2006年全豪オープンテニスその4/今日は3試合をどうぞ。

(スイス)マルティナ・ヒンギス vs キム・クライシュテルス(ベルギー)

・天才少女ヒンギス。ある意味、シャラポワ以上に注目度の高いヒンギスを相手にするのはケガ上がりのクライシュテルス。ここまでの勝ち上がりでは痛みを堪えるシーンが目に付く程のケガ。お互い、長丁場の戦いは避けたいところだが、長期戦は必至だ。
・第1セットから勝負に行ったのはクライシュテルス。クロス、逆クロスなど得意のショットで押し込む。これが意外とケガをしてる人のショットとは思えないほどの威力、精度を誇り3ブレークであっさりと3-6でクライシュテルスが先取。少し、ヒンギスに元気が無い。
・第2セットではヒンギスらしさ全快。一発目のサービスキープで調子に乗ったのかネットプレーは魅せるわ、コースも良いわ、読みは良いわで人をおちょくったプレーも戻った。まるで、テニス漫画の様に高めのボールなんだけど地面に付くと同時にぎゅんと伸びる変化球「ムーンボール」などを多用して球種の幅を魅せる。後にクライシュテルスもお返しムーンボールをやってくるんだけど、ヒンギスがらしさを魅せて6-2で勝利。これで1-1の同点。
・第3セットは一進一退の攻防。しかし、最後は地力を発揮したのかクライシュテルスが強気強気のショットで対抗。たとえ、ヒンギスにリズムを崩されようとも無理矢理勝負していく姿勢にとうとうダウン。最後は4-6でクライシュテルスが勝利。さすがにベスト4までは行けなかったか。次もまた出てくれよー。今度はスタミナ面もしっかりと鍛えていきましょー。
×(スイス)マルティナ・ヒンギス 1(3-6/6-2/4-6)2 キム・クライシュテルス(ベルギー)○
*最後は笑顔でコートを去っていく姿に思わず解説の遠藤さんにも涙が・・・。女子テニスにもいよいよパワー時代の到来と言われてしまい、ヒンギスがテニスをやめてしまった。しかし、ここであえて再び挑む姿はまるでテニスを楽しみたいが為に戻ってきた。もう、優勝を必ず義務付けられてる訳じゃないので伸び伸びとしたヒンギス流テニスを魅せてくれーっ!
-全豪オープンテニス準決勝- (ベルギー)ジュスティーヌ・エナン・アルデンヌ vs マリア・シャラポワ(ロシア)

・前回の対戦ではエナンが神がかり的な圧勝を収めた事で有名。そして、そのまま全仏ローランギャロスでエナンは優勝で終わっている。対して、マスコミの露出度は高いが昨年は優勝出来なかったシャラポワ。ダベンポート敗れたため、女王の座復帰も視野に入るはず。
・攻めるエナン、凌ぐシャラポワ。どっちも弱点も無ければ苦手なショットも無い者同志。守備力が高いのでどっちの攻撃力が高いかが見所。特徴といえばエナンは勝負魂、球種の数、攻めパターンの多さ。シャラポワは長い手足からくる広い守備範囲、運動量、サーブなどか。
・攻めるエナン、凌ぐシャラポワという印象。ミスをしても攻めてる時のミスなら良しとしてるのか、ミスる時はいつも豪快にホームランするエナン。お互いサーブが効いてるので3-3までサービスキープで続く。シャラポワの奇声も無い事から緊張感たっぷし。ブレイクバックされてからはシャラポワに奇声が復活。シャウトしはじめたシャラポワがそのままキープして6-4でシャラポワリード。
・全体的にはそこそこだけど、この第2セットでのエナンのサーブは強烈。そして、シャラポワのサーブでもリターンエースだの何だのと勝負に行くときは勝負。守る時は守る。4-1までは均衡していたのだが、こっからはシャラポワが嫌んなったのかファイナルセット勝負にしようと切り替えたのかあっさりと6-1で第2セットをエナンが1-1と同点に。
・シャラポワの方が明らかにペースを乱してきている展開。微妙ではあるが、エナンのミスにも助けられて2-2。エナンのサーブでは延々とデュース合戦。シャラポワが何度もブレイク出来そうだったのに落としてしまった。ここがターニングポイントか。続くシャラポワのサーブをブレイクされてしまう。シャラポワがここだ!と攻めたシーンでエナンにきっちりと守られてしまった。久しぶりにシャラポワの泣きそうな顔を見たな。最後に維持でブレイクするも4-6で終了。
○(ベルギー)ジュスティーヌ・エナン・アルデンヌ 2(4-6/6-1/6-4)1 マリア・シャラポワ(ロシア)×
・準決勝に相応しい素晴らしい試合でした。 これでシャラポワが負けたことによりマスコミのテニスに対する扱いは減った訳ですが、プレッシャーに負けずに今後とも頑張ってもらいたい。昨年から引き続きシャラポワが決勝まで残れていないことを散々報道するんでしょーね。まだ、18歳だってばよ。

(フランス)アメリー・モウレスモ vs キム・クライシュテルス(ベルギー)

・一進一退の攻防。豪腕モウレスモ、開脚クライシュテルス。どちらもスタイルは似てるパワー系のアスリート。最後まで諦めずに追える運動量、相手を仕留めるパワーショット、まさに実力伯仲。そら、こんなに内容のある試合だもんミスしたら、クライシュテルスだって「きゃーっ!」とか叫ぶわ。しまいにゃ、ラケットにもガブッと噛み付くぐらいに互角。5-5になってからはお互いのデュース回数はなんと11度。最後はモウレスモのダブルフォルトで5-7とクライシュテルスが先取。実に1時間。今までの試合ならこの時間で試合終わってるぜ。
・ところが、第2セットはうってかわってモウレスモの脅威。クライシュテルスのサーブをラブゲーム(完封)でブレイクすると、後はそのままモウレスモの圧勝パターン。豪腕ぶりをたびたび披露してクライシュテルスを圧倒。さっきの互角の勝負はどこへやら。自分のサーブでもラブゲームで仕留めたりと6-2でモウレスモが取って1-1へ。
・クライシュテルスが打っても打っても返って来る・・・もう、何をやっても効かないんじゃないか。そう思わせる強さがモウレスモにはある。豪腕の腕が人一倍大きく見えるぅぅぅぅ。ってな心境か。最後は意外にもクライシュテルスが途中で負傷。何でもないところで足を捻ってしまい終了。最後はリタイアとなりました。
○(フランス)アメリー・モウレスモ (5-7/6-2/リタイア) キム・クライシュテルス(ベルギー)×
・最後は致し方なし。そういう訳で決勝はエナン vs モウレスモ。何でも有りのエナンを相手に豪腕うなるか。とはいえ、豪腕対決で真っ向勝負をしてしまうとエナンが有利。モウレスモは優勝するために奥の手が欲しい。
2006年全豪オープンテニスその3/ヒンギス以外は順当な勝ち上がり?

(ロシア)マリア・シャラポワ vs ナディア・ペトロワ(ロシア)

・一進一退の攻防を繰り広げる両者。ってことにしとこう。WOWOWの都合により第1セットは途中から一気にカットして5-6でペトロワリードからスタート。リードを取っていたのは常にペトロワ。タイブレークで並んだ時もペトロワがリードしていた。セットポイントを先に取ったのもペトロワ・・・しかし、最後の最後で普通のショットを連続ミスしてしまい逆転でシャラポワが第1セットを先取。ミスした際に大声で「あーーーーーーっ!!!」と叫んでいた。最後に物をいうのはメンタルか。
・途中で4-3までカット。どうも、ペトロワは爪が甘い・・・がじがじがじ・・・変換で遊ぶな。詰めが甘い。5-4でシャラポワがリードした際に0-40とリードしていたのはペトロワ。それでも、こっから逆転されて6-4でストレート勝ち。うん、ペトロワはまだまだ勝負強さというのが出てこないね。リードしている時に押し込む力強さが欲しいね。次こそはシャラポワに勝ちたい。
○(ロシア)マリア・シャラポワ 2(7-6/6-4)0 ナディア・ペトロワ(ロシア)×
*ちょっと気になったんだけど、このコートは室内ではなく屋外のコート。豪州なので真昼では40度近い気温だ。そのため、ポイントをあげるたびに日陰に入る始末。体温を余計に上げないためなのか、日焼けしたくないのか・・・は分からないけどね。ま、日焼けしたくないからってのは無いだろうけど。
*1ショット1ショットでお互い喋りすぎ。シャラポワは「何で入んないのよーっ!」とか「いつも入りなさいよーっ!!」みたいな事を叫ぶ。ペトロワはラケットを叩きながら「何やってんのよ・・・」みたいに落ち込みながらぶつぶつ。性格も出ますね。ペトロワってミスした時の自嘲的な笑みがちょっと恐い。

(USA)リンゼイ・ダベンポート vs ジュスティーヌ・エナン・アルデンヌ(ベルギー)

・2階から振り下ろす殺人的サーブの持ち主女王ダベンポートに挑むのは、神がかりなテニスを発揮して昨年の全仏を優勝したエナンとの対戦。前回、足を痛めたダベンポートがどれだけ復調してるかも見ものだ。
・WOWOWカット。第1セットを6-2でダベンポート。第2セットはお返しで2-6エナンで1-1。それにしても、エナンが2-6で勝てるとは思いませんでした。どんな内容だったのか気になる。
・第3セットからスタート。それにしても全くの互角。もう、エナンのスタイルを神がかりと表現しちゃいけませんね。弱点無し、課題無し、その上で常に勝負という姿勢、スペシャルな選手になったもんだ。ダウン・ザ・ラインも狙ってる訳ですからね。本当に実力伯仲だった試合展開がエナンの常に勝負という姿勢に押された結果、エナンが2-6でダベンポートに勝利。
×(USA)リンゼイ・ダベンポート 1(6-2/2-6/3-6)2 ジュスティーヌ・エナン・アルデンヌ(ベルギー)○
・昨年はこの大会を病気で欠場。1昨年は優勝しているエナン。大会12連勝だそうです。またしても、エナンの強さが際立つ試合でした。女王も食った事だし、これでエナンが一気に優勝候補に躍り出ましたよ。さぁ、ダベンポートの次は・・・・シャラポワだ。
2006年全豪オープンテニスその2/天才少女復活

(チェコ)ニコール・バイディソワ vs アメリー・モウレスモー(フランス)

・うーん、バイディソワってのは名前も聞いた事無いです。初めて見るかしら。対してモウレスモーは豪腕。肩幅、肩の筋肉の盛り上がりは失礼を承知で言うと女性じゃないっす。ウィリアムス姉妹に対抗してパワーにはパワーで戦うスタイル。モウレスモの豪腕ぶりに注目。・・・あっ!モウレスモがワンピースっぽいユニフォームだ。唯一、女子テニスで男性ウェアを着る事を許されていた人が・・・。言っちゃ悪いがピンクが似合わないっす。
・バイディソワはなんかスタイルすら良く分かりませんでした。ダブルフォルトも多く自滅といった印象。パワーで相手を捻じ伏せるという試合を見たかったけど、一方的と言うよりはやはり自滅。あっさりと1-6でモウレスモーが第1セット先取。
・ゲストの遠藤さん曰く、バイディソワはネットプレーをする選手ではないとのこと。モウレスモに対してネットで勝負するという選択をあえてしてきた。しかし、そこまでしてもネットプレーでミスをしてしまってるとか。バイディソワって初めて見たけど・・・・美人ねぇ♪うん、覚えときましょ。ってどこを見とるんじゃ。そんな事してる間にモウレスモがあっさりと6-1勝利。うん、やっぱ強いわ。
×(チェコ)ニコール・バイディソワ 0(1-6/1-6)2 アメリー・モウレスモー(フランス)○
・6-1/6-1で敗れてしまったバイディソワ。5-0で完封負けかと思ったがようやく1ゲームを取った。言ったら悪いが後1ゲーム取られたら試合終了。そんな中にとった1ゲームでバイディソワは両手を万歳してやったーっ♪ってなポーズ。うん、可愛い。モウレスモらしいパワー勝負ではなく、落ち着き払った技術を見せるテニスでした。まだまだ、モウレスモは100%の力を出していない。

(スイス)マルティナ・ヒンギス vs サマンサ・ストーサー(豪州)

・ランキング圏外のサマンサ・ストーサー。昨年は1回戦負けがほとんど。ベスト16に残る事自体が初めての選手。対するは元女王にして天才少女と謳われた人物、現在は349位でノーシードのヒンギス。まぐが初めてテニスを見たのはこのヒンギスからだ。ようやくお目当ての選手の復活にまぐは嬉しい。シャラポワから浮気気味。
・そもそも、ヒンギスはスピンをかけて相手のミスを待ったり、ネット際へ落としたりロブをしたりと相手のリズムを崩させるのを得意とする。そのため、パワーが主流になりつつあったテニスに着いて行けなくなったのだ。ところが、今回のヒンギスはストレートのパワーボールも覚えてきましたよ。フラットのフォアハンドっていうらしいけど、まぐにゃ難しい話しても駄目なんよ。
・解説の遠藤さん曰く、ヒンギスは女子テニス界で配球コースの妙、球種の数、リズムを崩させる様々な手を魅せればナンバーワンだとか。左右に振りまくったかと思いきや、いきなりネット際へ落としたり、返したらロブを狙ったり。林 健太郎のPKのごとく、ぎりぎりまで打たずに動いた逆を狙ってゆっくりとしたボールを返したり・・・うーん、対戦相手の心情はきっとムカつくぅ~!だろうな。6-1でヒンギスが快勝。
・ここでいきなり5-4ヒンギスリードまでカット。まだ、ベスト16だから仕方ないか。それにしても、ここはオーストラリアなのでストーサーファンの指笛がうるさいっす。それと復帰したばかりなのか体力面がガクッと落ちてきたヒンギス。タイブレークでも散々ラリー合戦を続けてしまうのだが、ストーサーのミスが原因で突き放せない。その後、結局は得意のフォアハンドを打たせないで延々とバックに打ち続けたヒンギスがタイブレークを制してストレート勝ち。ほっ、ひとまずは次も見れる訳だ。
○(スイス)マルティナ・ヒンギス 2(6-1/7-6)0 サマンサ・ストーサー(豪州)×
・それにしても、ヒンギスさすがです。しっかりと勝ちました。技のヒンギスの弱点はスタミナとメンタル。しかし、最後まで集中を切らしませんでした。最後に次の試合のコメントでは対戦相手が本命で、私が対抗馬なのは変わりませんだって。
リンゼイ・ダベンポート 2-0 スベトラーナ・クズネツォワ バージニア・ルアノ・パスカル 0-2 ジュスティーヌ・エナン マリア・シャラポワ 2-0 ダニエラ・ハンチュコワ エレナ・ベスニナ 0-2 ナディア・ペトロワ パティ・シュニーダー 2-0 アナスタシア・ミスキナ ニコール・バイディソワ 0-2 アメリー・モレスモー マルティナ・ヒンギス 2-0 サマンサ・ストーサー フランチェスカ・スキアボーネ 0-2 キム・クライシュテルス
・とまぁ、これでベスト16の結果も決まり、ベスト8が出揃いました。女子テニスは本当に誰が優勝するか分からないので、最後まで楽しみです。何気にシャラポワの組は非常に偏ってます。エナンにダベンポートにペトロワに。対して、ヒンギスんとこは結構面白そう。まずは次のヒンギスvsクライシュテルスでどうなるか。あら、ミスキナ負けちゃったのね。また、明日。