知り合いの9割以上は...並以下だ! -4ページ目

ざらついた励ましの行方

「頑張れ」という声は

どこで聞いても

同じ形をしていて

こちらの状況とは関係なく

落ちてくる

 

逃げ場のない場所で

何度も浴びると

その音だけが

身体の奥に残って

返事をする前に

反応が勝手に動き出す

 

台所の隅に置かれた布巾の黒ずみを見ていると

落ちないものほど目に焼きつくのだと気がつく

 

ただの言葉なのに

時間差で胸の奥に触れてきて

その触れ方が妙に静かで

こちらの思考より半歩遅れて沈んでいく

 

聞き流したつもりでも、

あとから残るのは音ではなく

その音が通り過ぎたあとの

空気の重さで

そこに立っているボクだけが

少しだけ位置をずらされた気がする

 

誰かの期待でも励ましでもなく

ただ響いたままの言葉が

ボクの表面に薄く貼りついて離れない

 

ほんと、もうこれ以上

表面に触れてほしくないざらついた音だ