PANTAにまつわる話 その①♪ | madclownの“泥の冠”

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前回に神楽坂の「MASH RECORDS」で開催したmadclown企画「坂道のピエロ」の様子をお伝えしましたが、その時に書いたようにPANTAにまつわる長めの話を2つしたのです。



ひとつはブログを始めたばかりの2012年に書き、もうひとつは2016年なのでTwitterやFacebookにもリンクをしているが、現在の知人はほとんどの人が見ていないだろう。

そのURLを貼ってもいいんだけど、余談とかを交えて2回に分けているのであまりにも長すぎる(^^;; なのでその話を要約して各一回にまとめ書いてみようと思います。



PANTAにまつわる話 その①

実はなんとPANTAに会った事があるのですよ。今は無き新宿「パワーステーション」で甲斐よしひろが定期的にLIVEを演っているので頻繁に観に行っていたが、90年3月なのでこのどちらかだったはず。



ここはライブハウス特有のステージかぶりつき席、上から見下ろせるスペース、そして中間部には食品関係ならではの食事席があった。

上からステージ全体を見下ろして観るのを好んでいたので、その日もさあ始まる❗️と客電が落ちた時だった。革ジャンにロン毛パーマ、いかにも不良中年といった男が前を横切り、若い女性と食事席に座った。



一緒にいた彼女(今の嫁さんです)が「今のPANTAさんじゃない?」確かに似てる、でもなんでここに?

その日のLIVEは二部構成で、休憩の時に客電がつきPANTA本人と確認できた。すると彼女は「サインもらって来る!」ってなんと大胆な… 自分は好きなミュージシャンには会いたくないタイプなので黙って様子を見物していたのだが…

サインを書いてもらいながら何かを話してる、と思ったらPANTAはなんと席を立ちこちらに向かってくるではないか⁉️

あとで聞いたら「連れが大ファンなんですけど来ないんですよ」「じゃあ私が行きましょう」という会話だったらしい。カリスマロッカーのなんというサービス精神❗️そんな事とは知らずにこっちはパニックですよ(笑)



すると目の前で右手を差し出し「初めまして、PANTAです」と若造にも低姿勢。だいたい過激な歌を歌ってる人の方が礼儀正しくて、女言葉とか女心ばっかり歌っちゃってるヤツの方が態度悪かったりするんだよね、誰とは言わないけど(^◇^;)

普通なら「大ファンなんです」とか言いそうなところ、とっさにこれだけは言おうと思い「気狂いピエロというバンドをやってます、覚えておいて下さい」だって(笑)

するとPANTAは一瞬ニヤッとして「随分高尚な名前ですね、わかりました」と言ってくれたのです。やはり映画「気狂いピエロ」('65 仏、ジャン=リュック・ゴダール監督)を連想して「高尚な名前」と言ったんだろうと思うんだけど。


ちなみに「頭脳警察」のデビュー時はボーカル&ギターのPANTAとドラム&パーカッションのToshi、正式メンバーは2人だけ。
自分のバンドもドラムが抜けてからベーシストと2人で活動を続けていて、アコースティックスタイルのロックという編成から 「頭脳警察」を意識してとんでもない名前をつけてやろうと思い「気狂いピエロ」としたので、ホントはその説明もしたかったんだけど…


続けて「今年はどんどんLIVEやります」とPANTA、最後は「失礼します」とやはり低姿勢。そして確か翌月だったろうか?当時の雑誌「ぴあ」の広告を見て驚いた!「新宿某所、頭脳警察再始動」だなんて❗️まさか再結成するとは思ってもいなかった。



後に「新宿某所」とはパワステだとわかったので、もしかしたら小屋の下見だったのかもしれない…「今年はバンバンLIVEやりますよ」と言ったのはまさかの「頭脳警察」だったとは…⁉︎



その時にPANTAは40になったばかりで自分は25。その時にこんなにカッコ良い中年になれたらいいなぁ〜、と思ったmadclownなのでした。



ちなみに当時のブログでは3回連続でPANTAを語っており、会ったという話は2回目と3回目。同じサウスポーの甲斐さんとの活動遍歴の比較とかもしているので、興味のある方は是非ご覧ください。でも字がめっちゃ小さいのは覚悟してね(^◇^;)

最初はPANTAを知るキッカケ
今回の話の前半

そして後半