● 行きたくない学童や習い事を強制していることが不登校の原因の一つだったとしたら…
こんにちは^^ 不登校カウンセラーの野田祐佳里です。
このところ、小学校低学年のお子さんの、学童や習い事の行き渋りについて
お話を伺うことがあります。
親御さんからすると、学童に行かずに1人でお留守番というのは心配ですし、
習い事をすることで、何か好きなことや得意なことを見つけてほしいという思いがあるかもしれません。
わが家の息子からも話を聞きましたが、
学童に行っていない仲のいい友達が自由に遊んでいるのに、
自分だけ家の事情で、学童に行かされるのはとてもイヤだったし、
宿題の時間、ドッチボール大会の練習の時間など、
学校の延長で自由にできないのは、しんどかったそうです。
親からすると、家にいるとゲームばかりになってしまうけど、
学童は外で遊ぶ時間もあるし、宿題の時間があるからありがたい
なんて思ってしまいますが、
敏感なお子さんほど、自分の自由にできる時間を必要とする傾向にあるような気がします。
当時を思い返すと、小学2年生の息子が、学童を辞めて、
親のいない家に自分の友達を呼んで、自由に遊ぶということが
とても心配で、息子の気持ちを分かってあげられる余裕はなく、
週に1回休んでいいと言いながらも、何だかんだ私の都合で、
必死に学童をやめさせないようにしていたと思います。
学童や習い事は、行かなければならない訳ではないのですが、
親御さんが、家の事情で行かなければならないと思い込んでしまうと、
お子さんにとっての、自由な時間や逃げ道がなくなってしまって、
お子さんにとってのストレスが増えたり、自分の感覚を取り戻すことが難しくなるのかな…
と思います。
そして、辛いこと、イヤなことを他人から強制され続けると、
人の心はエネルギーを失っていきます。
不登校になってしばらく経った息子に言われたのは、
母さんは、オレの嫌なことをやらせようとするのがイヤだった。
という言葉でした。
以下、過去記事になります。
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お子さんの不登校やひきこもり以外にも、
小学生の習い事の行き渋りのご相談をいただくことがあります。
習い事はもちろん強制ではないので、お子さんがやりたくないなら、
辞めても構わないので、不登校ほど大きな問題となることはありませんが、
問題の根本は、不登校と共通している気がします。
水泳だったら、4泳法できるまで習ったら辞めてもいいかな…
クラブチームなら、区切りのいい6年生まで続けてほしい…
などなど、
親の希望で続けさせていることが、かなり多いかと思います。
わが家の息子も保育園の頃に、
某音楽教室のエレクトーンのグループレッスンを習いたいと通い始めました。
優しく、分かりやすく教えてくれる先生でも、
息子は、みんなと合わせて両手で弾くというのは、かなり苦手なようでした。
当時の私は、イヤだからとすぐに辞めるようでは、
将来我慢できない大人になるのでは…という思い込みがあったので、
○○コースが終わったら辞めていい
などと、条件をつけていました。
当時はそれが当たり前のように感じていたし、
結局○○コースが終わった後も、
「将来、楽器が弾けると、便利なことがいっぱいあるよ。」
などと言って、登校しぶりが始まるまで2年間くらい続けさせていました(汗)
でもこれって、親御さん自身に置き換えたらどうでしょう?
例えば、職場の人とどうしても合わないから、辞めたいとしたら…
自分で、ここまでは頑張ってみようかな。と決めて、
でも苦しくなったら、いざという時がきたら、目標まで続けられなくても辞めていい。
というのだったら、頑張る目標にもなりますが、
なかなか逆らえない他人から、○月までは、辞めないで続けなさい。
と言われたら、とても苦しくなってしまいますよね。
お子さんが、親御さんの目標とするところまで、
習い事を続けないと何が起こるのかを、丁寧に掘り下げてみるといいかもしれません。
・○○ができないうちに辞めてしまうと、どうなると思ってイヤなのか。
・△△コースが終了しないうちに辞めてしまうと、どうなると思ってイヤなのか。
過去の私だったら、イヤだからとすぐに辞めるようでは、
将来我慢できない大人になるのでは…
習い事で、得意なものが見つからないと、将来困るのでは…
というのは、本当なのか?
といったことを見ていきます。
習い事も、お子さんがどんな意識で取り組むかによって、
上達は変わってきます。
宇宙の法則から考えても、
楽しいと思って(プラスの意識で)取り組むことは、苦労せずに上達しますし、
イヤイヤ(マイナスの意識)やっていることは、なかなか成果が出にくいですよね。
お子さんが辞めたがっているのに、それを認められない時には、
親御さんの心の奥にどんな不安が隠れているのかを、
探してみることをおススメしています。
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応援ありがとうございました^^