まずはお詫びと訂正。
甲斐よしひろ『ROCKUMENT』はもっと後なので調べ直したら、
89年でなく 90年3月の「A・G・LIVE」。 これが甲斐さん初のパワステなので、その時です。
では続きを・・・
すると目の前で右手を差し出し「初めまして、パンタです」と若造にも低姿勢。
だいたい過激な歌を歌ってる人の方が礼儀正しくて、女言葉とか女心ばっかり
歌っちゃってるヤツの方が態度悪かったりするんだよね(笑)誰とは言わないけど。
とっさにこれだけ言おうと思い‥‥ 普通なら「大ファンなんです」とか言いそうなところ
「【気狂いピエロ】というバンドをやってます、覚えておいて下さい」だって(笑)
するとパンタは ニヤッと一瞬考えたあと「随分高尚な名前ですね‥‥わかりました」
と言ってくれたのであります。「高尚な名前」とは、やはり映画「気狂いピエロ」
('65 仏、ジャン=リュック・ゴダール監督)を連想して言ったんだろうと思うけど‥‥
ちなみに「頭脳警察」はボーカル&ギターのパンタと
ドラム&パーカッションのトシ、正式メンバーは二人だけ。
自分のバンドもドラムが抜けてからベーシストと二人で活動を続けていて、
アコースティックスタイルのロックという編成から 「頭脳警察」を意識して、
とんでもない名前をつけてやろうと思い「気狂いピエロ」とした。
その説明もホントはしたかったんだけど‥‥
「今年はどんどんLIVEやります」とパンタ。 最後は「失礼します」とやはり低姿勢。
そういえば パンタが席に戻り休憩も終わる頃、連れの女性が入れ替わった!
初めはハタチ前?、次は二十代前半~半ばくらい?(あくまでも主観です)
その時、パンタは四十目前‥‥確か息子しかいないはず‥‥
まあ、ある筋では人気芸能人ですから(笑)見なかった事にします。
しばらくして「ぴあ」(これも無くなっちゃったけど‥‥)の広告を見て驚いた!
「新宿某所、頭脳警察 再始動」!!!まさか再結成するとは思ってもいなかった。
そこで一気に理解した、きっとパンタは頭脳警察のサポートメンバーを探していたんじゃ?
後に「新宿某所」とは「パワステ」だとわかったので、下見だったのかもしれない‥‥
「今年はどんどんLIVEやります」とは、まさかの「頭脳警察」だったとは・・・!?
頭脳警察、90年 再結成アルバム「頭脳警察7」から「Blood Blood Blood」http://www.youtube.com/watch?v=Dm8x0Ubd3hg
共にサウスポーのパンタと甲斐さん
共通のファンが多いと前回書いたが、活動の経歴も実によく似ている。
パンタは、頭脳警察 →ソロ(アルバム二枚)→ PANTA&HAL (アルバム二枚、ライヴ盤一枚)
→ しばらくソロ→ 頭脳警察再結成 → ソロ → バンドを再々結成、ソロを並行して現在
甲斐さんは、甲斐バンド →ソロ(アルバム三枚)→ KAI FIVE (アルバム三枚、ライヴ盤一枚)
→ しばらくソロ→ 甲斐バンド再結成 → ソロ →バンドを再々結成、ソロと並行して現在
年齢やデビューが違うので時期は多少ズレるが、ほとんど一緒だ。
果たして偶然だろうか?・・・まぁ偶然だろうけど(笑)
かなり前 パンタの詩集「ナイフ」が出版された時、
帯のキャッチコピーを見て、やはり両者のファンである自分のバンドのメンバーが言った
「これ、まんま甲斐さんに当てはまるんじゃない?」そのキャッチコピーとは
「溢れるラディカリズムとロマンティシズム」・・・なるほどその通りだ。通ずる点は多い。
パンタはデビュー40年ちょっと、バリバリやってます。
数年前、マンションの向かいにあるライブハウスで「頭脳警察」の健在ぶりを堪能してきました。
自分もパンタを知ってから、もう30年近くの付き合いなのであります。
前々回、話題に出して曲を忘れていた・・・極太ロックアルバム『浚渫(SALVAGE)』
ラストを締めるバラード。「Good Morning Blues」
http://www.youtube.com/watch?v=U8nHVWEcgr8
そして構想10年にも及んだ、87年の傑作コンセプトアルバム
『クリスタルナハト』 から、冒頭を飾る 「終宴 _THE END」
http://www.youtube.com/watch?v=dCQgycDKgE8