこにいるかのような、
スケールの大きさを感じさせられる写真をこうして共有してもらえることに、
ありがとう、ありがとうって心の中で繰り返しました。
僕がまだ3歳だったころ、この写真集は出版されています。
自然の大好きな僕ですが、自分都合の自然しか自分は知らないような気がしてきました。
それはたとえば、夏に行くビーチにキャンピング、冬は雪山にスノーボード。とか。
自然の荒々しさや、素朴さ、怖さ、というものがものすごく伝わってきました。
アラスカのような大自然の中で、たった一人。自分以外にいるといったら動物だけで、
夜なんかもテントでキャンプですよ。
それが自分の身だったら・・・と考えただけで、ゾクッとします。
自然に対して抱いていた僕の想いは何か甘かったような気がしてならなくなりました。
僕はどこかで自然のことを分かったつもりいたけど、
何も分かっていなかったんじゃないかと感じさせられました。
僕は仕事で植物を相手にしています。観葉植物のリースや、造園の仕事です。
自分が育ててあげている植物たち、大切にしてあげている植物たち、、、
なんや上から目線で接していたような気がします。
すんません。明日はすんませんって言ってこようと思います。
改めてよろしくお願いします。って言ってこようと思います。
星野道夫氏は、1996年ロシアのカムチャツカにてヒグマに襲われ逝去されています。
星野道夫という人が、僕の生まれる前から撮り続けたアラスカの大自然が、
今もこの同じ時にそこに存在しているということを感じることは、
とてつもなく大きな存在に触れたかのようで、ただただ畏敬の念に心が包まれます。
そんなことを感じた今日でした。
Mahalo