第2回 SHIGERU KAWAI 国際ピアノコンクール 予備審査(国内) ~大阪~ 結果 | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

 

4/28

知人から連絡で、予備予選の結果が発表になっていると言うことで、公式サイトから確認して来ました。

https://skipc.jp/news/results20180427/

次のステージに進まれた皆さん、おめでとうございます。

 

さて、私がお聴きした大阪での予備予選ですが、25名の出場者の中、次のステージに進むことの出来た方はわずか4名、一方、東京は、棄権された人数は不明ですが、エントリーされた85名中、次のステージに進まれた方は23名。東京は23/85≒27%、大阪は4/25≒16%。率で言えば、大阪の出場者の中で、あと2~3名の方が次に進んでも良かったことになります。名古屋会場を含め、国内3会場で行われた予備予選には、小林 仁さんが共通の審査員として審査にあたっておられましたが、東京と大阪で、それ程のレヴェル差があるのかなあ、と少し疑問に感じました。

私が大阪の予備予選をお聴きし、次のステージに進んで欲しいと書かせて頂いた9人の方の中から、一次予選に進まれる方が選ばれたのは幸いでしたが、それにしても地域的に見てバランスが悪いですよね・・・。特に、石澤 久美子さん、眞鍋 杏梨さんと言う、優れた才能をお持ちのお二人が次のステージに進めなかったのは、かなり残念に思います。

大阪での予備予選を通過された4名の方の、次のステージでのご活躍を心より願っています。澤田 奈央子さんは、ずば抜けた音楽の表出力が素晴らしいと感じましたし、中島 英寿さんは、特に音の処理を丁寧にされる、音楽をとても大切にされる方です。島多 璃音さんは、まだ高校生と言うことで、無限の可能性を感じますし、徳永 哲也さんは、現在銀行にお勤めと言うことで、音楽を生業にされている方ではありませんが、曲を慈しみ、大切に弾かれる姿勢は、誰よりも心に沁みる演奏をされます。今後、この4名の方の動向に注目して行きたいと思います。

 

と言うことで、以上で、この記事を閉じたいと思います。

 

 

4/27

3日後の4月30日には、公式サイトで、予備予選通過者が発表されるんですね。

ところで、私が見落としていた方が、おひとりいらっしゃいました。次のNo.24の方が棄権されていたので、見間違ってしまっていました。

2日目に出場されていたNo.23の内田野乃夏さん。勢いのあるエテュードに、趣きのあるバラード。性格の異なるショパンの2曲を上手に描き分けておられました。ご面識もなにもありませんが、内田さん、ごめんなさい。次のラウンドに進まれることを願っています。

発表が待ち遠しいですね。

 

4/15

2日目も聴かせて頂きました。おひとりが棄権され、計10人でした。皆さんそれぞれコンクールに臨まれる意義・意味も異なると思いますが、そんなことを想像しながら演奏をお聴きするのも、それはそれで興味深いものです。

特に印象に残った方ですが、島多 璃音さん、井川 華さんのおふたりは、それぞれお持ちの強い個性を、ユニークな選曲で以って、他の方に比べ強烈に表現されておられたように思います。また、中島 英寿さんは、弾き終わる音の処理が丁寧で、響を大切にされていることが良くわかり、実の詰まった充実した音楽が心に残りました。以前演奏をお聴きしたことのある徳永 哲也さんの演奏も、飾り気はありませんが、とても味わい深い演奏で、曲の良さ、そして曲そのものの存在意義を見事に表出されるような佳演だったように思います。

折角自由曲で素晴らしい演奏をされても、ショパンのエテュードで思ったような演奏が出来ずに、残念に思う方も多かったでしょうか。

また、運営そのものは丁寧に行われていた印象ですが、初日の前半のピアノの状態が良く無かったこと、そして、奏者の座る椅子から軋み音が聴こえてきたことの2点については、出場者の方に対しても失礼で気の毒であり、今後の改善材料にして行って頂きたいものです。

 

2日間を通して、最も印象に残る演奏を聴かせて頂いたのは、澤田 奈央子さん、次いで、演奏順に、渡部 里紗さん、石澤 久美子さん、眞鍋 杏梨さん、中島 英寿さん、島多 璃音さん、徳永 哲也さん、井川 華さんの演奏も素晴らしく、この8名の皆さんの中から、上のラウンドに進まれる方が選ばれるのではないでしょうか。

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

 

4/14

昨年聴けなかったこのコンクールの大阪・予備審査を、2日間聴かせて頂きます。東京での予備審査は先週行われており、80人以上の方が受験されておられたようです。

 

初日は15名の演奏を聴かせて頂きました。これまで実際に演奏を聴かせて頂いたことのある方、お名前だけ存じ上げている方、全く存じ上げない方、様々です。「予備審査」と言う名称のラウンドですが、レヴェルは水準以上で、一般聴衆でも十分に楽しめました。

あくまでも主観ですが、独特の熟成感・香り(女性らしい細やかさによる色香)を感じる演奏を聴かせて下さった澤田 奈央子さん(群を抜いて素晴らしいと言う印象)、完成度が頭抜けている石澤 久美子さん、曲の本質を突く説得力のある演奏をされた眞鍋 杏梨さんの3人が、次のラウンドに進まれるであろうと予感させるような演奏をされました。山下 響さんはただおひとりだけ自由曲からスタートされましたが、少し硬さが見られ、音楽的に伸びやかさが更に欲しかったでしょうか。加々見 祐典さんは常識的で率直な演奏でしたが、もう少し音楽的なゆとりが感じられれば、更に良かったでしょうか。渡部 里紗さんは、暫くお聴きしないうちに、音楽のスケールが大きくなり、聴き応え十分の演奏で、きっとご本人も満足されたのではないでしょうか。次のラウンドに進んで欲しいと言う個人的な願いを持っています。最も技術的に抜けていたであろう佐々木 隆介さんの演奏ですが、あまりにも個性的な(デフォルメされた)ショパン、ちょっと私の趣味からは遠いところにあり、それでいて、ご本人が思っていた程の技巧的な冴えがみられなかったのは案外で、この方を次のラウンドに進ませるかどうかは、審査員の先生方がお持ちになる「(芸術としての)音楽的な常識」に合致しているかどうかと言うところでしょうか。