いよいよ今日から、「第10回 浜松国際ピアノコンクール」が始まります。
こちらの記事を使いながら、気が付いたことや感想・思ったことなどを、更新して行きたいと思います。
11/27
コンクールも終わり、私のブログのアクセス数も、普段と同じ程度に落ち着いたようです。ご愛読、ありがとうございました。
今日、通販で注文したCDの中から、いくつかの演奏お聴きしましたが、音質の良さに驚くと共に、演奏そのものの「生々しさ」にもビックリしました。こんなニュアンスで弾いておられたんだ、と気が付く出場者の方の演奏が続出した一方で、ミスタッチの類なども非常に鮮明に記録されており、VOD配信で好印象だった方の演奏にがっかりしたり、その逆ももちろんあり、もっともっと聴き込んで行く価値があるように思いました。
公式サイトでのVOD配信は、来年の1月末頃までアクセス可能とのことで、この年末年始は出場者の皆さんの演奏が聴き放題ですし、オンラインショップでのCD等の注文は来年の3月末頃まで行われると言うことのようですので、その間にそれぞれの気に入った演奏を見つけ、保存版としてのCDを注文をする時間も十分にあります。まだ四カ月程は今回のコンクールを楽しむチャンスがあります。ぜひ若いチャレンジャーの奮闘ぶりを、少しでも追いかけてみて頂きたいですね。
また気が付いたことがあれば、こちらの記事内で追記させて頂きますが、これにて一旦、この記事を閉じさせて頂きたいと思います。
長い間ご覧いただき、ありがとうございました。
11/26
終わってしまいました。
「入賞者披露演奏会」、これまでの先入観無く聴かせて頂きましたが、皆さんの個性溢れる演奏は、どれも素晴らしいものでした。
特に、務川さんは、予選で弾かれなかった曲も弾いて下さいました。ラヴェルとドビュッシーを弾かれるなんて、とても趣がありましたよね。
今日、通販で購入していたものの第一陣が到着。しばらくの間は、私の好きな皆さんの演奏を「聴き三昧」の日々です。

「SACRIFICE」の譜面も来ました。この曲の最高演奏の賞を受賞された、私のお友達の梅田 智也さんの演奏も、CDが擦り切れる程、聴き込みたいと思います。VODの音とCDの音とのニュアンスの違いが、どれくらい聴き取れるのかも楽しみ。
そして、それらが一段落したら、VOD配信での全ての皆さんの演奏を録音してしまわないとなりません。まだまだ「お宝」が隠れているはずですし・・・。しばらくは、することはたくさあんあります。
11/25
昨日・2日目の演奏をきちっと聴けなかったので、今日の配信で改めて聴かせて頂いています。
最終奏者のリストの協奏曲から。普段この曲を聴いている時のような音楽的な充実感はあまり感じられず、演奏そのものにも自然な疾走感のようなものが感じられ難い。「音楽」よりも「音」を聴かせられていると言うような印象で、全体的な曲運びも恣意的で散漫。緩徐楽章やゆるやかな抒情的な部分ではそれなりに聴かせるものの、とにかく速い個所でのテクニックの精度が良く無い。曲が20分程度の長さと言うことで、本人もオケも集中力が持続していたのは、幸いだったかも知れません。トライアングル奏者が指揮者の目の前に置かれていましたが、この配置には疑問。この楽器は、ピアノとは遠い位置から聴こえて来ると言う雰囲気が良いのであって、その遠近感によって、この曲の臨場感やスケールを増しているんじゃないかと考えるんですけどね。経緯がわからないので、これ以上はやめておきますが。結果、1位を獲得されましたが、「1位」と特別な順位と言うのは、突出した音楽性や能力を当日の舞台上で発揮された時にこそ獲得できる賞だと思うのですが、この日の演奏をお聴きした限りは、個人的にはそのようには感じられませんでした。
ひとり前のラフマニノフの3番。この演奏は、個人的にとても好みですね。適度な音楽的な味わいがありながら、曲を通しての勢いがあり、小回りも利いています。一方で、「形」もとても良く整えられ、雰囲気も良く出ています。特に第1楽章のカデンツァや第3楽章の音楽の造り方はとても素晴らしく印象的です。打鍵も力みのない自然な力感が感じられ、とても音楽的。ただ、全体的に思っていた程のテクニックの冴えは聴かれませんでしたが、それは、恐らくこの曲を弾き慣れていないことに由来するのではないかと感じました。伸びシロ十分の、将来性溢れる方ではないでしょうか。
今田さんのチャイコフスキー、文字通りオーソドックスな音楽造り。スタンダードなこの曲は、あまり変わったことも出来ませんし・・・。ご自身なりに工夫にあふれている跡は良く感じられますし、音楽的にはとても納得出来る形をお持ちですが、そこから彼独自の「味」がにじみ出ているかと言われると・・・。どうしてもオケとの合わせで、それらが吸収されて行ってしまいますよね。良く知られた曲だからこそ、ミスタッチも目立ってしまいますし、良く弾かれていても、コンクールと言う場での「評価付け」と言う点では、難しい曲と言えるんでしょう。第3楽章の後半で、部分的ですが演奏の精度が著しく下がってしまったのが残念でしたが、全体的には力感が感じられ、センスのあるなかなかの演奏だとは思いました。
2日間の協奏曲の演奏を、配信でお聴きし、個人的には
1位 なし
2位 イ・ヒョクさん 牛田 智大さん
3位 務川 慧悟さん
4位 今田 篤さん
5位 ジャン・チャクルムさん
6位 安並 貴史さん
とさせて頂きましたが、三次の演奏も加味すると言うことのようで、私は三次の演奏の多くをお聴きしていませんので、そこのところはご了承ください。
ひとつ気になったのは、指揮の高関さんのオケの統率です。コンテスタントによって、対応が異なるのはどうかと思いますし、オケのメンバー全体を立たせるのは、最後の1回だけで良いはずです。ソリストを二度目に呼び込む際に、もうオケメンバーを立たせてしまうのは、あまり感心出来ませんし、目立つソロを吹かれた管楽器奏者を指差しで立たせるのは、やり過ぎですよね。観ていて気分が悪くなりました。
明日には、通販で注文していた三次の課題曲の譜面やCDが届きます。それらを基に、いろいろ聴き直してみたいと思います。
11/23
本選をライヴ配信で聴いています。
通販で頼んだCDの到着が明後日の月曜日と言うことで、ちょっと残念。
これまでお聴きした感じですが、安並さんの演奏が一枚落ちると言う感じでしょうか。とにかく選曲がねえ・・・。4つの楽章を持つ「ピアノ付交響曲」と言っても過言ではない曲です。オケとは協調しならも、対等に渡り合えないと非常に物足りなく・つまらなく聴こえてしまいますから・・・。1番ならまだしも、ブラームスの2番をコンクールでと言うのは、ちょっと冒険ですし、難しすぎますよね。弾き込んで弾き込んで、オケと十分に合わせて臨むならまだしも、弾き込み不足、合わせ不足と言う感じが見て取れ、聴く側も物足りませんでしたし、少しストレスを感じてしまう、そんな演奏だったでしょうか。一聴しただけですので、まあ、あれですが。
それとは対照的に、今演奏されている牛田さんのラフマニノフ2番は、非常に「こなれて」いますし、完成度が高い。音楽がべたついていませんし、とても晴朗なラフマニノフ。決して悪くないですし、オケとの合わせと言う面でも全く違和感がありません。一方で、音楽的な「コク」と言う面で多少物足りませんし、幾分即物的な演奏。個人的に「安全運転」のような演奏スタイルが、どうしても物足りないんですよね。これで以って最上位を獲得するまでの演奏だとは思えませんが・・。今回は、オケが上手く音楽を作ってあげていると言う印象で、これは選曲の面からみて、作戦勝ちなんでしょうか。
務川さんの演奏は、ちょっと判断するのに難しい演奏だったようには思います。そもそも曲そのものの印象が少し弱く、ブラームス・ラフマニノフと続く流れからして、印象に残りにくい感も。トップバッターの宿命でもあるんですけどね・・。ただ、演奏そのものは水準以上だったことは明らかですし。出来ればもう一度聴き直したいと言う感じもあり、そのように感じると言う時点で、少くとも印象が多少弱いと言うことですし、音色的な点からも「KAWAI」を弾いたメリットが感じられ難かったと言うのもあります。他の2メーカーの楽器の方が、特にこの曲には合っていたんじゃないかと、あくまでも個人的にはですが、そのように思いました。それらを併せて、ここまでは、牛田さん≧務川さん⋗安並さんとしておきます。
11/21
今日、希望する出場者のCDを注文しました。もう本当にたくさん注文し、今月~来月の小遣いが無くなるんではないかと、不安で不安で・・・(大笑)。
本選1日目の金曜日は、仕事でお聴き出来ません。VOD配信が一日遅れになりますので、それが配信された後での視聴となってしまいますので、日曜日に確認するような感じでしょうかね。本選2日目はライヴ配信でのリアルタイムで、楽しみたいと思います。配信時の音質のことについて云々言われる方のご意見も見受けられますが、それはどの出場者も公平なはず。ああだこうだ言わずに、有難く聴かせて頂くべきではないかと。
今回のこのコンクール、これまでの経過を振り返りますと、個人的にはどうしても偏った選考のように感じます。今年の春先に行われた「第4回高松国際ピアノコンクール」の方が、余程公正な選考がおこなわれた印象がありますし、実際に、審査員の質そのものも「高松~」の方が高かったのではないでしょうか。いろんな思惑が入り乱れているような印象の今回のコンクールですが、仮に出場者の名前や映像を伏せ、純粋に「音」だけで以ってもう一度やり直してみたら、果たして同じ結果が出たでしょうかね・・・。
最終の審査結果ですが、三次までの得点は持ち越されるんでしょうか。三次までは「Yes/No」方式の採点とも言われていますので、持ち越さないと言う前提で、私自身も、本選のみの印象を率直に書かせて頂きたい、そのように思っています。
11/20
本選に出場される6名の方が決まりました。気に入った人が次に進めないと言うのは寂しい限りですし、個人的な興味も薄れてしまいますね・・・。
予選の早い段階で、技術的・表現の面での比較上、明らかに劣ると感じた方が本選に進むと言う事実を目の当たりにし、私の聴く耳の無さを再認識する一方で、「嗜好品」の好き好きと言うものは、やはり人それぞれなんだなあ、とも感じました。私は、今後も私の好きな演奏家を応援し、その演奏家の「個性」の成り行きを、聴き続けて行ってあげたいと思います。ちなみに、「漆原組」からは2名、「川久保組」からは4名が選ばれました。三次のソロの演奏を含め、聴き直して行きたいですね。
本選で使用されるであろうピアノは、
・YAMAHA 3名
・KAWAI 3名
となる感じですね。協奏曲の性格と、会場のピアノの相性、私なりに聴いて行きたいと思います。
梅田 智也さん、本選に進めず、残念でした。これに懲りず、今後も「良い音楽」を更に追求して行って欲しいです。
11/19
急いで帰宅して、ライヴ配信をお聴きしながら書いています。
ピアノ四重奏、コンペティターにとっては厄介な課題ですね。でも、日本を代表するこんなに素敵な弦楽器奏者の皆さんと共演出来るなんて、良い思い出・経験になられるのは当然ですし、コンクールが終わった後、また一緒に演奏をされる機会もあるでしょう。思う存分楽しんで演奏して頂きたいですね。
全くの余談になりますが、川久保 賜紀さん、松実 健太さん、長谷川 陽子さんの組は、この春行われた「高松国際ピアノコンクール」でも同じトリオを組まれ、出場者の方達とピアノ四重奏を演奏されました。この時、10名の出場者の半分=5名の方の共演を受け持たれたんですが、そのラウンドを勝ちあがった出場者は、全てこのトリオが受け持たれた方となり、当時は「本選出場請負人」などと言う書き込みを見た記憶さえあります。確率的にもあり得ない、ちょっとした「事件」でもありました。ただ、コンクールの出場者はお若い方ばかりですし、ほんの少しお兄さん・お姉さんにあたる音楽家とは、フィーリングも合うでしょうし、きっと演奏しやすいのかも知れませんね。今回、どのような結果になるのか、個人的に興味津々です。
一方のトリオで、ヴァイオリンを弾かれる漆原 啓子さんとは、もう30年程前になりますが、私にとって非常に大きな思い出があり、一生忘れられない方です。もしご興味がある方は、以下の記事をご覧になってみて下さい。
https://ameblo.jp/magic1963/entry-11620954688.html
彼女の組からも、ぜひ本選に進まれる方が出て欲しいと願っています。
まだ5番・6番のお二人しかお聴きしていませんが、2組のトリオの弦楽器の配置が異なっていました。ヴィオラが真ん中の組と、チェロが真ん中の組と。のちほどのインタビュー等で、その理由が明らかになってしまうんでしょうが、そう言うことも含め、この四重奏を楽しみたいと思います。
もちろん、ソロの選曲も、いわゆる「王道」を行く方もおられれば、少し「斜に構える」ような方もおられ、これもとても興味深いですよね。どちらにしても、出場者の皆さんがご自分の音楽性を最も発揮出来ると思う曲ばかりを選ばれたはずですし、ピアノ四重奏と共に、ソロの演奏も興味深くお聴きして行きたいと思っています。
明日は、私が注目する出場者の中で、たったおひとり残られた梅田 智也さんの登場です。四重奏の組は「川久保組」です。
一昨年・昨年と、二年続けてお聴きして来た彼のリストのピアノソナタ。配信ではありますが、三年続けて今年もお聴き出来ること、大変うれしく思います。更に深化した彼らしい思い切った演奏をされ、結果はともかく、遠慮することなく実力を十二分に発揮され、冷静に、そして熱く、自然体で、ご自身の「全て」を出し切って欲しいですね。

もう何年も前に、私のヴァイオリンケースに書いて頂いた彼のサインをこちらに貼り付けさせて頂き、それを彼へのエールとさせて頂きます。梅田 智也さん、頑張れ!
11/18
昨日、太田 糸音さんの演奏について書かせて頂きましたが、公式サイトに、高坂 はるかさんと言うライターの方の「コンペティター・インタビュー」が掲載されていました。
http://www.hipic.jp/news/2018/11/-1116-22.php
そちらに、太田 糸音さんの二次の選曲や演奏などの記事が載っていました。こうやって、奏者の意図が読めると言うことは有難い反面、「謎」の全てを種明かしされてしまうような印象もあり、「良し悪し」と言う面もありますよね。読まなければ良い、と言う方もいらっしゃるでしょうが、掲載されていれば、当然一通り目にしてしまう訳で・・・。
彼女は彼女なりの考えがあってピアノを替えられたようですし、また「ノルマの回想」の演奏においての考え方・思い、そして選曲全般などについても書かれていましたが、一方で、奏者の側と聴く側とは立場も立ち位置も異なりますし、私は彼女のこれまで実際にお聴きした演奏や、このコンクールの演奏、「youtube」等でお聴きした過去の演奏から想像し、昨日のような考え・感想を書かせて頂きました。ですから、奏者の思いと聴き手の捉え方との相違があっても当然だと思いますし、それ以上に、それぞれの聴き手同士でも思うことは異なる訳ですよね。だからこそ、いろんな個性を持つ奏者が存在し、それぞれの奏者の存在意義もあると言うことでしょう。私達聴き手に必要なことは、彼女に限らず、若い素晴らしい才能の演奏を、これまでの固定観念にとらわれず、コンクールが終わった後も聴き続けて行ってあげることではないでしょうか。コンクールが終わってしまえば、その演奏の多くは忘れ去られて行ってしまうでしょうが、「良い音楽」への追求はずっと続いて行きますから。
太田 糸音さんの演奏、コンクールだからこそ、そのような感想を持ちましたが、もし、彼女のリサイタルと言う場でお聴きをしていたら、心から賞賛を贈っていたに違いありません。それ程「コンクール」と言う場所は特殊なんでしょうかね・・・。
第二次予選で弾かれピアノは、
・YAMAHA 13名
・KAWAI 5名
・Steinway & Sons 6名
のはずでしたが、太田 糸音さんとは別に、三日目に登場された65番の方が、Steinway & Sons から KAWAI に替えられていましたので、
・YAMAHA 12名
・KAWAI 6名
・Steinway & Sons 6名
となり、第三次予選に進まれた12名の方が弾かれる予定のピアノは
・YAMAHA 7名
・KAWAI 4名
・Steinway & Sons 1名
となる模様です。
第三次予選の曲目ですが、
リスト 5名 (うち ソナタ 4名)
シューベルト 4名(うち 即興曲 2名)
ショパン 3名
などとなっており、リストのソナタの聴き比べも興味深いですよね。
今年の春先に行われた「第4回高松国際ピアノコンクール」では、第三次予選でピアノ四重奏の課題がありました。10名の出場者を5名ずつ2組に分け、決められた弦楽器奏者とのアンサンブルが行われましたが、その結果は、かなり驚くようなもの(その後、本選に進まれた5名の出場者は、全て片方の同じ室内楽の組だった・・・)となりました。全くの偶然でしょうが、室内楽課題は何が起こるかわからないようなところがあり、今回のモーツァルトの四重奏にも注目ですね。
11/17
次のラウンドに出場出来る12名の方の発表まで、もう少しの時間ですが、今のうちに。第二次予選の演奏そのものは、まだほとんど観ることが出来ていませんが、「VOD」配信による、昨日・二日目までで気になることがひとつ。
私の注目している太田 糸音さん、一次(「YAMAHA」)と二次(Steinway & Sons)で、ピアノを替えてこられていました。
・最初から、各メーカーのピアノを均等に使おう(三次は「KAWAI」?)と言う「既定路線」なのか。
・一次を終えてから、替えられることを決められたのか。
・各ラウンド「毎」に、弾かれる曲に合うピアノを最初から決めておられたのか(次は「YAMAHA」に戻るかもしれない・・・)。
それは、このあと発表される結果と、一次・二次の演奏をお聴きしてから、また書いてみたいと思います。
さあ、そろそろ三次進出者の発表ですね。
と書きましたが、太田 糸音さんは、残念ながらここまでとなってしまいました。「SACRIFICE」は頼んだ楽譜が手元に来てから、また改めて聴き直したいと思います。ベートーヴェンのソナタは、ごく常識的で流れも大変自然な好演だったのではないでしょうか。力みも無く、表情付けが自然で、この曲の特徴を良くつかんだ「バランスの良さ」が見事に表現されていたように感じましたし、この曲に関しては「Steinway & Sons」の使用も全く問題があるようには感じませんでした。問題はリストでしょうか。曲を通して、音楽の流れ・見通しと言う点で、彼女の演奏にしては珍しく、ほんの少し不自然に感じられました。「力み」のようなものが感じられたとでも言いましょうか、フレーズの最後の「収め」が、これまでの彼女らしくない、言い方が難しいのですが、そんな感じでしょうか・・。彼女が二年前に弾かれた「PTNA特級二次」での同じ曲の演奏を、「youtube」で拝見しましたが、この時の演奏は、彼女にしてはミスは多いのですが、音楽そのものの勢い・推進力が際立ち、実に伸び伸びと演奏されているのが良くわかります。その一方で、今回の演奏は、特に中間あたりでモティーフに想いを込め過ぎているようなきらいがあったり、全体的な音楽の流れと言う面で案外でした。ちなみに、演奏時間ですが、二年前の時は16分30秒程度だったの対し、今回は18分程と、何と1分半も長くなっています。個人的に幾分「ダレて」聴こえて来てしまったのは、中間あたりで音楽的に重くなっていたのが大きな要因のように感じましたし、全体的に彼女にしては珍しく演奏自体の精度もあまり良くありませんでした。「響き」と言う点でも「YAMAHA」の方がよりオーソドックスに聴こえたでしょうし、結果として、この曲ではピアノの変更があまり良い成果とはならなかった感じでしょうか。三次では、特にお得意にされているラヴェルを準備されていましたが、それをお聴き出来ずに本当に残念です。
梅田 智也さんの二次の演奏は、「VOD配信」が明日になりますのでまだお聴き出来ていませんが、無事に三次に進まれました。おめでとうございます。これで得意のリストのソナタをお聴き出来ますね。三次では牛田 智大さんを含め4名がこの曲を弾かれますが、智也さんらしいスケールの大きな男性的でたくましい演奏で以って、多くの聴衆・審査員にアピールして行って欲しいですね。智也さんのご活躍が、私の唯一の楽しみとなってしまいましたが、普段通りのご自分らしさを存分に発揮され、それが結果となり、ぜひ本選での「皇帝」をお聴きしたいものです。
11/14
帰宅して、五日目のVODのほんの一部を観させて頂きました。
時間があれば、もっともっとお一人おひとりの演奏に関わって行きたいですね。皆さんそれぞれに意味深いですし、選曲の意図も私なりに更に追求して行けたら、。そして、全てのチャレンジャーの奮闘に、心から敬意を払いたいと思います。皆さん、お疲れ様でした。
コンクール前から、私が注目していたお二人の演奏を聴かせて頂きました。
松岡 優明さん、事前にはあまり話題に上らなかったと思いますが、とても良い演奏です。一見「職人」のように、愛想が無いようにも見えますが、彼なりに淡々と音楽を紡いで行かれます。ペダル・タッチがとてもユニークで、多くの出場者の中においても、独特の存在・立ち位置におられたように感じます。響きをとても大切にされ、彼の持ち味でもある「エスプリ感」も十分に感じ取れました。選曲も非常に良かったですし、言うことがないようにも思いますが、彼自身の持てる、有り余る「音楽性」を聴かせ過ぎたきらいもあり、コンクールと言う枠をはみ出ている彼の音楽は、既に「芸術家」と言う言葉が似合っているのかも知れませんね。暫くお聴きしない間に、大きく成長され、とてもうれしく思いました。
梅田 智也さん、颯爽と、そして堂々とスケールの大きい音楽を、一方で、実に繊細で味わい深い音楽を聴かせて下さいました。彼も素晴らしい「芸術家」に成長されました。技巧的にも精神的にも、常に余裕があり、自身の良い部分をご自身が知った上で、それを聴衆と共有出来る、そんな稀有の才能をお持ちの方です。二次以降の演奏にも期待が出来ますし、個人的に楽しみが出来ました。彼なりの自然体で、ご自身の良いところを存分に聴かせて頂きたいですね。
それから、24番の方のショパン.10-1、ミスもいくつか聴かれましたが、この曲でのこのような演奏、個人的にはとても好きです。
第5日目の14名の出場者が使用したピアノですが、
・YAMAHA 5名
・KAWAI 5名
・Steinway & Sons 4名
となっています。
そして、第二次予選に進まれた24名の出場者が使用していたピアノは、
・YAMAHA 13名
・KAWAI 5名
・Steinway & Sons 6名
となり、「KAWAI」を弾かれた方の結果が、案外になっているように感じます。確かに、この会場の「YAMAHA」の、響き、音量、耀きは目を見張るものがありますよね。今後、楽器選びが、どのような影響を及ぼして行くのでしょう・・・。そして、二次通過者の平均年齢は、23.5歳。
明日の第二次予選・第一日、日本人男性出場者が4名連続して登場すると言う、ある意味大きな「ヤマ場」を迎えます。仕事中ですし、ライヴではお聴き出来ないのが残念ですが・・・。
11/13
第一次予選の結果が出ました。
これまで、ほとんどの方の演奏をお聴き出来ていませんし、今日行われた5日目の演奏も全くお聴きしていません。「VOD」の配信も一日遅れと言うこともあり、個人的にちょっと興味が薄れて来た感があります。
一次予選での88名の出場者から24名を選ぶと言うのは、やはり厳しすぎますね。出場者を50~60名程度にしないと、聴いている方も消化不良を起こしますし、これだけ一気に絞り込まれてしまうことで、審査員の趣味趣向で、結果が大きく左右されてしまうようにも思うんですけどね。ま、関係者でもありませんし、私がここで何を言っても無意味です。
応援していた坂本 彩さん、残念な結果でした。ブラームスを取り上げた選曲ですが、二次に進まれた他の方に比べ、少し地味(見せ場・聴かせ場が少ない・・・)だったように感じます。そして、やはり大事なところでのミスタッチが目立ってしまっていた。いくら「曲の本質」に迫っていたと感じたとは言え、コンクールはどうしても他の出場者との「比較」になってしまいますので、ミスがあったと記憶に刻まれた時点で、マイナスですもんね・・・。残念でしたが、仕方ありません。更に「良い音楽」を目指して頂きたいです。
第4日目の21名の出場者が使用したピアノですが、
・YAMAHA 9名
・KAWAI 6名
・Steinway & Sons 6名
でした。
今日は、どなたの演奏もお聴きしていませんので、とりたてて書くことは無いんですけど、今日の結果を受けて、これから私がしたいことは、第一次予選を通過出来なかった64名のチャレンジャーの演奏を先にお聴きし、自分の心に留めて行くことでしょうか。彼らの演奏の中に、少しでも良いところを見つけられるはずで、今後機会があれば、その感想を直接お伝えして行ってあげたいですね。
主催者に一言「不満」を申し上げたいのですが、第二次予選の課題曲「SACRIFICE」の譜面を事前に観たいと問い合わせたのですが、通販では明後日からしか販売されないとの回答。取り寄せの時間を考えても、譜面を観ながらライヴで演奏をお聴き出来ないと言うことになります。これは、あまりに不親切ではないでしょうか。この手の曲は、いわゆる「有名曲」に比べ、後々聴き返そうとは思い難いもので、楽譜を手に取りながらお聴きすると言うせっかくの良い機会を逃すことになり、結果として、譜面も売り上げも伸びないと言うことになります。柔軟性の無いこういう対応、寂しい限りです。
明後日から第二次予選が始まります。個人的に注目していた、太田 糸音さん、梅田 智也さんのお二人が二次に進まれました。梅田さんの演奏はまだお聴き出来ていませんが、これからは自分自身との戦いとなります。普段の実力と個性を存分に発揮され、ご自身が納得の行く演奏を期待しています。そして、更に高いステージに進んで頂きたいと、心から願っています。
11/12
昨日お聴きした太田 糸音さんの演奏の素晴らしさが忘れられず、帰宅してから、この日のライヴ配信ではなく、「VOD」の方を何度も繰り返し聴いていました。他の方の演奏の多くをお聴きしていませんので、比較論としてではなく、彼女の演奏自体の凄さ、威厳、息遣い、集中力、潜在力、平常心、確実性など、じっくり見させて頂きました。彼女のステージに出て来られる時の歩く姿、お辞儀やその時の姿勢、目線、演奏、そして演奏後ステージを去るまで・・・。彼女のステージ上での存在は常に輝いていますし、ステージに上られる全ての人のお手本と言うことが出来ます。以前、私が一度無理を申し上げたことがあり、面倒だろうし、きっと忘れておられるんだろうな、と思っていたのに、その当日、お手紙が添えられたチケットがテーブルに置かれていた時の、こみあげてきた感激は、今でも忘れられません。お若いのに常に丁寧に接して下さり、その素晴らしいお人柄で、人間的にもとても尊敬の出来る方です。ステージマナーにも、そして演奏にも、見事に反映しています。
彼女は、これまで(恐らくですが・・)日本国内で行われる「国際コンクール」を受けておられないんですよね。たまたまお聴きすることの出来た、昨年の神戸で行われた「松方ホール音楽賞」の選考会を受けられ、同じく今回の「浜松」のコンクールを受けておられる坂本 彩さんと並んで、最高位を得られました。そして、満を持して今回「浜松」のコンクールを受けられたんでしょう。その彼女の意気込みがストレートに発揮されたのが、昨日の一次での演奏だっだのではないでしょうか。
さて、第3日目の15名の出場者が使用したピアノですが、
・YAMAHA 9名
・KAWAI 4名
・Steinway & Sons 2名
となっていました。YAMAHAを使われる出場者が多いですね。しっかりとした音、音量も良く出て、そしてオーソドックスに仕上げられた最高峰の楽器であれば、これを選ぶ方が多いと言うのも、良く理解出来ます。
今日は、昨日の3日目の方の演奏を太田 糸音さん以外、全くお聴きしていません。彼女の演奏だけでお腹一杯になってしまいましたので・・・。もうそれだけで満足と言う感じでしょうかね。
明日は、第一次予選の最終日です。私が注目している男性出場者のお二人、松岡 優明さん、梅田 智也さんのご健闘を祈りながら、19時に発表される結果を、生で中継されるネット配信で観たいと思います。私が注目している5名の出場者の皆さんが、次のラウンドで再びお聴き出来ることを、心から願っています。
11/11
今日も夕方まで出かけていましたので、ライヴでは午前中の3人しかお聴き出来ませんでした。個人的に注目していた太田 糸音さんですが、さすがに期待通りの大変見事な演奏で、無事に二次に進まれるでしょう。今日彼女が弾かれたリストは、運良く昨年お聴きしました。


この時は、他の大きなイベントと重なったり、プロモーターの宣伝のマズさから、お客さんが一桁と言う寂しさでしたが、そんな状況の中でも、全く手を抜かれることなく、貫録を見せつけるが如くの物凄い演奏でしたが、今日の予選の演奏は更に進化・深化していまして、こうやって演奏の歴史が繋がって行き、私たちも更にそのアーティストを聴きたい、そして応援したい、そう思えるような、そんな素敵な瞬間でした。直後に弾かれた中川 真耶加さんも大変見事な演奏でしたが、多少霞んでしまったような印象さえ受けました。
さて、第2日目の20名の出場者が使用したピアノですが、
・YAMAHA 13名
・KAWAI 4名
・Steinway & Sons 3名
と言うことで、第1日目とは大きく傾向が異なっていました。
注目されていた牛田 智大さんですが、大変落ち着いておられ、彼の持つ実力は見事に発揮されたように感じましたが、もっと攻めて来られるのかなと期待をしていたプロコフィエフの最終楽章のテンポが幾分遅目に感じ、少し安全を考えながらの演奏だったのでしょうか、音楽的にも幾分重いような印象もあり、コンクールと言う場を考えると、個人的には多少物足りなかったですかね。
選曲が面白いと思っていた永井 希望さんですが、ワーグナー=リストは練り込みが足りなかったのか、事前に期待した程では無いように感じ、残念でした。
明らかに20分を2分以上も超えて演奏を続けておられる出場者がいるのに、一方で、20分をわずか超えただけで「ベル」を鳴らされておられた方がいたりと、かなり不公平感を感じましたが、これはどのように判断されておられるんでしょうかね。
それとカメラワーク。やはり鍵盤とペダルを観たいですし、カメラスイッチのタイミングや映されるアングルを、どの出場者も同じようにして頂きたいです。あるいは、画面を分割にすることによって、自分が観たいアングルで観られるようにして頂ければ有難いかなとも思います。
明日以降は仕事ですので、残念ながらライヴで観ることが出来ません。少なくとも、「VOD」は、演奏されたその日に流して始めて頂けたら、コンクールの流れに乗って行けるのですが、一日遅れの配信ですから、これからは結果が出た後に観るような感じになってしまいますし、どうしても興味も半減してしまいます。善処頂くことは、難しいんでしょうか・・・。
11/10
夕方まで出かけていましたので、今日は最終から5名の出場者の演奏しかお聴きしていません。昨日(第1日目)の出場者も、気になる日本人出場者の演奏しか聴きかえすことが出来ていませんが、期待していた程までは行っていない、と言うような印象でしょうか。
第1日目の18名の出場者が使用されたピアノですが、
・YAMAHA 3名
・KAWAI 9名
・Steinway & Sons 6名
となっていました。KAWAIはやはり個性的で、音が深く、ニュアンスに拘る出場者に選ばれる傾向があるでしょうか。Steinwayは比較的軽快な感じで、取り回しのしやすい楽器と言う印象。YAMAHAはしっかりとしたオーソドックスな音造りのピアノ、と言った印象でしょうか。
個人的に親交のある坂本 彩さんですが、彼女はYAMAHAを選択。グバイドゥーリナは大変安定した出来で、素晴らしかったですね。ショパンは、「高松」の時が案外な演奏でしたが、今回は集中した良い演奏だったように思いますが、同じショパンのエテュードを弾くのであれば、彼女にはもっと向いている曲があるんじゃないかなとも思います。ブラームスは、音楽的な持って行き方は流石で、文句ないのですが、如何せん音の間違い(ミスタッチ)が目立ち、そのあたりを必要以上に見られると、ちょっと印象が良く無いかも知れませんね。確か直前の「ジュネーヴ」でも弾かれたはずですが、更にもう少し弾き込んでから聴かせて欲しかった、そんな思いもあります。まあ彼女は「スロースターター気味」のところもありますので、二次以降は更に上向いて行くでしょうし、全く心配はしていませんが、ともかく、一次通過が「24/88」となりますので、そこのところが、さてどうでしょうか・・・。
また、個人的に注目していた中島 英寿さんですが、彼らしい「響き」に拘った演奏とは感じられず、少し弾き急いでしまったり、雑な場面があったりと、本領発揮とは言えない演奏と言う感じで、コンクールと言う舞台の難しさを感じました。
一次の結果が出るまでに、全ての出場者の演奏をお聴きする時間が無いのが残念ですが、明日は、個人的に注目している太田 糸音さんと、ファンの多い中川 真耶加さんの演奏をライヴでお聴き出来そうですので、改めて楽しみにしたいと思います。
11/9
急いで帰宅して、何とか本日最終出場者・中島 英寿さんと、その前の韓国の方の審査に間に合いましたが、落ち着かないままお聴きしたので、良くわかりませんでした。でも、中島さん、かなり緊張していましたね・・・。彼が持っている良さの半分程しか発揮出来ていなかったような感じもしましたが・・・。
第二次予選には、たった24人しか進むことが出来ないんですね。休憩を一区切りとして、ほぼ3人毎が一括りになっている今回の第一次予選ですが、計算上では少なくともその3人の中で最も高い評価をされないと、次のラウンドに進むことが出来ないことになります。中島さんの前の方も良い演奏だったように感じ、そうやって比較されてしまうと、分が悪くなってしまう「括り」も出て来てしまうんですね・・・。
「VOD」の準備が悪いのでしょうか、今日出場された方の録画を観ることが出来ません。坂本 彩さんの演奏もお聴きしたいのに、いつまで「coming soon」のままなんだろう・・・。春に行われた「高松国際ピアノコンクール」では、すぐに観ることが出来たのに。
公式サイトに載っている演奏曲目のリストですが、この順番に弾かれるわけではないんですね。
会場で、出場された方のDVDが、早速販売されているんですね。欲しいけれど、どうやって手に入れることが出来るのでしょう。
などなど、いろいろ思うこともありますが、とにかく早く「VOD」で観させてもらいたい。
11/8
本日、頼んでいた「公式プログラム」が到着しました。おまけに「ガイドブック」も付けて頂きました。


さて、以下、私が特に注目している日本人出場者を、何人か挙げさせて頂きます。

坂本 彩さん。 第一次予選・11月8日 11:10~
数年前から、もう何度も演奏を聴かせて頂いて来ました。今回弾かれる予定の曲目の中では、ショパンの練習曲「黒鍵」、グバイドゥーリナの「シャコンヌ」、ブラームスの幻想曲集op.116、リストの「オーベルマンの谷」、そして本選で弾かれる予定のベートーヴェンの協奏曲第5番「皇帝」を、これまで生で聴かせて頂きました。特に独墺の作品に造形が深く、かっちりとした音楽造りは、どちらかと言うと「玄人好み」と言えるかも知れません。先日まで行われていた「ジュネーヴ」のコンクールの疲れが心配ですが、一次の最初で弾かれる予定のブラームスも、そのコンクールで実際に弾かれていますし、程よい実戦感覚を維持されておられると思いますので、この初日と言う出場順も、彼女にとっては決して悪くないでしょう。そして、彼女がどうしても演奏したかったとおっしゃる、リストの「スイス」の中からの8曲を、ぜひ第三次予選の舞台で聴かせて欲しいですね。


梅田 智也さん。 第一次予選・11月13日 12:10~
現在、ウィーンの音楽大学で学ばれている梅田 智也さん。彼の演奏もこれまで何度もお聴きして来ました。第三次予選で弾かれる予定のリストのソナタは、これまで二度お聴きしましたが、非常に幅広いダイナミクス、如何にも男性的な力強さで以って、スケールの大きい演奏をされ、思わずその時の演奏の素晴らしさに、持参した譜面にサインをお願いした程です。第三次予選での彼の素晴らしいリストのソナタを、一人でも多くの聴衆にお聴き頂きたいと、心から願っています。第一次予選の演奏は最終日と言うことで、モチヴェーションの維持に大変でしょうが、芯の強い彼のことですから、全く心配ないでしょう。


松岡 優明さん。第一次予選・11月13日 10:30~
彼の演奏も、これまで二度程お聴きしました。とりわけ色彩感に富んだエスプリ感溢れる演奏をされ、硬軟いかなる曲も十分魅力的に聴かせられる腕を持つ、大変才能溢れたピアニストです。個人的にはフランス物が特に素晴らしいと感じていましたが、今回は第三次予選と本選でフランス物を弾かれる予定となっている一方で、それまでのラウンドでは、大変ヴァラエティに富んだ選曲をされています。ドイツへの留学の成果が、レパートリーに反映されている感じでしょうか。最終日の登場となりますが、しばらくぶりになる彼の演奏が、今からとても楽しみです。


太田 糸音さん。 第一次予選・11月11日 10:50~
これまで何度かお聴きして来ました。お若いのに、音楽に風格・品格があり、曲の中にまで十分に入り込み、実に味わい深い演奏を聴かせて下さいます。加えて、技巧にも大変優れており、本番ではミスタッチの類をお聴きした印象が全くありません。総合力と言う点で、大きく抜きん出ておられる存在ですね。今回の選曲は、どちらかと言うと、彼女の持つ「機能性」の良さをアピールするような感じにも見えますが、その中から彼女の持つ「大きな音楽」を、ぜひ多くの聴衆に聴かせて欲しいですね。3日目の日曜日、とても良い時間の登場ではないでしょうか。


最後に、中島 英寿さん。 第一次予選・11月8日 19:50~
中島さんの演奏は、今年4月に行われた「第2回Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール」の、大阪での予選を聴かせて頂きました。その時の感想は、https://ameblo.jp/magic1963/entry-12368392682.html
こちらに書かせて頂きました。その時に聴かせて頂いた2曲を、今回のコンクールでも第一次予選・第二次予選でそれぞれ弾かれます。彼の音楽ですが、「手作り」感が充満していて、弾かれる音楽そのものをとても大切にされる方で、特に音の最後の処理が大変見事ですし、独特の趣のある「響き」がとても印象的です。他の方とは音楽の聴かせ方が異なるところが彼の「個性」であり、それがひとりでも多くの聴衆の心に残るよう、願っています。初日の最終奏者となり、時間的に調整が少し難しいようにも思いますが、普段のリサイタルの開催時刻内と思えば、彼にとっては何のこともないでしょうけれど。
本日、第一次予選の出場順を決める抽選会がありました。
11/9 坂本 彩 務川 慧悟 中島 英寿
11/10 牛田 智大
11/11 太田 糸音 中川 真耶加
11/12 今田 篤
11/13 松岡 優明 梅田 智也 (敬称略)
過去、生で聴かせて聴かせて頂いたことのある日本人の出場者の方は、上記に書かせて頂いた9人の方々。坂本 彩さんは、直前まで行われていた「ジュネーヴ国際音楽コンクール・ピアノ部門」に出場されておられましたが、そちらで勝ち進んで行かれていたら、浜松の方には出場出来なかったと思います(実際に、「ジュネーヴ」二次予選に進まれた仁田原 祐さんは、浜松の出場を辞退されています)。浜松のコンクールは、より注目を集めますし、結果オーライとなれば良いのですが。