衝撃の事件から2週間が過ぎた。

もっとも心配されていたのはコピーキャット。

そして、韓国人へのなんらかの攻撃・嫌がらせ・・・


今週月曜日、私が行っているESL(英語クラス)での出来事。


授業が始まって10分経ったころ、クラスメイトの韓国人男性が入ってきた。

「あー!!! 私、すごく心配してたのよー!!!」

と先生が駆け寄った。


先生「先週2回とも来なかったじゃない? どうしてたの? 何かあったの?」


彼「いや、先週月曜日ここに来る途中車をぶつけられて・・・」


先生「あなたが韓国人だから???」


彼「いや、単純に事故です」


先生「ああ、それなら良かった・・・いえ、けが人は?」


彼の「いません」という答えにクラスの皆もホッとして一件落着。


事件後、韓国人のクラスメイトたちは皆一様に不安を隠さなかった。

ヒュンダイやキア(韓国車)が壊されたという話もあり、

中には「外に出るのが怖い」という理由で休んだりした人もいたようだ。


が、しかし、他は知らないが、ここオースティンでは変な差別は特にないと思われる。

大体においてこの街は全米で2番目にリベラルと言われるほどリベラルな街であるし、

(ちなみに1番はサンフランシスコらしい)

犯人のチョ・スンイのペナルティが韓国人全員に課せられると思うほど

愚かな考えをもつ人もほとんどいないだろう。

幸いにも、韓国人の不安は杞憂だったようだ。


私はやはりコピーキャットが怖い。

なんせ、テキサス大は40年前に大量殺人が行われた舞台。

今回の犯罪に即発されて、

チョに抜かれた記録を更に上回ろうとするクレイジーなヒーロー願望を持つ

人間が現れる確率は、残念ながら決して低くはない。


事件前はよく入り浸っていた大学の図書館も

ちょっと怖くてしばらくは行きたくないなーと思う今日この頃だ。