オースティンの4月は日本の梅雨のように雨が多くて、

「変な天気でイヤになる!」とボヤいていた私に

アメリカ人の友達が教えてくれたのがテキサスにあるこの言葉。


April shower brings May flower


こちらでは雨のことは天気予報でもRainと言わずにShowerと言う。


4月の雨が5月の美しい花を咲かせる・・・

テキサスのくせに(!)なかなか詩的な表現ですこと。


まあ、4月から普通に一面花畑だけど、そこは目をつむろう。


4月には、テキサス州の花ブルーボネッツがあちこちに咲き乱れる。


手前の青い花がソレ。

とってもキレイですが・・・絶対この花を摘み取ってはいけません!

なんとなんと

これを取ると、1本につき200ドルの罰金が科せられるのだとか。

あんなそこら中に咲いている花が・・・すごい法律だ。

ちなみに、州の鳥モッキンバードを殺すと数千ドルだそうです。


近所を散歩すると、こんな風景。

ちょっとかわいい感じのテキサス州のマンホールの蓋の周りにも・・・


道路の脇にもお花畑~♪


ハチも元気いっぱいでーす。

ここら辺、今日はホタルもファーっと飛んでました。

まさかテキサスでホタルを見るなんて・・・


思わず故郷を思い出してしまった。

でも、その故郷の田んぼも今では1匹のホタルもいない。


オースティンが人気の街ということに

だんだん納得がいってまいりました。

衝撃の事件から2週間が過ぎた。

もっとも心配されていたのはコピーキャット。

そして、韓国人へのなんらかの攻撃・嫌がらせ・・・


今週月曜日、私が行っているESL(英語クラス)での出来事。


授業が始まって10分経ったころ、クラスメイトの韓国人男性が入ってきた。

「あー!!! 私、すごく心配してたのよー!!!」

と先生が駆け寄った。


先生「先週2回とも来なかったじゃない? どうしてたの? 何かあったの?」


彼「いや、先週月曜日ここに来る途中車をぶつけられて・・・」


先生「あなたが韓国人だから???」


彼「いや、単純に事故です」


先生「ああ、それなら良かった・・・いえ、けが人は?」


彼の「いません」という答えにクラスの皆もホッとして一件落着。


事件後、韓国人のクラスメイトたちは皆一様に不安を隠さなかった。

ヒュンダイやキア(韓国車)が壊されたという話もあり、

中には「外に出るのが怖い」という理由で休んだりした人もいたようだ。


が、しかし、他は知らないが、ここオースティンでは変な差別は特にないと思われる。

大体においてこの街は全米で2番目にリベラルと言われるほどリベラルな街であるし、

(ちなみに1番はサンフランシスコらしい)

犯人のチョ・スンイのペナルティが韓国人全員に課せられると思うほど

愚かな考えをもつ人もほとんどいないだろう。

幸いにも、韓国人の不安は杞憂だったようだ。


私はやはりコピーキャットが怖い。

なんせ、テキサス大は40年前に大量殺人が行われた舞台。

今回の犯罪に即発されて、

チョに抜かれた記録を更に上回ろうとするクレイジーなヒーロー願望を持つ

人間が現れる確率は、残念ながら決して低くはない。


事件前はよく入り浸っていた大学の図書館も

ちょっと怖くてしばらくは行きたくないなーと思う今日この頃だ。









白い衣裳の男たちがただくるくると回るこの光景、

テレビか本か何かで見たことがある人もいるかもしれない。


これは、イスラム神秘思想スーフィーの

メブラーナ教の宗教的な行なのである。


“行”なのになぜ人前で・・・

金儲けしてんのか! と怒ってはいけない。


メブラーナの総本山(という言い方で良いのかな・・・)コンヤという街は

トルコにあるのだが、トルコではスーフィーは禁止されており、

「観光目的で踊る」ことは容認されているからである。


くるくるくるくる回っているうちに忘我状態になり

ちょっとしたトランス状態になり、神を感じる・・・


そんなことを以前どこかで聞いたことがあり、

ぜひ一度見てみたいと前から夢見ていたことの1つだったのだ。


私の知るところによれば、これが見られるのは

トルコとエジプトだけ。

できれば、本場コンヤで見たいというのが本音だった。


しかし、今回これがオースティンにやってきて、

しかも、ダンナさんの友だちがこのイベントの関係者で

「半額になる」と言われ・・・

キリスト教の教会で行われるということにも興味があり、

ついに見てきた、というワケです。


2時間構成で、前半はこのセマー(旋回舞踏)の説明、

スーフィーの説明+スーフィー音楽コンサート。


このコンサートのときに、

アザーン(イスラムの礼拝への呼びかけ)が朗誦されたのだが

・・・スバラシイ!!!

実に素晴らしい声で、聞きほれてしまった。

ヒー。ヤバい。ああ、中東にまた行きたくなってしまった。


20分の休憩をはさんだ後、いよいよ「くるくる」へ。

「これは宗教的な儀式ですので、写真は撮らないで。

拍手はしないで静かにみてください」的なアナウンスが入る。


5人の僧侶(という言い方でいいのかな・・・)が音楽をバックに静かに踊る。

くるくるくるくる・・・

その静謐な雰囲気は、確かに修行であり、儀式なのだ、と思った。

5分もの時間をくるくる回っているのに、止まった後もまったくふらついていない。

流石だ。


合計で30分以上の舞踏が終わり、

クルアーン(コーラン)の朗誦(またもや美声)などもあり、

非常に凛とした美しさが漂う舞台でした。


今度は絶対本場で見てやる!



旅で役立つトルコ語


メルハバ = こんにちは


ロカンタ、ネレデ? = 食堂はどこ?


もうオスカーなんて遠い昔ですが、

オスカー絡みのおすすめ映画第2弾。


「パンズ・ラビリンス」

PAN'S LABYINTH



撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞しています。

外国映画賞もとるかなーと思ったのに、残念でした。


ファンタジーです。

ファンタジーだけど、大変グロいです。

ひどく嫌悪感を感じるような場面が結構ありますが、

それでもこの映画の魅力はまったく損なわれないどころか、

それゆえに美しいのかも・・・と思うような、すごくよく出来た映画です。

グロい映像が苦手な人も、最後まで耐えて観ていただければ、と。

それだけが理由で見逃すには惜しい作品です。

悲しく、切なく、残酷だけど美しい映画です。


舞台:スペイン内戦下のとある森の中


登場人物:

オフェーリア*黒髪の美少女。夢見がちなところが母親の心配のタネ。

お母さん*ただ今残虐な再婚相手の子どもを妊娠中。しかし、体調がかんばしくなく、赤ちゃんは無事生まれるのか?

義理のお父さん*森でレジスタンス狩りをするフランコ側の大尉で残虐な男。趣味は拷問。だが、妻が身ごもっている胎児にだけはかなりの愛情を感じている様子。

メルセデス*オフェーリアたちの面倒を主に見ているメイドさん。実はレジスタンス。


ストーリー:

母とともに新しく父となる男のもとにやってきた少女。冷酷そうな義父に嫌悪感は感じるものの、そこでしか生きていくすべはない。救いは優しいメイド、メルセデスと森の美しさだ。その森の中、1匹の虫に導かれて迷い歩く中ラビリンスにたどりつき、半神パンに出会う。「あなたこそ魔法の王国の王女です。しかし、それを証明するために3つの試練をクリアしなければいけません」と告げられた少女はその過酷な試練にチャレンジするのだが・・・


と、いうともう完全にファンタジーの世界ですが、

そんなに単純な映画ではありません。

ミヒャエル・エンデの世界は忘れましょう。


地味だけどかなり過酷な試練をもろともしない少女。

なぜそんなにも立ち向かうのか・・・

それは、現実がそれ以上につらいからにならないから。


おとぎの世界と並行して描かれる

義父とレジスタンスと攻防はリアルで

ファンタジーとの好対照が実に見事。


脚本も書いている監督のギルレモ・デル・トロ。

これからが楽しみな監督さんです。


昨日5時ごろ、英語学校で自分の宿題をプリントアウトすべく

インターネットを使用していたら、

「バージニア工科大で32人が殺される」という文字が。


!!!


32人・・・授業が始まるところだったので、さらっとしか読めず、

衝撃を引きずったまま授業に出て、家に帰って早速ニュースをチェック。


「大学」「銃」「大量殺人」


このキーワードで当然アメリカ国民が思い出す事件といえば・・・

当然「テキサス大時計塔でのチャールズ・ウィットマン」だ。


http://ameblo.jp/mahakala/entry-10018122591.html


彼は16人を殺害したわけだが、今回はそのダブルスコア。

今日の時点では犠牲者は33人になっている。

オースティンのローカルニュースでは、もっぱら

「また同じような事件が起きたらどう対処すべきか」ってこと。

警報を鳴らすとかいろいろやってたけど・・・


ああいう事件に正しい対処法なんてはたしてあるのだろうか。

とりあえず、アメリカが採る対処法としては「銃規制」しかないのではないか。


こういうことが起こると、

暴力的な映画を廃止(「グラインドハウス)なんて最たるものだな)しろ、だとか

トンチンカンなことがまた叫ばれるんだろうけど、

今回の犯人は韓国人だ。

一体何が悪者になるのか。


困るのは「韓国人が悪い」となることだが、

たぶんそういうことを考える人も多いと思われ・・・


非常に困る事態だ。

そういうことが起こると、また韓国人→アメリカ人への悪感情が生まれ、

その逆もそうなっていって・・・という悪循環。


ああ、憂鬱だ。


犯人の顔写真アリ↓ 爆笑の大田くんに似ている。


http://www.msnbc.msn.com/id/18148802/?GT1=9246







深夜0時から延々映画を観続けて

お尻もヤバい感じになってきた午前8時・・・

いよいよ


「GRINDHOUSE」 参上!!!


その前の休憩のときに、なんと12歳くらいの少年が

アメリカ映画オタクに混じって朝ごはんを食べているのを発見。

いいのか・・・少年。そんな年からこんな映画観てて・・・

しかも・・・結構美少年です。

さすがアメリカ・・・やるな。


まずは「なんちゃって予告編」から。


ロドリゲス監督作品でおなじみのピカイチ凶悪顔俳優

ダニー・トレホ主演「MACHETE」



ほか、

「サンクスギビングベイビーね」なんてノー天気にエッチしていた

カップル惨殺ほかイタい映像満載の「THANKSGIVING」

クリスマスもバレンタインもハロウィンも殺人鬼が暴れまわるなら、

感謝祭もネ! ということなんでしょうねぇ。

ニコラス・ケイジが怪演をみせる狼女もの

「Werewolf Women of the SS」


ホラーにありがちな「これをやっちゃいけないよ!」を延々みせる

「DON'T」


などなど、みんな予告だけなのにやる気モード全開。


・・・そして、「MACHETE」は、なんと本編を作る計画もあるのだとか。

ダニー主役・・・絶対観たいな。

ほかのも作ってください、是非。


観客の期待が一気に高まる中、いよいよ本編開始!

まずはグログロゾンビ映画


「Planet Terror」


いきなりローズ・マッゴーワンちゃんのストリップから。



生意気そうなんだけど儚そうな佇まいがいい!

しかし、この美しいおみ足がその後・・・



「コブラ」の女性版、脚版?

ガトリングガンで群がるゾンビをなぎたおす!!!

メチャメチャ強いでーす。


さて、ストーリーは至ってシンプル。

米軍基地での事故でバラまかれたウイルス(?)で

ゾンビ誕生・・・

ゾンビ映画のお約束通り、かまれたりすると

ネズミ算式にゾンビがどんどん増えていく、と。

その後はゲームよろしくゾンビをどんどん撃ち殺すだけ!

そして、ゾンビに立ち向かうのはこちらの面々。


真ん中にいるのはマイケル・ビーン・・・老けたな。

「ターミネーター」のちょっぴり頼りないナイト役で

プチブレイクしたときの美貌は何処へ?

しかし、今回もいい役です。


左隣のポリスは、ゾンビ映画といえばこの人、トム・サビーニ。

今回も期待通りの活躍です。


右隣は地味な主役ロドリゲスくん。

両刀使いならぬ両ナイフ使いでゾンビをもろともしない活躍。


拳銃の代わりに注射を打つわよ!

の美人女医もサバイバルに参戦。

この人がファーギーのレズビアンのお相手です。

(映画の中での話ですよ、あくまで)


全編ゾンビ映画のお約束にあふれ、

エクスプロテーション映画っぽい作りがたまりません。

英語がわからなくても無問題で楽しめる1作。


グロいのが嫌いな人は観るのは止めましょう。

たぶん、観たいとも思わないとは思いますが。


次は「PLANET TERROR」にも出ていた

タランティーノ監督作


「DEATH PLOOF」



冒頭数分、私たちがいた映画館がバーンとスクリーンに大写しになり

会場大喜び!


そう、この映画のロケは結構この辺で行われていたのだ。

ちなみに「PLANET TERROR」もテキサスが舞台。

プチ情報として、ロドリゲス監督はテキサス大学出身です。

もう1つ、映画の中で女の子の1人が着ているTシャツは

映画館チェーンALAMOのオリジナルTシャツです。20ドルです。


いつもいい役、スネーク・プリスキン(「ニューヨーク1997」)こと

カート・ラッセルが

NO REASON(敢えて言えば、ムカつくし、面白いから?)で

ギャルたちを車で殺しまくる!

このお嬢さん方も彼のターゲットに・・・というストーリー。



本作は登場人物が延々早口でわんわん話しているので、

英語がよくわからない私にはイマイチ会話の面白さが・・・

わかれば面白いんだろうけど・・・残念でございます。


しかし、とにかくラストが最高! イエ~イ!

「The End」の文字が出た瞬間、観客全員も一緒にイエ~イ!

ここ最近では出色のラストです。

このラストだけでかなりの大満足。


2作ともとにかく何でもアリ、B級テイストに溢れててかなりgood。

マッゴーワンちゃんや注射女医マーレー・シェルトンちゃんたちは

2作品ともに出演しています。


日本では別々に公開ということになるらしいけど、

インチキ予告とともに公開してほしいものです。



オタクコンビ、タランティーノ+ロドリゲスの最高にヤバい映画

「グラインドハウス」・・・これ、実は思い切りテキサースな映画なのだ。


オースティンでも映画が撮影されたということで、

オースティンでも名高い映画館「ALAMO」にて

「公開記念マラソン」と題した祭に参加してきました!



タイトルにちなんで、昔グラインドハウスでやってたような

エクスプロテーション映画4本+「グラインドハウス」


・・・途中で3回の休憩(合計1時間くらい)をはさみ、

夜中の12時から翌日11時半までぶっ続け。

お尻が痛かった・・・ 眠かった・・・ 

途中、3本目の映画は丸々1本寝てしまいました・・・

未熟者です・・・


が、しかーし。

良かった。実にいい!!!


この映画館は、座席の前にきちんとテーブルがあって、

“食べながら観る”ことが前提だからこそ

こういう長時間企画も可能なワケで。

ちゃんと朝食サービス(有料だけど)もアリ。


さて、いきなり観客の心をわしづかみにしたのが

“なんちゃって予告編”

(今回の映画のために予告だけ作られたもの)

「HOBO with a Shotgun」の予告編。

会場大盛り上がり!

興味のある方は↓


http://www.ifilm.com/video/2831746?ns=1


ちなみに、HOBOというのは、いわゆる

ホームレスというか、乞食というか・・・そんな人のことです。


そんな予告の後、始まった本編1本目が

「THE BOSS」


マフィア同士の抗争を描いた割とハードボイルドな1作。

なかなかエクスプロテーションのツボを押さえた映画でございました。


2作目。

「Revenge of the Cheerleaders」

これは、本当にヒドい(スゴい)映画だった。

ヤバい。マジでヤバすぎる・・・

こんなにヒドい映画、いまだかつて観たことがないくらい

くだらなくて最高にイカれた映画でした。

いや、最高です。


とにかくバカ。みんなバカ。

ムダに裸のオンパレード。

下の写真、よーく見るとチアガールの衣装、ペロっとさがって

オッパイ丸出しっす。

というか、前編これ以上にハダカ、ハダカ。


ストーリーも一応ありますが、書く気になれません・・・

勘弁してください・・・



高校にやってきた視察団をどうにかしようと

学校の給食にクスリを混ぜてみんな仲良くラリパッパ。


というか、皆さんほとんどセッ○スに走ってます。

もうね、本当にヒドすぎてさわやかな気持ちになります。


機会があれば是非観ていただきたい・・・

しかし、決して一人では観ないでください・・・


たぶん、一人だと空しくなると思うので。


次、3本目は「THE LOSER」。

寝てたので皆目わかりません・・・

が、シリアスな映画だったということです。


4本目、ここでようやく朝の6時・・・

正統派エクスプロテーションの登場です。

「POOR PRETTY EDDY」


なかなか見ごたえのある1作。

タイトルロールでもあるEDDYが本当にうざくて

イッちゃっててイヤな感じ満載です。



テキサスってヒドいところだわー。


という気分になったところで、いよいよ「グラインドハウス」に突入!

・・・だけど疲れたので本編報告は次回。




毎日チョー楽しい・・・

なぜならば、今オースティンは年に一度のお祭り騒ぎ開催中だから!


3月14日~18日まで、いつもは地味なオースティンが

なにやら楽しげに浮かれ騒ぐ人々でわんさか溢れカエルのだ。


その源は 「SXSW」 と書いて 

サウス・バイ・サウス・ウエスト と読む

世界的にも有名な音楽祭。

すでに人気のあるミュージシャンも、

これから有名になりそうなミュージシャンも入り乱れてのお祭り騒ぎ・・・

楽しくないワケがない。


初日であった昨日は私の友人のダンナ様がいらっしゃるバンド

「俺はこんなもんじゃない」というイカしたネーミングのライブに。


http://www3.to/owkmj


正直、彼らの音楽を聞くのは今回が初めてだったけど、

なかなかどうして、技巧派バンドで玄人受けしそうな音がスバラシイ。

ライブは満員御礼、メンバーはライブ後サイン責めにあっていた・・・。


同じライブハウスには大阪から参加の「百景」という名のバンドも登場。


http://www.geocities.jp/hyakkei_sound/


その名の通り、素敵な風景が思い浮かぶような美しいサウンドで

これまた大人気。

ドラムの男の子がカタコト英語で一生懸命話す健気な姿は

アメリカ人のハートをがっちり捕らえた模様。


日本のバンド、がんばってますよー!

2組ともすごくうまくて、途中にはさまった地元のバンドが

正直気の毒な感じでしたね・・・

実力で入社したやり手社員とコネ入社のダメダメ君ほどの差がありました。


そして今日(15日)はこんなイベントにも行ってきました。


JAPAN BASH PARTY


要は日本祭ですね。

会場では普段の街では見かけないファッションの日本人がいーっぱい。

皆さん業界の方だけあって、オサレさんです。


一発目の「俺スカバンド」は

女子高生ルックと大阪弁を駆使したMCでアメリカ人もノリノリ。

ヒューヒュー♪

すごい人気でした。ハイ。

アメリカ人も女子高生は大好きです!

「おおきに」をオーディエンスに覚えこませ、ステージを去った彼女たち。


「大阪人は日本で唯一アジアを感じさせる民族」

「大阪人のカタカナ英語は世界に通用する」

というのは、かねてより密かに思い込んでいた持論でしたが、

今日、それを確信しました。

ビバ! 大阪人。


マジ、楽しすぎる・・・SXSW

明日はこっちにやってきて初めて

一眼レフを持ち出して街の様子をガンガン撮ってくる予定です。







先月オスカー受賞者の賭けをするため

オスカー絡みの映画を一気にがっつり観てみました。


「硫黄島からの手紙」

「バベル」

「リトル・ミス・サンシャイン」

「リトル・チルドレン」

「トゥモロー・ワールド」

「パンズ・ラビリンス」


以上の6本。

5日間くらいでバーッと観たけど、オスカーに絡むだけあって

飽きることなく、疲れることなく鑑賞できた。


どれもなかなかの作品で、それぞれに面白い。

ジャンルが全然違うので順位はなかなかつけられないけど、

「お気に入りの1本は」といえば・・・


「リトル・ミス・サンシャイン」

これは昨年日本公開してヒットしたので観ている人も多いはず。





この一見しょぼい、そして本当にしょぼい家族のロードムービー。


おじいちゃん・・・常に毒舌、ついでにヘロイン中毒

お父さん・・・通俗的でエラそうな態度に家族は呆れモード

お母さん・・・一応家族のまとめ役だけど・・・

息子・・・「ニーチェを尊敬して」沈黙の誓いを立てる偏屈な15歳

娘・・・お世辞にも美形と言えないが、ビューティクイーンを夢見る女の子

こんな家族に「ライバルに恋人も奨学金も奪われ自殺未遂した」

研究者であるお母さんの兄(ゲイ)が加わって・・・



一緒に住んではいるけれど、心はバラバラの家族が

おんぼろワゴンでコンテスト会場を目指す。

あれよあれよ、と怒涛のアクシデントが家族を襲うが、

それがかえって家族を団結させていく・・・

伏線の張り方がいちいちウマい!

おんぼろワゴンの使い方が秀逸!

 (余談:これを見た翌日、偶然町で色違いの同じワゴンを発見して

 なんか、トクした気分になってしまった・・・)

これが初脚本だなんて、すごいねー。


監督夫妻だって、MTVやCM(APPLEやIKEAなど)の世界では

有名だったらしいけど映画はこれが初作品。

これからが楽しみだ・・・


ロリコンの心さえつかめなそうなメガネっ子オリーブちゃんが

地方とはいえ、なぜ美少女コンテストで2位になれたのか。

オリーブを演じていたアビゲイル嬢は

“ファットスーツ”を着て熱演、というが本当に着ていたの?

じゃあ同じものをアカデミー賞授賞式でも着ていたのか・・・

などなど、ツッコミどころもあるけれど、気にしない!

派手さはないけど、佳作です。


obama


一見、俳優? とも思えるこのハンサムさんはバラク・フセイン・オバマ氏。

現在、上院議員の中で唯一のアフリカ系アメリカ人。

そして、弱冠45歳にして2008年大統領選に出馬を表明した

未来の合衆国大統領候補である。


その彼が2月23日にオースティンにやってきたのだ。

話題のイケメン候補を一目見ようと集会に行ってまいりました。

ミーハー根性丸出しです・・・


1万人以上が来る、と言われていただけに、

まず会場にたどり着くのが大変だった・・・

テキサス大学→会場への無料シャトルバスが出てはいたものの・・・長蛇の列。

市バスに切り替えるが、これもバス停は大勢の人が並んでいて

しかも来るバス、来るバス、満員御礼・・・乗れない!!!


こうなると、逆に「何が何でも行かなくては」という気持ちが沸き起こり

意地になって見に行きました。


当日は小雨混じりで、さらに会場にはなぜか牛糞の臭いが立ちこめ、

(普段そこは牛がいるのだろうか・・・それは結局いまだに不明)

かなりの悪状況にも関わらず、観衆はかなり熱狂的で

その人気は確かにホンモノ。


父はケニア人、母はアメリカ人(白人)、

ハワイで生まれ、その後両親は離婚、

その後インドネシア人と再婚した母とともに年少時代をジャカルタで過ごし、

コロンビア大学→ハーバード・ロー・スクールというインターナショナルな経歴を持つ。


・医療保険制度(悪名高きアメリカ医療の見直し)

・学校制度(すべての子どもたちが学校に通えるような)

・環境問題(地球温暖化)

など、しごく真っ当に現アメリカが抱える問題点の是正を謳い

「イラク戦争の失敗にブレアも気付いたのにブッシュだけが気付かない」

と冗談交じりにさらりと演説にはさみこむ。


ひと言で言って、さわやか。


その集会場を見る限り、

若い世代からの支持は圧倒的なんじゃないだろうか。

確かに、希望を託したくなる人物なのだろうなーと。

なんたって“政界のタイガー・ウッズ”ですもの。

わかりやすくカッコイイから、政治に無関心な人の心もつかめそう。


今回はヒラリーには及ばないであろう、という見方が依然強く、

まだ1年以上先のことだからどう転ぶかわからないけど・・・

余程何かマズいことをやらない限り、次期、もしくはその先くらいの

大統領になることは間違いないのではないだろうか。


こういう集会は初めてだったけど、新鮮で面白い。

こうなったら、ブッシュのにも行ってみたいなー、などとも思ってしまった・・・