知り合いの9割以上は...並以下だ! -5ページ目

選べなかった場所

錆びたジャングルジムの端を指で押すと

剥がれた塗装のざらつきが皮膚に貼り付く

 

思考が同じ場所を

何度も往復していることだけが明確になる

 

生きるでも死ぬでもない

選択だけが保留のまま、現実を滞留させる

現実がボクの影をそこから追い出す

足は動かないのに

身体のほうが先にわずかに揺れる

 

何もかもが外側に滑り出す

 

触れたくない現実ほど

痛みにはならず鈍さとして残るだけで

救いといえる温度には程遠い

 

壊れたのは自尊心というより

何かを選ぶたびに

少しずつ削れていく輪郭のほうで

触れた指先の鈍さが

その欠けを静かに示してくる

 

守れなかった理由を探す癖だけが

まだ残っていて

それが今の重さを決めてしまう

 

守れなかったものの数を

数える癖だけが

ボクを過剰に拾い上げる

 

触れた指先の鈍さが

その全部をボクのせいにしようとする

言い訳より先に

沈む呼吸だけを抱えながら…

静かに突きつけてくる