実はなんと、パンタに一度会った事がある。見かけた、という事ではなく。
89年だったか、新宿の「パワーステーション」、 日清が本社の地下を開放したライブハウスだ。
甲斐バンド解散後の甲斐よしひろが『ROCKUMENT(ロッキュメント)』と銘打って
実験的なLIVEをシリーズ化してここでやっており、定期的に観に行っていた。
日清パワーステーション ドリンク交換用コイン
「パワステ」はライブハウス特有のスタンディングで、通常のステージかぶりつきスペースの他、
上から見下ろせるスペース、そして中間部には食品関係ならではの食事席があった。
見下ろすスペースを好んで観る事が多く、その日もさあ始まる、と客電が落ちた時だった。
革ジャンにロン毛パーマ、いかにも不良中年といった男が前を横切り、若い女性と食事席に座った。
一緒にいた彼女(今の嫁です)が「あれパンタさんじゃない?」
‥‥確かに似てる、でもなんでここに?
パンタと甲斐さん、共通のファンが多い事はのちに知る事になるが
(偶然だが二人ともサウスポー、もちろんギターも)当人同士に面識はあるのか?‥‥
わかっている事は、PANTA&HALのベーシスト中谷宏道が
解散後に甲斐バンドのサポートメンバーをしばらくやっていた事、
NHKーFM「サウンドストリート」で甲斐さんが「つれなのふりや」をかけた事。
その日のLIVEは二部構成で、休憩の時に客電がつきパンタ本人と確認できた。
すると彼女(嫁です)「サインもらって来る!」なんと大胆な‥‥
自分は好きなミュージシャンには会いたく無い方なので、黙って様子を見物させてもらった。
サインを書いてもらいながら何かを話してる、と思ったら
パンタはなんと席を立ちこちらに向かってくるではないか!?
あとで聞いたら「連れが大ファンなんですけど来ないんですよ」「じゃあ私が行きましょう」
という会話だったらしい。カリスマロッカーのなんというサービス精神!
そんな事とは知らずに パニックですよ、こっちは(笑)
Part.3 へ続く