知り合いの9割以上は...並以下だ! -6ページ目

弱さの輪郭が戻ってくる朝

メッキが剥がれて錆びたキーホルダーを

指先で転がすと

カップの底にこびりついた輪染みが

昨日の続きみたいに残っていることに気付く

 

触れずに置いた欠けた部分は

いつも別の形で手元に戻ってくるものだ

 

朝の光はただ薄くて

夜が明けても距離だけが残る暗闇は

届かないままの跡だけが静かに残る

 

誰かの基準に合わせて

呼吸を整える癖が抜けなくて

五感が外側に従属していく感覚だけが

遅れて届く

 

理由は後から与えられるものだと

教えられてきたせいで

歩き出す瞬間に因果がひとつだけ外れ

影のほうが先行して動きだす

 

その遅れを埋めるように

錆びた金属の冷たさだけが現実を知らしめる

 

正しさの外側に立つと

ほんのわずかに呼吸が軽くなる瞬間がある

 

整える必要のない呼吸まで整えようとしてしまう

 

それを救いと呼ぶには曖昧すぎていて

でも否定しきるほどの力もボクには残っていない

 

鍵の重さを感じながら

どこまで進むかをまだ決めないままでいる

 

触れずに済ませてきた弱さが

指先の冷たさにだけ反応して

歩き出す理由を探す癖が残ってたことを知る

 

その事実を抱えたまま

今朝は少しだけ遅れて立ち止まっている