これを読む前にパート01、02、03、04をお読み下さい。
その日の夜。
戦闘が一段落したが俺たちのいた周辺の武装は殆どがやられてしまった。
上官の話では薬、食料はもちろんの事、武器弾薬も殆どが無くなり俺たち残存兵はここから出ることとなった。
毎日毎日アメリカ兵はこの洞窟付近に進軍しようとしていた。補給も無いままここまで持ったのは奇跡だったと思う。しかし、ここで俺や他の兵士は大切なものをどんどんなくして行った。
中佐の決断で俺たちは大久保中尉の指揮下へとなった。大久保中尉は西中佐の近い部下だったし俺たち逃げてきた兵に対してもいい上官だった。
「諸君、最善を尽くせ。そして、正しいと思う道を行ってくれ。それが己の正義なんだ。いいな。」
俺達が出る少し前、中佐がそう言った。
「はい!」
「はい!」「はい!」はいっ」「はい」
大久保中尉が言ったのに続き俺たちも続いて返事をした。
「隊長にお供できて、光栄でした。」
中尉がいい、皆が中佐に敬礼を送った。
その後、中尉が引き継ぐ事となった俺含む連隊の残存兵はライフルを手に、穴から出た。でてからしばらくして、俺達のいた穴から銃声が聞こえたが皆、振り返る事は無く、ただ前進を続けた。
銃声が意味するのは…中佐の死だった。
進み始めてどれ位が経った頃だろうか俺たちは一つの穴に入った。ここで休憩をとるのだそうだ。俺は何時もこんな時大抵は恐怖を少しでも抑えるために伊波と話していた。しかしその男はもう死んだ。写真を見せ合ったり家族の自慢をしたりして睡眠をとるまでのほんの少しの時間がそうだった。だが、俺には既にそんなことのできる男は居ず、ただ、孤独と恐怖の中で眠った。
「なぁ新一郎、おまえ、ここが好きか?」
親父がそんなことを言った。いつもは畑をただ耕し、家族で居る時も厳しかったあの親父がそんな事を訊く。何でだろうと思ったが親父が戦場に行くのを思い出して10歳の頭で理解した。
「僕はここが好き。父ちゃんや母ちゃんが居るここが好きだ。兄ちゃんが居ないのがさびしいけど。」
「そうか。お前はここが好きか。俺もここが好きだ。だからお前がこれからは守るんだぞ。いいな?」
「うん。分かった。」
そういうと親父はにっこりとした。
「い・・・ろ。おい・・っば!おきろ!」
「はっ」
なんだか懐かしい夢を見た。今から十年以上前の記憶。死んだ親父との最後の思い出。
「行くぞ。」
名前は知らんが俺と途中で一緒になったやつだった。
「あっああ…。」
まだ頭がさえないがうなずく。俺が言うとそいつは何処かへ行ってしまった。
まだ夜のうちにでる。外では雷が鳴り、雨が降っていた。しばらく行った時の事だ。
「中尉殿!」
誰かがそういった。呼ばれた中尉はそちらに行った。俺たちも中尉の方に行った。そこにあったのは息絶えた日本兵だった。一人は誰か分からんがもう一人は誰か知った顔だった。同じ擂鉢山から逃げてきた憲兵団だったとか言うエリートだった。俺が寝ている間に数名降伏していた様なのだ。その男と何時も一緒に話していた一人が亡骸に近づいて行く。
「…捕虜がどうなるか、肝に銘じておけ。」
それを見ながら悔しそうな声色で中尉が言った。
「うっうっっ…。」
近づいていった兵を一緒に見ていた俺たち兵士は何もかけられる言葉は無く、ただ、亡骸に黙祷をしていた。
しばらく黙祷をした後、俺たちはまた歩き出す。さっきも言ったとおりかけられる言葉は無い。見ているのも辛いのだ。
ダダダダダンパンッパンッダダダダダダダダダパンッパンッダダダダダ―
北に歩いて気づいた時には夜が明けていた。俺たちは今、他の基地。いや、最後の防衛線とも言える栗林閣下の指揮する基地へときていた。
知ってか知らずかは知らないがここにはアメリカ軍が大量にいた。
「この戦線を突破できなければ、北部にたどり着いて向こうの味方に合流できない。
いいか、まず、あの洞窟に向かって一気に前進する。弾を無駄にするな!!」
そう言うのと同時に皆がライフルの安全装置を外し一人一人岩の陰から出る。
一歩出ればそこではアメリカ軍の機関銃が火を噴き、日本軍のライフルから鉛が吐き出されていた。
「いけっいけっ!!」
その合図と共に一人また一人と出て行く。それに続いて俺も陰から出た。後ろの方から付いて行っていた為銃声しか聞こえていなかったが前に進むにつれどんどんあらわになって行く敵兵力。凄まじかった。
「弾は撃つなっ」
そう言われたが撃つ為に止まるのも命を捨てるのと同じだと思った。アメリカは機関銃を俺たちにも撃ち始めた。その中を突っ切るのだ。もちろん弾に当たって死んだ者も走る中何人も見た。だがそんな事を気にしている余裕も無かった。
「はっはっはっはっはっ―」
しばらく走って味方基地に入る。
しばらくと言ってもその間の時間は今までで一番長かった気がした。
「閣下、西中佐の連隊、擂鉢山の生き残りです。」
味方と合流して休む間もほとんど無く俺たち生き残りは栗林中将のもとへと連れて行かれた。
栗林中将と思われる初老の男性が立ち上がり、全員をゆっくりと見た。
「…指揮官はおらんのか。」
誰も何も言わなかった。いや。それこそが答えだったのかもしれない。閣下はそれを分かったようで
「よくぞ生き残ってくれた。」
そう言ってくれた。
「藤田、水。」
副官の藤田中尉に閣下が言うが藤田中尉は何も言わない。
「藤田」
しばらくの間また沈黙が来る。
「…すみません閣下。もう残りは…。」
予想していた中では最も高い予想で最も来て欲しくなかった返答だった。閣下もそう思ったのだろうか。苦渋の顔で俺たちのほうへ向くと本当にすまないと言った後、十分な休息を取る様にと言ってくれた。
本国から子供達の歌が聞こえてきた。幻聴ではなく軍の計らいか無線での歌だった。なぜだか子供の声は落ち着いた。
これを読む前にパート01、02、03をお読み下さい
「敵襲!!」
中佐が手紙を読み終えた数秒後。一緒の洞窟に居た誰かが叫んだ。
それに続くかのようにドゴォンドゴォンズダダダズダダダダという銃声が聞こえる。
こんな時でも敵は待ってくれず、彼らは死んだアメリカ兵の事は知らない。そう思うと何故か虚しくなったがその感情はすぐに忘れてしまった。
洞窟に居た兵士や俺たち、中佐も皆、近くにある個々のライフルを手に取り出入り口に走る。
ダダダ、ダダ、ダダダダダ、ダダダダダ―
ドゴォンドゴォン―
それまでの沈黙を払払拭するかのように日本とアメリカの戦争が始まる。西中佐が出入り口に立ち、敵がいるであろう方向にライフルを撃ち始めた時だった。
ドゴォォォォン!!
ひときわ大きな爆弾独特の音が聞こえた。それは何を意味するのか。それを意味するのはそう、俺たちの洞窟に当たった証拠だ。
「中佐!」「中佐!」「中佐!」
中佐の近くに居た兵士が近くによる。
体を見る限り何所かが無くなった訳ではない様だが中佐はずっと呻きながら目を押さえていた。眼をやられてしまった様だった。
「中佐、申し訳ございません。もう、ここには薬が無いのです。」
中佐に寄り添う一人が言った。死んだアメリカ兵に使った物よりも前から言うならこの戦いが始まってこの方、友軍からの補給は無く、薬は底を尽きかけていたのだ。
「俺にかまうな、他の者を見てやれ。」
中佐は眼から血を流しているのも関わらず、そういった。
その先は俺にも知らない。俺は、伊波と外の銃撃戦に参加していたからだ。
ダダダダ、ダダダダダ、パンッパンッ
外に出て、最初に見えたのはもちろん他の兵とアメリカ人。今日までに何人殺したかも分からない。しかし、俺たちには、もう既に死んだ人間に対しての感情など無かったのかもしれない。
「くそ!!」
そう叫ぶと俺はライフルを撃ち始める。
ダンダン、ダンダン―
ダダダダ、ダダダダダ―
ライフル等の乾いた銃声が鳴り響く。相手も本気でつぶす気がないのか、あまり敵は多くなかった。
「なぁ鈴木。」
「なんだ?」
こんな時だが、伊波が話しかけてきた。こんな時だからこそ、このとき俺は伊波が話しかけてくれたのが少しばかり嬉しかった。
「俺たち、後何人殺せばいいんやろうな。一人十兵って言っててけどもう十人以上今までに殺してんやで。死ぬまで戦えってか?」
そういった伊波の頬には涙が流れていた。
「・・・。」
その時の俺には、伊波にかけられる言葉は無かった。
その後は俺も伊波もだまって撃ち続けた。時に場所をかえ、ただひたすら撃ち続けた。
そしてまた、同じ場所で俺の隣に伊波が居た。
その時だった。
「うっ!!」
隣に居た伊波がいきなり呻いた。赤痢や食中毒ではない呻き方。
「どうした伊波!!おいっ伊波!!」
「・・・」
「伊波!伊波!」
何度声をかけても返事は返ってこない。
たまにはアメリカ兵の銃声が止む事がある。その時を見計らい隣を見た。その時、俺は言葉を失った。腹に銃弾一個位の穴が開いており、そこからは血が止まず、伊波の顔色は青くなっていた。目がうっすらと開いていたが、見えていないのかそこらをゆっくりと見ている。
「伊波!伊波!」
伊波を持ち上げて声をかける。栄養が足りないのか大の大人なのに軽々と持ち上がった。
「鈴木か…?」
「ああ、そうだ。鈴木だ鈴木新一郎だ!」
「グフッ…。なぁ、新一郎、お前の故郷の空はどうやった?」
いきなり何を言い出すのかとも思ったが俺は伊波の質問に答えた。
「俺の故郷の空か?俺の故郷の空は綺麗だった。田舎だからなんも無いけどさ。空気は澄んでて、青くて、夜になったら数え切れないくらい星が出てたよ。」
何故か俺はこの時泣いていた。
「…そうかいな。俺のとこの空もなぁ青うて綺麗やった。俺は、子供と、あの青い空がもう一回見たいんや。」
「ああ・・・。」
「でもなぁ、この体やとそれもかなわんやろうなぁ…。うっ…でも、見たかったわあの空を・・・。」
「なに悲しい事言ってんだよ!!もう一回家族に会いたいって、子供が見たいって言ってただろ?」
「なぁ新一郎、これ、預かってくれへんか?」
あえて聞こえないふりをしているのか、本当にもう聞こえてないのか、伊波は俺の言葉に反応せず、胸ポケットから一枚の手紙を出してきた。
「これなぁ、家族に渡したかった手紙や。新一郎、これ、渡してくれへん、か…?」
「うっうっ」
俺は何も言わずにその手紙を受け取った。その手紙は、伊波の血で、赤くなっていた。
「渡したで。これ、預けたで…。」
そういうと、言いたい事は言ったと言う様に伊波は目を閉じ、腕は力が抜けるようにばたっと地に着いた。
「勇?勇?勇!勇!おいって!起きろよ!おいっ」
ゆすっても勇は起きようとしなかった。
「勇・・・。勇。勇…。うっうっっ・・・。」
そう、伊波勇は、死んだ。この歳で死んだ。俺の親友とも成っていた伊波は死んでしまった。家族を、自分の子供を見るために戦っていたのに、また空を見たいと言っていたのに勇は、死んでしまった。
「うっうっ・・・。いさむぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
「敵襲!!」
中佐が手紙を読み終えた数秒後。一緒の洞窟に居た誰かが叫んだ。
それに続くかのようにドゴォンドゴォンズダダダズダダダダという銃声が聞こえる。
こんな時でも敵は待ってくれず、彼らは死んだアメリカ兵の事は知らない。そう思うと何故か虚しくなったがその感情はすぐに忘れてしまった。
洞窟に居た兵士や俺たち、中佐も皆、近くにある個々のライフルを手に取り出入り口に走る。
ダダダ、ダダ、ダダダダダ、ダダダダダ―
ドゴォンドゴォン―
それまでの沈黙を払払拭するかのように日本とアメリカの戦争が始まる。西中佐が出入り口に立ち、敵がいるであろう方向にライフルを撃ち始めた時だった。
ドゴォォォォン!!
ひときわ大きな爆弾独特の音が聞こえた。それは何を意味するのか。それを意味するのはそう、俺たちの洞窟に当たった証拠だ。
「中佐!」「中佐!」「中佐!」
中佐の近くに居た兵士が近くによる。
体を見る限り何所かが無くなった訳ではない様だが中佐はずっと呻きながら目を押さえていた。眼をやられてしまった様だった。
「中佐、申し訳ございません。もう、ここには薬が無いのです。」
中佐に寄り添う一人が言った。死んだアメリカ兵に使った物よりも前から言うならこの戦いが始まってこの方、友軍からの補給は無く、薬は底を尽きかけていたのだ。
「俺にかまうな、他の者を見てやれ。」
中佐は眼から血を流しているのも関わらず、そういった。
その先は俺にも知らない。俺は、伊波と外の銃撃戦に参加していたからだ。
ダダダダ、ダダダダダ、パンッパンッ
外に出て、最初に見えたのはもちろん他の兵とアメリカ人。今日までに何人殺したかも分からない。しかし、俺たちには、もう既に死んだ人間に対しての感情など無かったのかもしれない。
「くそ!!」
そう叫ぶと俺はライフルを撃ち始める。
ダンダン、ダンダン―
ダダダダ、ダダダダダ―
ライフル等の乾いた銃声が鳴り響く。相手も本気でつぶす気がないのか、あまり敵は多くなかった。
「なぁ鈴木。」
「なんだ?」
こんな時だが、伊波が話しかけてきた。こんな時だからこそ、このとき俺は伊波が話しかけてくれたのが少しばかり嬉しかった。
「俺たち、後何人殺せばいいんやろうな。一人十兵って言っててけどもう十人以上今までに殺してんやで。死ぬまで戦えってか?」
そういった伊波の頬には涙が流れていた。
「・・・。」
その時の俺には、伊波にかけられる言葉は無かった。
その後は俺も伊波もだまって撃ち続けた。時に場所をかえ、ただひたすら撃ち続けた。
そしてまた、同じ場所で俺の隣に伊波が居た。
その時だった。
「うっ!!」
隣に居た伊波がいきなり呻いた。赤痢や食中毒ではない呻き方。
「どうした伊波!!おいっ伊波!!」
「・・・」
「伊波!伊波!」
何度声をかけても返事は返ってこない。
たまにはアメリカ兵の銃声が止む事がある。その時を見計らい隣を見た。その時、俺は言葉を失った。腹に銃弾一個位の穴が開いており、そこからは血が止まず、伊波の顔色は青くなっていた。目がうっすらと開いていたが、見えていないのかそこらをゆっくりと見ている。
「伊波!伊波!」
伊波を持ち上げて声をかける。栄養が足りないのか大の大人なのに軽々と持ち上がった。
「鈴木か…?」
「ああ、そうだ。鈴木だ鈴木新一郎だ!」
「グフッ…。なぁ、新一郎、お前の故郷の空はどうやった?」
いきなり何を言い出すのかとも思ったが俺は伊波の質問に答えた。
「俺の故郷の空か?俺の故郷の空は綺麗だった。田舎だからなんも無いけどさ。空気は澄んでて、青くて、夜になったら数え切れないくらい星が出てたよ。」
何故か俺はこの時泣いていた。
「…そうかいな。俺のとこの空もなぁ青うて綺麗やった。俺は、子供と、あの青い空がもう一回見たいんや。」
「ああ・・・。」
「でもなぁ、この体やとそれもかなわんやろうなぁ…。うっ…でも、見たかったわあの空を・・・。」
「なに悲しい事言ってんだよ!!もう一回家族に会いたいって、子供が見たいって言ってただろ?」
「なぁ新一郎、これ、預かってくれへんか?」
あえて聞こえないふりをしているのか、本当にもう聞こえてないのか、伊波は俺の言葉に反応せず、胸ポケットから一枚の手紙を出してきた。
「これなぁ、家族に渡したかった手紙や。新一郎、これ、渡してくれへん、か…?」
「うっうっ」
俺は何も言わずにその手紙を受け取った。その手紙は、伊波の血で、赤くなっていた。
「渡したで。これ、預けたで…。」
そういうと、言いたい事は言ったと言う様に伊波は目を閉じ、腕は力が抜けるようにばたっと地に着いた。
「勇?勇?勇!勇!おいって!起きろよ!おいっ」
ゆすっても勇は起きようとしなかった。
「勇・・・。勇。勇…。うっうっっ・・・。」
そう、伊波勇は、死んだ。この歳で死んだ。俺の親友とも成っていた伊波は死んでしまった。家族を、自分の子供を見るために戦っていたのに、また空を見たいと言っていたのに勇は、死んでしまった。
「うっうっ・・・。いさむぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
これを読む前にパート01、02をお読み下さい。
「元山に向かって走れ。そこから2キロほど、物をさえぎる物は無い。従って、おのおのの判断で飛び出せ。いいな―」
俺達はあの後、生き残ったほかの兵と一緒に行動をしていた。
「―向うで落ち合おう。もし、会えなければ、来世で会おう。」
そう言った後、臨時編成のこの部隊の隊長役立った少し遅れて俺達や他のやつらもライフルを担ぎ直して動き始めた。
地獄だったのはそのあとだ。
「いけぇぇぇぇぇ!!」
日本刀を腰から抜いた誰かが叫んだ。
「いくぞ。」
「ああ、せやな。」
続いていく。
ザッザッザッザッザッ―
バシュッ―
何かが撃ちあがる音が聞こえた。
音の聞こえた方を見ると空に閃光弾が上がっていた。
ババ、バババババ、ババババ、バババババ―
「ぐおっ」「ぐっ」
「伏せろ!」
「!!」
閃光弾が上がったと思った瞬間待ち伏せしていたのかアメリカ軍が銃を撃ち始めた。
ババババ、バババババ―
「頭を上げたら格好の標的になる。ほふくで進むぞ。」
「わかってるわいな。行くぞっ」
「ああ。」
ほふくで進んでも流れ弾が何度も当たりそうになった。
2キロは歩きならすぐの距離だがこの時は何千キロにも感じた。
元山に到着したのは10人居なかったらしい。
次の日、ここを指揮している伊藤中尉から新しい指令が言い渡された。
「擂鉢山を取り戻す。進め。」
「はっ」「はっ」「はっ」―
まばらな挨拶が聞こえる。今の今まで擂鉢を守り、ここにたどり着いた俺達にまでこの奪還作戦参加させようとしているのだ。俺達のような下士官に反論の余地は無い。少しの休息だけでまたあの地獄に行かせられるのか。
もじどおり地獄だった。敵がほとんど来ている擂鉢山に行くのだから。
『作戦決定まで待機!!』
前から伊藤中佐の声が聞こえた。その後にまた他の声が聞こえ、また俺達の地獄が始まった。
『ばんざぁぁぁぁい!!』
ダダ、ダダダダダダ、ダダダダダダダダダ―
誰かの声と共に万歳突撃が始まった。
それに合わせアメリカの銃声が鳴り響く。
伊波と俺はその場でほふくの形をとる。
「くそ!!こんな時に!!万歳突撃なんてバカじゃないのか!!」
「俺は行かへんぞ!ここで死にとうない!!」
「引けぇ引けぇ!!」
どこからか退却命令が出る。だが、一部の者はそのまま突撃に参加していた。
「俺もここで死にたくは無い。引くぞ。」
「無難や。行くで!!」
そこから近くの洞窟に逃げ込んだ。
中には既に十数名の生き残りが疲れた顔で座り込んだり、立ったまま無気力になったりしていた。
「どこかにすわろか。」
「突撃かけてもあの数に勝てっこない。」
しばらく休んだ頃だろうか、洞窟内がうるさくなった。
「貴様らぁ、何故突撃に加わらなかった。ああ?―」
「―どぶねずみじゃ在るまいしね!!―」
誰かをつかみ挙げて殴った伊藤中佐。
「―穴倉から出て行ってもらおうか!?司令官は誰か司令官は。」
今度は俺をつかみ挙げて突き飛ばした。
俺には何一つ言えなかったが心では中佐が馬鹿のように思えた。
「司令官は誰だぁ!!」
カツッカツッ
と言う靴の音が聞こえた。
「攻撃命令は出ていない。」
「なにぃ?」
「林旅団長の指令は届かなかったのか。」
「栗林閣下がその命令を撤回された。攻撃は中止と。」
そういったのは戦車隊の指揮官、西中佐だった。
「擂鉢山を奪還する。栗林の思惑など知ったものか。既に攻撃は始まっているんだ。さっさと支度しろ。」
「自分の立場をわきまえろ!!」
西中佐が叫んだ。
「それは上官に対する反逆だ。そのために兵士が無駄死にしているのが分からんのか。すぐに持ち場に帰るか、でなければ貴様の部隊は私が引き継がせて貰う。」
「!!!!」
西中佐胸倉を伊藤中尉がつかみ挙げた。
どんっ
その手を西中佐が押しのける。
「ふっもういい。我々だけでやる。
「おいっ!!」
行こうとする中尉を止めようとした西中佐の部下が制止を促す。
正直なところ、生き残った俺達に対して今から擂鉢山奪還に行くとほざいた上官などどうなっても良かった。それに西中佐の部隊に編入された方が自分としても嬉しかった。
その後、この穴にもアメリカ軍が来た。西中佐の部隊の残っている兵器を使い、ここは持ちこたえていた。
『西中佐!!』
外から声が聞こえる。その後に驚く者が運ばれてきた。
「ううう、ううううう」
それは、今も殺し合いをしているアメリカ兵だった。
「目は?刺しますか。」
「いや、手当てだ。」
「しかし中佐。」
「お前だったらそうして欲しいだろ。
遠藤、手当てだ。」
「薬はもう残りわずかです。」
「やつらは、負傷した日本兵の手当てなどしません。」
俺もそう少し考えている節があった。
「若造、お前は、アメリカ人と会ったことがあるのか。手当てだ。」
みな、少し悩んだのか少しの間を空けてアメリカ兵の治療がされた。
その後、捕虜との会話を西中佐はした。英語など分かりはしないが、中佐と捕虜は何度か笑っていた。
「西中佐ってアメリカ人と話せる見たいやな。」
「見たら分かる。だが何の話をしてるんだ」
「分かるか。」
その数日後、彼は、アメリカ兵は、息を引き取った。
死んだ後、中佐は彼の持ち物から、一つの紙を見つけた。
「敵の戦略か何かですか?」
「いや、ただの手紙だ。」
俺はこの後、戦争をしている理由がほとんど分からなくなってしまった。
手紙は彼の母親からだった。内容を要約すれば。それは、
『健康で、帰ってきて。この戦争が一日でも早く終るように。』
そうだった。
『…』
この洞窟にいる者は言葉を失った。
今まで俺達はアメリカは人ではないと、女子供に対しても酷い扱いをすると、鬼の子だと言われていた。
俺は今までそれを信じていた。そして戦っていた理由は家に帰りたい。たったそれだけだったのだから。戦って死ぬのが馬鹿みたいだと思ったのは敵が人間ではないなら戦っても無駄だと思っていたからだ。
俺は最近、この戦争の敵が誰か分からなくなって来ていた。そして今日、ほとんど分からなくなっていた。俺達の教えられていたのは嘘だった。彼にも愛する家族がいた。俺たちのように。守りたいものがあった。 だが、この時にはもう、知るには遅すぎた。
「母より。」
中佐が手紙を読み終えた頃、一緒に居た他の兵士や俺、伊波は皆立ち上がり、なにも言わなかった。いや、言えなかった。しばらくの沈黙が洞窟を包み、何処かの爆発だけが聞こえていた。
西中佐はアメリカに行ったことがあったらしい。アメリカ人がどんなものか知っている中佐は、どんな心境だったのだろう。
「元山に向かって走れ。そこから2キロほど、物をさえぎる物は無い。従って、おのおのの判断で飛び出せ。いいな―」
俺達はあの後、生き残ったほかの兵と一緒に行動をしていた。
「―向うで落ち合おう。もし、会えなければ、来世で会おう。」
そう言った後、臨時編成のこの部隊の隊長役立った少し遅れて俺達や他のやつらもライフルを担ぎ直して動き始めた。
地獄だったのはそのあとだ。
「いけぇぇぇぇぇ!!」
日本刀を腰から抜いた誰かが叫んだ。
「いくぞ。」
「ああ、せやな。」
続いていく。
ザッザッザッザッザッ―
バシュッ―
何かが撃ちあがる音が聞こえた。
音の聞こえた方を見ると空に閃光弾が上がっていた。
ババ、バババババ、ババババ、バババババ―
「ぐおっ」「ぐっ」
「伏せろ!」
「!!」
閃光弾が上がったと思った瞬間待ち伏せしていたのかアメリカ軍が銃を撃ち始めた。
ババババ、バババババ―
「頭を上げたら格好の標的になる。ほふくで進むぞ。」
「わかってるわいな。行くぞっ」
「ああ。」
ほふくで進んでも流れ弾が何度も当たりそうになった。
2キロは歩きならすぐの距離だがこの時は何千キロにも感じた。
元山に到着したのは10人居なかったらしい。
次の日、ここを指揮している伊藤中尉から新しい指令が言い渡された。
「擂鉢山を取り戻す。進め。」
「はっ」「はっ」「はっ」―
まばらな挨拶が聞こえる。今の今まで擂鉢を守り、ここにたどり着いた俺達にまでこの奪還作戦参加させようとしているのだ。俺達のような下士官に反論の余地は無い。少しの休息だけでまたあの地獄に行かせられるのか。
もじどおり地獄だった。敵がほとんど来ている擂鉢山に行くのだから。
『作戦決定まで待機!!』
前から伊藤中佐の声が聞こえた。その後にまた他の声が聞こえ、また俺達の地獄が始まった。
『ばんざぁぁぁぁい!!』
ダダ、ダダダダダダ、ダダダダダダダダダ―
誰かの声と共に万歳突撃が始まった。
それに合わせアメリカの銃声が鳴り響く。
伊波と俺はその場でほふくの形をとる。
「くそ!!こんな時に!!万歳突撃なんてバカじゃないのか!!」
「俺は行かへんぞ!ここで死にとうない!!」
「引けぇ引けぇ!!」
どこからか退却命令が出る。だが、一部の者はそのまま突撃に参加していた。
「俺もここで死にたくは無い。引くぞ。」
「無難や。行くで!!」
そこから近くの洞窟に逃げ込んだ。
中には既に十数名の生き残りが疲れた顔で座り込んだり、立ったまま無気力になったりしていた。
「どこかにすわろか。」
「突撃かけてもあの数に勝てっこない。」
しばらく休んだ頃だろうか、洞窟内がうるさくなった。
「貴様らぁ、何故突撃に加わらなかった。ああ?―」
「―どぶねずみじゃ在るまいしね!!―」
誰かをつかみ挙げて殴った伊藤中佐。
「―穴倉から出て行ってもらおうか!?司令官は誰か司令官は。」
今度は俺をつかみ挙げて突き飛ばした。
俺には何一つ言えなかったが心では中佐が馬鹿のように思えた。
「司令官は誰だぁ!!」
カツッカツッ
と言う靴の音が聞こえた。
「攻撃命令は出ていない。」
「なにぃ?」
「林旅団長の指令は届かなかったのか。」
「栗林閣下がその命令を撤回された。攻撃は中止と。」
そういったのは戦車隊の指揮官、西中佐だった。
「擂鉢山を奪還する。栗林の思惑など知ったものか。既に攻撃は始まっているんだ。さっさと支度しろ。」
「自分の立場をわきまえろ!!」
西中佐が叫んだ。
「それは上官に対する反逆だ。そのために兵士が無駄死にしているのが分からんのか。すぐに持ち場に帰るか、でなければ貴様の部隊は私が引き継がせて貰う。」
「!!!!」
西中佐胸倉を伊藤中尉がつかみ挙げた。
どんっ
その手を西中佐が押しのける。
「ふっもういい。我々だけでやる。
「おいっ!!」
行こうとする中尉を止めようとした西中佐の部下が制止を促す。
正直なところ、生き残った俺達に対して今から擂鉢山奪還に行くとほざいた上官などどうなっても良かった。それに西中佐の部隊に編入された方が自分としても嬉しかった。
その後、この穴にもアメリカ軍が来た。西中佐の部隊の残っている兵器を使い、ここは持ちこたえていた。
『西中佐!!』
外から声が聞こえる。その後に驚く者が運ばれてきた。
「ううう、ううううう」
それは、今も殺し合いをしているアメリカ兵だった。
「目は?刺しますか。」
「いや、手当てだ。」
「しかし中佐。」
「お前だったらそうして欲しいだろ。
遠藤、手当てだ。」
「薬はもう残りわずかです。」
「やつらは、負傷した日本兵の手当てなどしません。」
俺もそう少し考えている節があった。
「若造、お前は、アメリカ人と会ったことがあるのか。手当てだ。」
みな、少し悩んだのか少しの間を空けてアメリカ兵の治療がされた。
その後、捕虜との会話を西中佐はした。英語など分かりはしないが、中佐と捕虜は何度か笑っていた。
「西中佐ってアメリカ人と話せる見たいやな。」
「見たら分かる。だが何の話をしてるんだ」
「分かるか。」
その数日後、彼は、アメリカ兵は、息を引き取った。
死んだ後、中佐は彼の持ち物から、一つの紙を見つけた。
「敵の戦略か何かですか?」
「いや、ただの手紙だ。」
俺はこの後、戦争をしている理由がほとんど分からなくなってしまった。
手紙は彼の母親からだった。内容を要約すれば。それは、
『健康で、帰ってきて。この戦争が一日でも早く終るように。』
そうだった。
『…』
この洞窟にいる者は言葉を失った。
今まで俺達はアメリカは人ではないと、女子供に対しても酷い扱いをすると、鬼の子だと言われていた。
俺は今までそれを信じていた。そして戦っていた理由は家に帰りたい。たったそれだけだったのだから。戦って死ぬのが馬鹿みたいだと思ったのは敵が人間ではないなら戦っても無駄だと思っていたからだ。
俺は最近、この戦争の敵が誰か分からなくなって来ていた。そして今日、ほとんど分からなくなっていた。俺達の教えられていたのは嘘だった。彼にも愛する家族がいた。俺たちのように。守りたいものがあった。 だが、この時にはもう、知るには遅すぎた。
「母より。」
中佐が手紙を読み終えた頃、一緒に居た他の兵士や俺、伊波は皆立ち上がり、なにも言わなかった。いや、言えなかった。しばらくの沈黙が洞窟を包み、何処かの爆発だけが聞こえていた。
西中佐はアメリカに行ったことがあったらしい。アメリカ人がどんなものか知っている中佐は、どんな心境だったのだろう。
*話中に実際の人物、団体が登場しますが、キャラの行動は大部分がフィクションです。
一部、間違って表記している部隊名、配置などがありましたらコメントお願します。
直ちに訂正します。
これを読む前にパート01を読んで下さい。
1945年2月16日
アメリカ軍の敵戦艦が俺達の硫黄島に砲撃を加えてきた。
ドゴォンドゴォンドゴォンドゴォン
俺達日本軍にはいつ止むともわからない艦隊砲撃が叩き込まれる。
「俺達、こんな穴で死ぬのか?」「母さん・・・。」「アメ公がっ」
ぱらぱらと天井から小さな石が落ちてくる。
「こんなとこで死ぬのは御免だぞぉ・・・。」
「せめて自分の子供の顔は見たいな。」
俺も伊波も同じ事を考えてる。家族の事だ。
それからアメリカ軍は3回の夜を向かえるまで艦隊砲撃やB29の空爆が続けられた。今思った。もしあのまま浜に壕を掘ってたら俺達はもう肉片になってたと。
その日、栗林中将の話があった。
俺や伊波はは、独立速射砲第10大隊、擂鉢山防衛の隊に所属している。なので閣下の声はスピーカーからだ。
『諸君、君らにも、我等の真価が問われる時が来た。
日本帝国軍の一員として、誇りを持って戦ってくれる事を信ずる。
この硫黄島は、日本における最重要拠点だ。もしこの島が敵の手に渡れば、ここは敵の拠点となり、敵はこの地から本部へ攻撃せしめんとする。
本部のため、祖国のため、我々は最後の一兵になろうとも、この島で敵を食い止める事こそが責務である。者ども、10人の敵を倒すまで死ぬ事を禁ず!
生きて、再び祖国の地を踏める事無きものと覚悟せよ。
よは常に諸氏の先頭にある!
―天皇陛下、万歳!』
〔万歳!〕
『万歳!』
〔万歳!〕
1945年2月19日
艦隊砲撃が止んだ。それは何を意味するのか、撤退?勝利?違う。
アメリカ軍が上陸してきたのだ。
「なんなんだあの数は…。」
伊波が言った。俺達はずっと穴に隠れていた。そのため、敵の兵力はほとんど分かってない。
敵が上陸してくるという事で、全砲門を開き、ライフルを構え、今、やっと敵の全貌を見た。
圧倒的な数だった。海に広がるのは敵の船。アメリカ兵の乗った上陸艇や戦車が次々と船から吐き出される。空には敵の戦闘機や爆撃機が飛んでいた。
「司令部、発砲許可を!!」
隊長が言う。しかし帰ってきたのは、待機だった。
司令部―
「攻撃は、開始しますか。」
一人の将兵が言った。彼の前には双眼鏡を覗く50代の中年男性がいる。その男はただ一言
「まて。」
そうとだけ言った。彼の名は栗林忠道。大日本帝国軍陸軍中将である。
「閣下、皆、攻撃を望んでおります。」
浜にはアメリカ軍の兵がどんどん上陸している。
彼はなのも言わない。それがどういう意味か、将兵は分かった。
「総員待機。」
この話をしている今も浜にはアメリカ兵が上陸している。
「抵抗しなければ、あっという間に海岸をとられてしまう。」
もう一人の将兵が言う。
浜には次々と歩兵や戦車が上陸し始めていた。
「行きましょう、攻撃開始!」
「攻撃開始!」
アメリカ軍海兵隊―
硫黄島侵攻作戦、別名デタッチメント作戦に参加した海兵隊の第一波上陸部隊は少し驚いていた。なぜならば、敵の抵抗が全くないのだ。
3日間にも及ぶ自軍の艦隊砲撃で硫黄島は地図を描き直さねばならないくらいの砲弾を浴びた。しかし、洞窟に隠れている日本軍からの抵抗がないのはあまりにもおかしいと、上陸部隊は思っていた。
―あるときを迎えるまで。
独立速射砲第十大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!」
「撃てぇー!!」
戦車第26連隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!」
「撃てー!!」
噴進砲中隊
「攻撃開始!!」
独立機関銃第1大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始」
「撃てぇー!!」
独立歩兵第314大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!!攻撃開始!!」
「撃てぇー!!」
その他の部隊も次々と攻撃を開始する。浜に集結していたアメリカ軍に混乱が広がっているようだった。
俺の部隊でも敵に向けて何発もの弾が撃たれていく。それのよって死ぬ敵、その弾の爆発で死ぬ敵、他の部隊の玉で死ぬ敵、大砲にあたり爆発する戦車、地下壕 から撃たれる敵、敵からの砲撃や手榴弾で死んでいく戦友、俺にとっても初めての実戦、戦争とはこんな物なのだろうか。アメリカは人間ではないと国から教え られた。それがどうだろう、俺達のライフルで死んでいく。小さな鉄の塊で死んでいく。母さんは表では言わなかったが、ずっと敵も人間だといっていた。俺は アメリカ人を見たことがなかったからなんとも言えなかったが、今なら言える。「敵も人間」だと。
「おい、下っ端!!弾の予備が切れそうだ。新しいのを取って来い!!」
下っ端とは俺のことだろう。銃を担当していた伍長が言った。
「はいっ!!」
そこからいったん離れる。
「伊波だったか?弾が無くなる。新しいのを貰って来い。」
鈴木がさっき俺と同じように弾を取りに行っていたな。
「了解いたしました!!」
弾薬庫に行くと一つの大きな木箱を渡される。その中には人を殺すもととなる弾が入っている。
俺が帰ろうとしたところで伊波が来た。
「お前もか?」
「そうや。」
「じゃあな。死ぬなよ。」
「お前もな。」
隣の砲台とはいえ、大きな岩の壁でどうかは確認できない。また敵の艦砲撃が始まったためにいくつかの砲台が破壊されている。伊波の無事が確認できて正直嬉しかった。この少ない会話だけで、少しの安堵が得られた。
「伍長殿、持って来ました。」
「そうか、こいつと一緒に装填をしてくれ!!」
「はい!」
伍長の隣には俺と同じ二等兵の川田が居た。
先ほどは俺と同じように新しい弾薬を取りに行っていた。もうすでに箱の1/2は無くなっていた。
この砲台は速射砲だ。なので弾の減りは予想以上に早い。それもそうだろう。どれだけ撃ってもわんさかと上陸してくるのだ。
カチャカチャと弾を取り付ける。再装填の最後の手順は砲手自らがするが、バックアップは必要だ。
「出来ました。」
「ご苦労、じきに弾が無くなる。鈴木、今のうちに取りに行け。」
「はっ」
「川田はここでバックアップだ。」
「了解しました!!」
この会話も本当を言うと聞こえずらい。
ダダダダダ、ダダダダ、ブシュッ、ブシュッ、ドゴォン、ドゴォン、バババババババババババ。
いたるところで弾を吐き出す音が聞こえる。
また同じ道を通り、弾薬庫へ。弾薬の配給をしている兵士も休みが無いようで、額からは沢山の汗が流れていた。
「弾、お願します。」
「どの種類だ。」
「速射砲です。」
「これだ。」
「ありがとうございます。」
「アメ公を沢山殺してくれと、砲手に伝えてくれ。」
「はい。」
来た道を戻る。やはり何発かこの山にも着弾しているようで、時折山が震えた。もう少しで俺の砲台のところだ。
ドゴォォォォォォォン!!
凄い近くで爆発音が聞こえた。何処かの砲台に着弾したのだ。だが、その何処かと言うのが一番大切だ。
「伍長殿、川田!!」
箱を持って自分の砲台へ戻る。そう、着弾したのは俺の砲台だったからだ。
中にはまだ煙と火薬の臭い、そして、それ以外の臭い、それと、何故か小さな音でドボドボという音が聞こえた。
「伍長どの、川田ぁ!!」
煙をかき分けて光の見えるところに進む。そこには砲台があるはずなのだ。
進みながらピチャピチャと言う音が聞こえる。
(何の音だ?)
しばらくして、何かに足がぶつかった。
だいぶと煙も消え、あたりが見渡せるようになっていた。
「何なんだよ、この状況は…。」
眼前に広がるのは破壊されたのであろうひん曲がった砲台と大穴、そして、血が噴出している川田の手足、そして、あたり一面に広がる血。
「伍長はどこだ・・・。」
あたりを探す。どこにも伍長がいない。
「どこだどこだどこだぁぁぁぁぁぁ!!」
その時の俺は完全に混乱していた。
伍長はどこだ伍長はどこだと辺りを見回す。しばらく見渡すと伍長の頭が見えた。
「伍長殿!!」
近寄ってみた。全く動かない。
「伍長…殿…。」
彼はもう死んでいた。
頭は体から離れて、ここまで飛ばされたのだ。
体はどこにも無い。
それはそうだろう。
体はグチャグチャになっていた。
川田の血の海の中に形の分かる手足と、何かの内臓や肉片と思われる物があった。農家だったからだろう、たまに鶏などをさばく事があった。大きさ、形、残り方はまるで違うがその時の中身もこのような感じだった。
「死んでる…。」
ここの穴からは確認できなかったが他のいたる所でもこの様な事になっていたのだ。
この時遅いようにも感じるが始めて戦争のリアルを感じた。
先ほどまで話をしていた人間が、今では死体で、もう一つは頭以外は人間か疑う事になっている。
「くっ!!」
状況把握が出来たからか、自分では、結構落ち着いていたと思う。
もうここに用は無くなってしまった。他の隊と合流しよう、そう思って外に出る。
もう一つ着弾の音。そこに向かう伊波が見えた。
「おいっどうした!!」
「俺んとこに着弾した!!みんなが無事かって!!」
「止めておけ、たぶん無理だ。」
こういう動揺している人間は厄介だ。
「うるさいわ!!」
バカちからですぐに振りほどかれた。
「伊波!!」
すぐに追いつこうと走る。
伊波はいきなり止まった。
眼前に広がるのは予想した通りだ。
「伊波…。」
「斉藤さん…?森崎…?どうしたんや?何で死んでるんや?」
眼前に広がるのは予想どうりだった。
俺のとこよりも形は分かったが、死体となったみんなの四肢は、どれかが無くなり、動脈から絶えず血が流れ出していた。
「伊波、行くぞ。」
「鈴木ぃ!お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
まだこの状況が把握できないのだろう、俺につかみかかって来た。
「落ち着け!!」
「これが落ち着いてられるか!みんな死んだんやぞ!!みんなさっきまで生きてて必死に戦っとったんやで!?」
「落ち着けって言ってるだろ!!」
一発伊波の頬を殴った。
「落ち着けこれが戦争だ!!分かれよ!!」
「・・・。」
「立て。・・・立てよ!!」
力が抜けたのか立ち上がろうとしない。無理やり立たせる。
「ここは危ない、他の部隊に合流するぞ。」
「ああ…。」
しばらく行ったところでもう一度座らせる。
「飲め。」
水を手渡す。
「ありがとう。」
あまり多くないが、伊波は水を飲んだ。
「落ち着いたか?」
「ああ、ありがとな、だが、お前結構冷静やな。」
「そうか。たぶん変な感情になってんだよ。」
「そうか。」
「伊波、まだこの山は持ってる。他の部隊の支援に行くぞ。
「そやな、行こ。」
他の部隊、俺達は機関銃部隊に行った。
「どうしたお前ら。」
ここの隊長であろう少尉が言った。
「はっ我々の部隊は、アメリカ兵に殺されました。砲台がなくなったため、他の部隊の支援のため、やって参りました。」
「貴様は?」
「はっ私も、彼と同じであります!」
「そうか、この砲台はちょうど人手が足りないところだった。ここで弾薬補給の手伝いを。」
『はっ!』
その先のことはよく覚えていない。毎日同じ仕事をしていた。生きた心地がしなかった。ここは幸い砲弾の弾に当たらず、ただ、敵を撃ち殺していた。生きるとは何か、それが分からなくなった日があった。
1945年8月22日夜
ここ、擂鉢山に終わりの日が来た。4日間持ちこたえたここも、アメリカの歩兵部隊が上り始めていた。
「ここももう持たない、行くぞ」
「せやな、行か。」
俺達は、夜中に擂鉢山から逃げる事にした。
「少尉殿、栗林閣下の部隊は持ちこたえているようです。行きましょう!」
「我々はここで、潔く自決をする。貴様らも帝国軍人ならばここで自決しろ!!」
「少尉!栗林閣下のところは持ちこたえています、じきにここもやられる。今のうちに―」
「黙れ黙れ黙れ!!この非国民が!!これを持て!!」
俺達二人に少尉は手榴弾を手渡した。
(俺は、こんなところで!)
「大日本帝国、天皇陛下、万歳!!」
ドゴォン―グチャッ
「万歳!!」
ドゴォン―グチャッ
「うっうっだ、大日本帝国、バンザァーイ」
ドゴォン―グチュッ
一人、一人と自らピンを抜き死んでいく仲間達。
「こんなん、おかしい…。栗林閣下は俺らに玉砕すない言うた。」
「天皇陛下、バンザーイ」
ドゴォン―バチュッ
「妙子…・。大日本帝国、バンザーイ」
ドゴォーン―ベチャッ
家族の事を思いながら死ぬ仲間。あまりにも悲しかった。こんなにも軽く、自ら命を捨てる。なんのためにここに来たのか分からなくなった。
「大日本帝国、万歳!!」
パァーン―ビチュッ
少尉も自らピストルで頭を撃った。
「俺は、俺は死にたくねぇ…。」
暗くて分からなかったが奥に一人居た。
「おい、お前も俺らと来へんか?」
「そうだ、閣下は言っただろ?玉砕はするなと。まだ俺達は生きてる。今死なず、戦おう。」
「ああ、そっそうだな。」
「ああ、そうだ。」
「俺も連れてってくれ」
奥からもう一人出てきた。
「ライフル持て。ここ出たらいつアメ公来てもおかしない。付いてき。」
「ああ。」
なぜか伊波が素早かった。きっと俺みたいに変な感情になってるのだろう。
「先走るな。落ち着くんだ。どこにアメリカがいてもおかしくない、お前がいいたんだろ?俺が先頭行くからお前は後から来い。」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザ―
擂鉢山の中を走る。
「鈴木、俺らライフルが無い。どこでもええから早う守れるもん探せ」
すっかり忘れていた。途中武器庫によりライフルを手にし、再び走り始める。
少し走った時だ。
『お前らのせいでぇぇぇ!!』
『俺達の仲間を大勢殺しやがって!!』
『ヘルプッヘルプッ!!』
『うるせぇこのやろう!!』
ゴスッ
なにか遠くから話し声が聞こえた。
「どうした?」
行って見てみるとそこにはアメリカ兵がいた。そしてそれを囲むように3人の日本兵。
「おお、憎きアメリカ兵だ!」
「死ねっこの鬼畜が!!」
「生きたまま焼かれたいか!!!」
「死ね!!この野郎!!」
グサッ
「ウアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
グサッグサッ
持っていたライフルの剣でアメリカ兵を刺し始めた。
グサ、グサ、グサ、グサ
もう既にアメリカ兵の息は絶えているだろう。だが、彼らは刺す事を止め様としない。だがしかし、俺には彼らをとめる事はできなかった。
思い出したくない過去、戻ってこない命、このアメリカ兵がその命を奪った訳ではないがそれでも「同じアメリカ兵」ということで俺にもとめることはできず、そのまま俺達はまた進みだした。
「難義やな。恨んでも戻ってこうへんのにな…。」
「しょうがないさ、みんな家族をこの戦争で亡くしてるからな。どうしても殺したのがそいつじゃなくても恨みは同じアメリカ兵って事で同じ恨みにつながるんだろうな。」
「俺も親父と兄貴を亡くした。」
「俺もだよ。あいつ等の空爆で妹と妹の夫殺されたもんな。」
この後、俺達は擂鉢山から出た。
その後は地獄だった。
一部、間違って表記している部隊名、配置などがありましたらコメントお願します。
直ちに訂正します。
これを読む前にパート01を読んで下さい。
1945年2月16日
アメリカ軍の敵戦艦が俺達の硫黄島に砲撃を加えてきた。
ドゴォンドゴォンドゴォンドゴォン
俺達日本軍にはいつ止むともわからない艦隊砲撃が叩き込まれる。
「俺達、こんな穴で死ぬのか?」「母さん・・・。」「アメ公がっ」
ぱらぱらと天井から小さな石が落ちてくる。
「こんなとこで死ぬのは御免だぞぉ・・・。」
「せめて自分の子供の顔は見たいな。」
俺も伊波も同じ事を考えてる。家族の事だ。
それからアメリカ軍は3回の夜を向かえるまで艦隊砲撃やB29の空爆が続けられた。今思った。もしあのまま浜に壕を掘ってたら俺達はもう肉片になってたと。
その日、栗林中将の話があった。
俺や伊波はは、独立速射砲第10大隊、擂鉢山防衛の隊に所属している。なので閣下の声はスピーカーからだ。
『諸君、君らにも、我等の真価が問われる時が来た。
日本帝国軍の一員として、誇りを持って戦ってくれる事を信ずる。
この硫黄島は、日本における最重要拠点だ。もしこの島が敵の手に渡れば、ここは敵の拠点となり、敵はこの地から本部へ攻撃せしめんとする。
本部のため、祖国のため、我々は最後の一兵になろうとも、この島で敵を食い止める事こそが責務である。者ども、10人の敵を倒すまで死ぬ事を禁ず!
生きて、再び祖国の地を踏める事無きものと覚悟せよ。
よは常に諸氏の先頭にある!
―天皇陛下、万歳!』
〔万歳!〕
『万歳!』
〔万歳!〕
1945年2月19日
艦隊砲撃が止んだ。それは何を意味するのか、撤退?勝利?違う。
アメリカ軍が上陸してきたのだ。
「なんなんだあの数は…。」
伊波が言った。俺達はずっと穴に隠れていた。そのため、敵の兵力はほとんど分かってない。
敵が上陸してくるという事で、全砲門を開き、ライフルを構え、今、やっと敵の全貌を見た。
圧倒的な数だった。海に広がるのは敵の船。アメリカ兵の乗った上陸艇や戦車が次々と船から吐き出される。空には敵の戦闘機や爆撃機が飛んでいた。
「司令部、発砲許可を!!」
隊長が言う。しかし帰ってきたのは、待機だった。
司令部―
「攻撃は、開始しますか。」
一人の将兵が言った。彼の前には双眼鏡を覗く50代の中年男性がいる。その男はただ一言
「まて。」
そうとだけ言った。彼の名は栗林忠道。大日本帝国軍陸軍中将である。
「閣下、皆、攻撃を望んでおります。」
浜にはアメリカ軍の兵がどんどん上陸している。
彼はなのも言わない。それがどういう意味か、将兵は分かった。
「総員待機。」
この話をしている今も浜にはアメリカ兵が上陸している。
「抵抗しなければ、あっという間に海岸をとられてしまう。」
もう一人の将兵が言う。
浜には次々と歩兵や戦車が上陸し始めていた。
「行きましょう、攻撃開始!」
「攻撃開始!」
アメリカ軍海兵隊―
硫黄島侵攻作戦、別名デタッチメント作戦に参加した海兵隊の第一波上陸部隊は少し驚いていた。なぜならば、敵の抵抗が全くないのだ。
3日間にも及ぶ自軍の艦隊砲撃で硫黄島は地図を描き直さねばならないくらいの砲弾を浴びた。しかし、洞窟に隠れている日本軍からの抵抗がないのはあまりにもおかしいと、上陸部隊は思っていた。
―あるときを迎えるまで。
独立速射砲第十大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!」
「撃てぇー!!」
戦車第26連隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!」
「撃てー!!」
噴進砲中隊
「攻撃開始!!」
独立機関銃第1大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始」
「撃てぇー!!」
独立歩兵第314大隊
『攻撃開始!』
「攻撃開始!!攻撃開始!!」
「撃てぇー!!」
その他の部隊も次々と攻撃を開始する。浜に集結していたアメリカ軍に混乱が広がっているようだった。
俺の部隊でも敵に向けて何発もの弾が撃たれていく。それのよって死ぬ敵、その弾の爆発で死ぬ敵、他の部隊の玉で死ぬ敵、大砲にあたり爆発する戦車、地下壕 から撃たれる敵、敵からの砲撃や手榴弾で死んでいく戦友、俺にとっても初めての実戦、戦争とはこんな物なのだろうか。アメリカは人間ではないと国から教え られた。それがどうだろう、俺達のライフルで死んでいく。小さな鉄の塊で死んでいく。母さんは表では言わなかったが、ずっと敵も人間だといっていた。俺は アメリカ人を見たことがなかったからなんとも言えなかったが、今なら言える。「敵も人間」だと。
「おい、下っ端!!弾の予備が切れそうだ。新しいのを取って来い!!」
下っ端とは俺のことだろう。銃を担当していた伍長が言った。
「はいっ!!」
そこからいったん離れる。
「伊波だったか?弾が無くなる。新しいのを貰って来い。」
鈴木がさっき俺と同じように弾を取りに行っていたな。
「了解いたしました!!」
弾薬庫に行くと一つの大きな木箱を渡される。その中には人を殺すもととなる弾が入っている。
俺が帰ろうとしたところで伊波が来た。
「お前もか?」
「そうや。」
「じゃあな。死ぬなよ。」
「お前もな。」
隣の砲台とはいえ、大きな岩の壁でどうかは確認できない。また敵の艦砲撃が始まったためにいくつかの砲台が破壊されている。伊波の無事が確認できて正直嬉しかった。この少ない会話だけで、少しの安堵が得られた。
「伍長殿、持って来ました。」
「そうか、こいつと一緒に装填をしてくれ!!」
「はい!」
伍長の隣には俺と同じ二等兵の川田が居た。
先ほどは俺と同じように新しい弾薬を取りに行っていた。もうすでに箱の1/2は無くなっていた。
この砲台は速射砲だ。なので弾の減りは予想以上に早い。それもそうだろう。どれだけ撃ってもわんさかと上陸してくるのだ。
カチャカチャと弾を取り付ける。再装填の最後の手順は砲手自らがするが、バックアップは必要だ。
「出来ました。」
「ご苦労、じきに弾が無くなる。鈴木、今のうちに取りに行け。」
「はっ」
「川田はここでバックアップだ。」
「了解しました!!」
この会話も本当を言うと聞こえずらい。
ダダダダダ、ダダダダ、ブシュッ、ブシュッ、ドゴォン、ドゴォン、バババババババババババ。
いたるところで弾を吐き出す音が聞こえる。
また同じ道を通り、弾薬庫へ。弾薬の配給をしている兵士も休みが無いようで、額からは沢山の汗が流れていた。
「弾、お願します。」
「どの種類だ。」
「速射砲です。」
「これだ。」
「ありがとうございます。」
「アメ公を沢山殺してくれと、砲手に伝えてくれ。」
「はい。」
来た道を戻る。やはり何発かこの山にも着弾しているようで、時折山が震えた。もう少しで俺の砲台のところだ。
ドゴォォォォォォォン!!
凄い近くで爆発音が聞こえた。何処かの砲台に着弾したのだ。だが、その何処かと言うのが一番大切だ。
「伍長殿、川田!!」
箱を持って自分の砲台へ戻る。そう、着弾したのは俺の砲台だったからだ。
中にはまだ煙と火薬の臭い、そして、それ以外の臭い、それと、何故か小さな音でドボドボという音が聞こえた。
「伍長どの、川田ぁ!!」
煙をかき分けて光の見えるところに進む。そこには砲台があるはずなのだ。
進みながらピチャピチャと言う音が聞こえる。
(何の音だ?)
しばらくして、何かに足がぶつかった。
だいぶと煙も消え、あたりが見渡せるようになっていた。
「何なんだよ、この状況は…。」
眼前に広がるのは破壊されたのであろうひん曲がった砲台と大穴、そして、血が噴出している川田の手足、そして、あたり一面に広がる血。
「伍長はどこだ・・・。」
あたりを探す。どこにも伍長がいない。
「どこだどこだどこだぁぁぁぁぁぁ!!」
その時の俺は完全に混乱していた。
伍長はどこだ伍長はどこだと辺りを見回す。しばらく見渡すと伍長の頭が見えた。
「伍長殿!!」
近寄ってみた。全く動かない。
「伍長…殿…。」
彼はもう死んでいた。
頭は体から離れて、ここまで飛ばされたのだ。
体はどこにも無い。
それはそうだろう。
体はグチャグチャになっていた。
川田の血の海の中に形の分かる手足と、何かの内臓や肉片と思われる物があった。農家だったからだろう、たまに鶏などをさばく事があった。大きさ、形、残り方はまるで違うがその時の中身もこのような感じだった。
「死んでる…。」
ここの穴からは確認できなかったが他のいたる所でもこの様な事になっていたのだ。
この時遅いようにも感じるが始めて戦争のリアルを感じた。
先ほどまで話をしていた人間が、今では死体で、もう一つは頭以外は人間か疑う事になっている。
「くっ!!」
状況把握が出来たからか、自分では、結構落ち着いていたと思う。
もうここに用は無くなってしまった。他の隊と合流しよう、そう思って外に出る。
もう一つ着弾の音。そこに向かう伊波が見えた。
「おいっどうした!!」
「俺んとこに着弾した!!みんなが無事かって!!」
「止めておけ、たぶん無理だ。」
こういう動揺している人間は厄介だ。
「うるさいわ!!」
バカちからですぐに振りほどかれた。
「伊波!!」
すぐに追いつこうと走る。
伊波はいきなり止まった。
眼前に広がるのは予想した通りだ。
「伊波…。」
「斉藤さん…?森崎…?どうしたんや?何で死んでるんや?」
眼前に広がるのは予想どうりだった。
俺のとこよりも形は分かったが、死体となったみんなの四肢は、どれかが無くなり、動脈から絶えず血が流れ出していた。
「伊波、行くぞ。」
「鈴木ぃ!お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
まだこの状況が把握できないのだろう、俺につかみかかって来た。
「落ち着け!!」
「これが落ち着いてられるか!みんな死んだんやぞ!!みんなさっきまで生きてて必死に戦っとったんやで!?」
「落ち着けって言ってるだろ!!」
一発伊波の頬を殴った。
「落ち着けこれが戦争だ!!分かれよ!!」
「・・・。」
「立て。・・・立てよ!!」
力が抜けたのか立ち上がろうとしない。無理やり立たせる。
「ここは危ない、他の部隊に合流するぞ。」
「ああ…。」
しばらく行ったところでもう一度座らせる。
「飲め。」
水を手渡す。
「ありがとう。」
あまり多くないが、伊波は水を飲んだ。
「落ち着いたか?」
「ああ、ありがとな、だが、お前結構冷静やな。」
「そうか。たぶん変な感情になってんだよ。」
「そうか。」
「伊波、まだこの山は持ってる。他の部隊の支援に行くぞ。
「そやな、行こ。」
他の部隊、俺達は機関銃部隊に行った。
「どうしたお前ら。」
ここの隊長であろう少尉が言った。
「はっ我々の部隊は、アメリカ兵に殺されました。砲台がなくなったため、他の部隊の支援のため、やって参りました。」
「貴様は?」
「はっ私も、彼と同じであります!」
「そうか、この砲台はちょうど人手が足りないところだった。ここで弾薬補給の手伝いを。」
『はっ!』
その先のことはよく覚えていない。毎日同じ仕事をしていた。生きた心地がしなかった。ここは幸い砲弾の弾に当たらず、ただ、敵を撃ち殺していた。生きるとは何か、それが分からなくなった日があった。
1945年8月22日夜
ここ、擂鉢山に終わりの日が来た。4日間持ちこたえたここも、アメリカの歩兵部隊が上り始めていた。
「ここももう持たない、行くぞ」
「せやな、行か。」
俺達は、夜中に擂鉢山から逃げる事にした。
「少尉殿、栗林閣下の部隊は持ちこたえているようです。行きましょう!」
「我々はここで、潔く自決をする。貴様らも帝国軍人ならばここで自決しろ!!」
「少尉!栗林閣下のところは持ちこたえています、じきにここもやられる。今のうちに―」
「黙れ黙れ黙れ!!この非国民が!!これを持て!!」
俺達二人に少尉は手榴弾を手渡した。
(俺は、こんなところで!)
「大日本帝国、天皇陛下、万歳!!」
ドゴォン―グチャッ
「万歳!!」
ドゴォン―グチャッ
「うっうっだ、大日本帝国、バンザァーイ」
ドゴォン―グチュッ
一人、一人と自らピンを抜き死んでいく仲間達。
「こんなん、おかしい…。栗林閣下は俺らに玉砕すない言うた。」
「天皇陛下、バンザーイ」
ドゴォン―バチュッ
「妙子…・。大日本帝国、バンザーイ」
ドゴォーン―ベチャッ
家族の事を思いながら死ぬ仲間。あまりにも悲しかった。こんなにも軽く、自ら命を捨てる。なんのためにここに来たのか分からなくなった。
「大日本帝国、万歳!!」
パァーン―ビチュッ
少尉も自らピストルで頭を撃った。
「俺は、俺は死にたくねぇ…。」
暗くて分からなかったが奥に一人居た。
「おい、お前も俺らと来へんか?」
「そうだ、閣下は言っただろ?玉砕はするなと。まだ俺達は生きてる。今死なず、戦おう。」
「ああ、そっそうだな。」
「ああ、そうだ。」
「俺も連れてってくれ」
奥からもう一人出てきた。
「ライフル持て。ここ出たらいつアメ公来てもおかしない。付いてき。」
「ああ。」
なぜか伊波が素早かった。きっと俺みたいに変な感情になってるのだろう。
「先走るな。落ち着くんだ。どこにアメリカがいてもおかしくない、お前がいいたんだろ?俺が先頭行くからお前は後から来い。」
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザ―
擂鉢山の中を走る。
「鈴木、俺らライフルが無い。どこでもええから早う守れるもん探せ」
すっかり忘れていた。途中武器庫によりライフルを手にし、再び走り始める。
少し走った時だ。
『お前らのせいでぇぇぇ!!』
『俺達の仲間を大勢殺しやがって!!』
『ヘルプッヘルプッ!!』
『うるせぇこのやろう!!』
ゴスッ
なにか遠くから話し声が聞こえた。
「どうした?」
行って見てみるとそこにはアメリカ兵がいた。そしてそれを囲むように3人の日本兵。
「おお、憎きアメリカ兵だ!」
「死ねっこの鬼畜が!!」
「生きたまま焼かれたいか!!!」
「死ね!!この野郎!!」
グサッ
「ウアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
グサッグサッ
持っていたライフルの剣でアメリカ兵を刺し始めた。
グサ、グサ、グサ、グサ
もう既にアメリカ兵の息は絶えているだろう。だが、彼らは刺す事を止め様としない。だがしかし、俺には彼らをとめる事はできなかった。
思い出したくない過去、戻ってこない命、このアメリカ兵がその命を奪った訳ではないがそれでも「同じアメリカ兵」ということで俺にもとめることはできず、そのまま俺達はまた進みだした。
「難義やな。恨んでも戻ってこうへんのにな…。」
「しょうがないさ、みんな家族をこの戦争で亡くしてるからな。どうしても殺したのがそいつじゃなくても恨みは同じアメリカ兵って事で同じ恨みにつながるんだろうな。」
「俺も親父と兄貴を亡くした。」
「俺もだよ。あいつ等の空爆で妹と妹の夫殺されたもんな。」
この後、俺達は擂鉢山から出た。
その後は地獄だった。
*話中に実際の人物、団体が登場しますが、キャラの行動は大部分がフィクションです。
一部、間違って表記している部隊名、配置などがありましたらコメントお願します。
直ちに訂正します。
なお、この小説は映画『硫黄島からの手紙』のシーンを多数利用している二次製作です。
1943年頃から、日本はアメリカや中国の連合国に連敗し始めていた。新聞ではOO島日本軍玉砕等が日常茶飯事で流されていた。
1944年。ついに俺の所へもとある物が来た。
ドンドンドンっ
家のドアが叩かれる音がする。
『すいません、鈴木さん、鈴木新太郎さんはいませんか?』
「新太郎、早く出ておくれ」
奥からは母親のトミの声が聞こえる。
「はいはい分かったよー」
ドアの前に立ち、何が来たのか分かっているのに、分かってないように装おうとドアを開ける。
「はい、なんでしょうか?」
「鈴木新太郎さんですか?」
「はい、そうですが・・・。」
「そうですか。おめでとうございます。
召集令状です。」
「・・・。」
分かっていたのにいざと言われてみるとやっぱり言葉を失う。
「新太郎さん?」
「あっすいません。
お国のため、ご奉公してきます。」
「頑張って下さい。では。」
そういうと手紙を持ってきた郵便はどこかに言ってしまった。
手紙には簡単に言うとこう書いてあった。
〔鈴木新太郎、あなたは軍隊に入って国のために死んで下さい〕
「母さん、俺にも召集令状が来た。」
奥に言って母さんにはそのままの事を伝えた。
「本当かい?おめでとう、お国のためにがんばっといで!」
見てると母さんは喜んでくれていた。でも俺は国のために戦って死んで来いと言う事だと考えていた。
「サチと京子もじき帰ってくる。教えておあげ。」
「うん。」
サチというのは俺の嫁の名だ。昔からの幼馴染だったこで、18の時に夫婦になった。そしてサチは赤子を身ごもっている。
京子と言うのは俺の妹だ。
今、二人は政府の要請で家にある金物を町まで持っていっていた。金物は戦闘機やライフルなどの武器に使われるのだ。
ガラガラガラ~と、戸を開ける音が聞こえて少し遅れて2人のただいま返りましたという声が聞こえた。
「お帰り。」
「ただいま。新太郎さん、義理母。」
「ただいま。」
母さんに簡単に言えた事がサチには簡単に言えなかった。赤紙を懐に隠す。
「・・・でどうだった?」
「みんないろんな物を持ってきてましたよ。和尚さまは寺の鐘までも。国家総動員と言うのをすごく感じますね。」
「ごめんな。男手の俺が持ってかずに妹と腹に子供を身ごもった嫁なんかに行かしてしまって。」
「いえいえそんな事気にしないで下さいな。何時もあなたは働いてるんだから。こういう事くらい私達にやらせて下さいな。」
「そうですよ兄さん。私達にこれくらいは任せて下さい。」
「そうか。二人ともありがとう。」
こんなときに優しい事を言われるとどうしても赤紙が来たなんて言えなかった。
赤紙には1944年3月24日の汽車に乗るように書かれていた。そして今日は3月21日。言わなければならないのは分かっていた。
次の日の朝。米のない朝飯の後、母さん、サチ、京子の3人に言う事にした。
「母さんは知ってると思うが、昨日の昼、思えたち2人が帰ってくる少し前に、俺のところにも赤紙が来た。明後日の汽車に乗る。」
あえて遠まわしにせず、簡潔に答えた。
昨日にはもう知っていた母さんはいたって普通の顔。二人は少し驚いたような顔をしていた。
「やっぱりですか。もうそろそろあなたにも赤紙が来ると思ってたんです・・・。」
「私もほんとを言うとそろそろ来るんじゃないかと思ってたんだ・・・。」
こういう時は女はほんとに強いと思う。言うなら家族が死地に向かうのだ。生きて帰ってくる方が確率は低い。そういう状況でも泣き出すとかじゃない。ほんとにすごいと思った。
3月24日
「それじゃ行って来る。」
家の近くの駅から汽車に乗り込む。そこらでは俺のように赤紙が来たのであろう日本軍の制服を着た男達が見送られている。
「新一郎さん、これを。」
サチが渡してきたのは千人針だった。
千人針と言うのは千人の人から一つ、布に糸で玉を作ってもらい、それを出兵する兵士に渡すという物だ。これを着けていれば敵の弾に当たっても死なないとか弾がそれる等と言われている。
「ありがとう。」
「うっ新太郎さん、必ず…。必ず生きて、帰って・・・。下さい…。うっうっ。」
いつからかサチの顔からは涙が流れていた。こんなときは帰ってくるって言うべきだろうけど
「ごめん、約束は出来ないよ。でも、お前や母さん、京子、それにお前の腹の子は見てからじゃないと死にたくない。だから、生きる事をあきらめる事は絶対にしない。約束する。」
「新太郎、がんばっといでよ」
「がんばってね、兄さん。」
「ああがんばってくる。」
ボォォォォォォォォォォーーーー。
汽笛が聞こえてきた。出発の合図だ。
『間もなく汽車が発車いたします、お乗りの方はお急ぎ下さい。』
「じゃあ、行って来る。」
汽車に乗り込む。
ボォォォォォォォォォォーーーー。
もう一度汽笛が鳴り響き、汽車が動き出す。
「絶対、絶対生きて帰ってください。必ず。」
動き出す汽車に合わせてサチが走り出した。
「さっきも言ったとおり約束は―」
「そんなのいいです。今だけは…。」
一瞬、ためらった。
「・・・あぁ、分かった約束する。生きて、帰ってくる。」
動き出す汽車の出入り口から、俺は一言、果てせる可能性のほうが低い約束をした。
その後のことはよく覚えていない。基地についてら色々と手続きをして、軍用機に載せられた。どれくらい飛んだか分からないが俺や、戦友になるであろう他の兵士は、一つの小さな島に着陸した。
島の名前は―
「おい、ついたぞ!!お前達の守る事になる島、硫黄島だ!!がんばって鬼畜米兵どもを殺して来い!!」
軍用機を操縦していた兵士が言った。
硫黄島、東京から南に行ったところにある、小さな火山島だ。今は火山は静かだが、現在この島は大日本帝国軍の本土防衛のための重要拠点となっていた。
俺達が硫黄島からについてからは、地獄とも思える仕事が待っていた。硫黄島にアメリカが上陸したとして、ということで、浜に長い塹壕を作っていたのだ。毎日毎日同じ仕事を続けていた。硫黄島は木々が無い。それに火山島だ。毎日毎日暑い日が続いていた。
「なあ鈴木、俺達毎日こんな事してるけど、本当にこんなんでアメ公が倒せるんか?」
「言うな伊波。みんなもそう感じてる。お前だって家族いるんだろ?」
伊波というのは硫黄島に来てから知り合った男だ。同じ軍用機でこの島に送られた。境遇も同じところが多く、本土に赤子を身ごもった嫁を残してきたらしい。年も同じ21だという事もあり、すぐに意気投合してしていた。
「ははは、確かになぁこんな事であいつらが守れるなら何ぼでも掘ってやるわな。」
喋り方からどこと無くわかるとおり、伊波は大阪出身らしい。ちなみに俺は埼玉だった。住む場所は違うが、境遇が似てたからだろうか。
それから毎日俺達は穴を掘り続けた。毎日毎日。今日がいつなのかも分からないまま、穴を掘り続けた。
その日、俺は家族に一通の手紙を書いた。
『前略 拝啓 家族へ
皆さん、お元気でしょうか、俺は元気です。硫黄島では穴ばかりを掘っています。これもお国のためと思い、一心に毎日毎日穴を掘っています。
硫黄島での日々は、とても過酷です。毎日暑くその中毎日穴を掘っています。
サチ、腹の赤子はどうでしょうか、サチの方も大丈夫ですか。自分の家族と、自分の子供の健康、それだけが気がかりです。
母さん、無理しないで下さい。京子、母さんやサチの手伝いをしてやって下さい。サチも、腹に赤子がいるのだから、絶対に無理はしないで下さい。
鈴木新一郎』
俺は毎日こんな事をするのだろうと思っていた。ここで死ぬのだろうと考えていた。
―でも、とある司令官によって、この考えは変った。
おれたちの穴掘り現場の監督の大尉がとある日こう言った。
「おいっ今日で穴を掘るのはお終いだぁ!!今日からは洞窟を掘って貰う」
そう、穴掘りから洞窟堀に変った。何でもこの硫黄島に新しい指令が来たらしい。その指令殿は栗林忠道と言う名前らしい。階級は中将。かなりの上級士官だ。
「洞窟堀!?」
伊波が言う。
俺だってそう思った。縦に掘ってた穴が横になっただけだ。
「言わないでくれよ、みんなどういう事だって顔してるじゃないか」
「そう言われてもなぁ…。」
そんなことを言っていても俺達二等兵曹、つまり下士官に反論が出来るわけがない。
洞窟堀になってからも何も変らなかった。ただ縦が横になっただけだった。その時の俺や、伊波はそう思っていた。
出来た洞窟はまるで地下要塞だった。どこが終わりかも分からない長い長い洞窟になった。興味本意で大尉に聞いてみた。
「大尉殿、一つお聞きしてもよろしいでありましょうか!」
「何だ」
「我々が掘ったこの洞窟は、なんなのでありましょうか!」
「これか?この穴は地下要塞らしい。」
「地下要塞でありますか?」
「そうらしい。俺も詳しく知らん。この前新しい指令が来られただろう。」
「栗林提督でありますか?」
「ああ、この穴は栗林提督の案らしい。詳しくは俺も知らん。そろそろ仕事にもどれ。」
「はっ。ありがとうございました!」
タッタッタッタッタッタ―
しばらく行った所で
「栗林中将、なんか変った上官かも知れんで。」
「そおかも知れんな。」
俺達は毎日穴を掘っている。特に何か驚くような事があったわけではなかった。
あの日までは。
1944年、7月9日、サイパン島が、陥落。
俺達の恐れていた事がついに起こった。あのサイパンが陥落したのだ。これがどう言う意味を示すのか、それは簡単だ。事実上、サイパンから日本本土への空爆が今まで以上に簡単になったのだ。
「サイパンが陥落!?」「本当なのかこの情報は!!」「本当かもしれん、仲間はみんな玉砕したらしい。」「アメリカからの偽情報じゃないのか!?」「だが、政府じきじきだぞ。」
他の兵士達にも動揺が広がっていた。そらそうだろう、ここから一番近いといっても良い前線基地が落ちたのだ。そらみんな驚いても違和感は無い。
「おい、鈴木、お前どう思うんだ!?」
伊波が声を荒げて話しかけていた。動揺はかくせんだろう。
「落ち着け、伊波。」
「でもよう!!」
「落ち着け言うてるやろが!!伊波勇!!」
ちょっと大きめに言ったやった。
「ごめん。せやけどお前はどう思う?アメ公の嘘か、真か。」
「たぶんこの情報は白だろ。近頃の負け方見てたらこの負け方も違和感無い。」
『おい!!皆ももう耳に入ってるだろうが我々のサイパン島が憎き連合軍に占領された!!早急に地下要塞を完成させるぞ!!』
大尉の声が聞こえる。
『はっ』
皆もそれに続く。
それからも何日もかけて穴を掘り続ける。
毎日毎日穴を掘り続けた。
「前略、拝啓、家族へ
3人とも、元気ですか?私は、まずまずです。
新聞でご存知かもしれませんが、我々のサイパン島が落ちました。
ここ、硫黄島での戦いも遠い事ではないかもしれません。
現在、私達は、地下壕を掘っています。ご存知の通り、ここは火山島です。暑く、掘っている時には硫黄ガスが出てきて、作業はなかなか進みません。
ですが、この島を守るのは、あなた達を守る事と信じて、掘っています。
サチの腹はどうでしょうか、もしかしたら、もう私は父親になっているのでしょうか?
皆さん、体にはお気をつけ下さい。
鈴木新太郎』
正確に何日かは分からない。だが、とある日に、穴掘りの終了が上官に言われた。
完成なのだそうだ。
それを見計らったように運命の日がやって来た。
一部、間違って表記している部隊名、配置などがありましたらコメントお願します。
直ちに訂正します。
なお、この小説は映画『硫黄島からの手紙』のシーンを多数利用している二次製作です。
1943年頃から、日本はアメリカや中国の連合国に連敗し始めていた。新聞ではOO島日本軍玉砕等が日常茶飯事で流されていた。
1944年。ついに俺の所へもとある物が来た。
ドンドンドンっ
家のドアが叩かれる音がする。
『すいません、鈴木さん、鈴木新太郎さんはいませんか?』
「新太郎、早く出ておくれ」
奥からは母親のトミの声が聞こえる。
「はいはい分かったよー」
ドアの前に立ち、何が来たのか分かっているのに、分かってないように装おうとドアを開ける。
「はい、なんでしょうか?」
「鈴木新太郎さんですか?」
「はい、そうですが・・・。」
「そうですか。おめでとうございます。
召集令状です。」
「・・・。」
分かっていたのにいざと言われてみるとやっぱり言葉を失う。
「新太郎さん?」
「あっすいません。
お国のため、ご奉公してきます。」
「頑張って下さい。では。」
そういうと手紙を持ってきた郵便はどこかに言ってしまった。
手紙には簡単に言うとこう書いてあった。
〔鈴木新太郎、あなたは軍隊に入って国のために死んで下さい〕
「母さん、俺にも召集令状が来た。」
奥に言って母さんにはそのままの事を伝えた。
「本当かい?おめでとう、お国のためにがんばっといで!」
見てると母さんは喜んでくれていた。でも俺は国のために戦って死んで来いと言う事だと考えていた。
「サチと京子もじき帰ってくる。教えておあげ。」
「うん。」
サチというのは俺の嫁の名だ。昔からの幼馴染だったこで、18の時に夫婦になった。そしてサチは赤子を身ごもっている。
京子と言うのは俺の妹だ。
今、二人は政府の要請で家にある金物を町まで持っていっていた。金物は戦闘機やライフルなどの武器に使われるのだ。
ガラガラガラ~と、戸を開ける音が聞こえて少し遅れて2人のただいま返りましたという声が聞こえた。
「お帰り。」
「ただいま。新太郎さん、義理母。」
「ただいま。」
母さんに簡単に言えた事がサチには簡単に言えなかった。赤紙を懐に隠す。
「・・・でどうだった?」
「みんないろんな物を持ってきてましたよ。和尚さまは寺の鐘までも。国家総動員と言うのをすごく感じますね。」
「ごめんな。男手の俺が持ってかずに妹と腹に子供を身ごもった嫁なんかに行かしてしまって。」
「いえいえそんな事気にしないで下さいな。何時もあなたは働いてるんだから。こういう事くらい私達にやらせて下さいな。」
「そうですよ兄さん。私達にこれくらいは任せて下さい。」
「そうか。二人ともありがとう。」
こんなときに優しい事を言われるとどうしても赤紙が来たなんて言えなかった。
赤紙には1944年3月24日の汽車に乗るように書かれていた。そして今日は3月21日。言わなければならないのは分かっていた。
次の日の朝。米のない朝飯の後、母さん、サチ、京子の3人に言う事にした。
「母さんは知ってると思うが、昨日の昼、思えたち2人が帰ってくる少し前に、俺のところにも赤紙が来た。明後日の汽車に乗る。」
あえて遠まわしにせず、簡潔に答えた。
昨日にはもう知っていた母さんはいたって普通の顔。二人は少し驚いたような顔をしていた。
「やっぱりですか。もうそろそろあなたにも赤紙が来ると思ってたんです・・・。」
「私もほんとを言うとそろそろ来るんじゃないかと思ってたんだ・・・。」
こういう時は女はほんとに強いと思う。言うなら家族が死地に向かうのだ。生きて帰ってくる方が確率は低い。そういう状況でも泣き出すとかじゃない。ほんとにすごいと思った。
3月24日
「それじゃ行って来る。」
家の近くの駅から汽車に乗り込む。そこらでは俺のように赤紙が来たのであろう日本軍の制服を着た男達が見送られている。
「新一郎さん、これを。」
サチが渡してきたのは千人針だった。
千人針と言うのは千人の人から一つ、布に糸で玉を作ってもらい、それを出兵する兵士に渡すという物だ。これを着けていれば敵の弾に当たっても死なないとか弾がそれる等と言われている。
「ありがとう。」
「うっ新太郎さん、必ず…。必ず生きて、帰って・・・。下さい…。うっうっ。」
いつからかサチの顔からは涙が流れていた。こんなときは帰ってくるって言うべきだろうけど
「ごめん、約束は出来ないよ。でも、お前や母さん、京子、それにお前の腹の子は見てからじゃないと死にたくない。だから、生きる事をあきらめる事は絶対にしない。約束する。」
「新太郎、がんばっといでよ」
「がんばってね、兄さん。」
「ああがんばってくる。」
ボォォォォォォォォォォーーーー。
汽笛が聞こえてきた。出発の合図だ。
『間もなく汽車が発車いたします、お乗りの方はお急ぎ下さい。』
「じゃあ、行って来る。」
汽車に乗り込む。
ボォォォォォォォォォォーーーー。
もう一度汽笛が鳴り響き、汽車が動き出す。
「絶対、絶対生きて帰ってください。必ず。」
動き出す汽車に合わせてサチが走り出した。
「さっきも言ったとおり約束は―」
「そんなのいいです。今だけは…。」
一瞬、ためらった。
「・・・あぁ、分かった約束する。生きて、帰ってくる。」
動き出す汽車の出入り口から、俺は一言、果てせる可能性のほうが低い約束をした。
その後のことはよく覚えていない。基地についてら色々と手続きをして、軍用機に載せられた。どれくらい飛んだか分からないが俺や、戦友になるであろう他の兵士は、一つの小さな島に着陸した。
島の名前は―
「おい、ついたぞ!!お前達の守る事になる島、硫黄島だ!!がんばって鬼畜米兵どもを殺して来い!!」
軍用機を操縦していた兵士が言った。
硫黄島、東京から南に行ったところにある、小さな火山島だ。今は火山は静かだが、現在この島は大日本帝国軍の本土防衛のための重要拠点となっていた。
俺達が硫黄島からについてからは、地獄とも思える仕事が待っていた。硫黄島にアメリカが上陸したとして、ということで、浜に長い塹壕を作っていたのだ。毎日毎日同じ仕事を続けていた。硫黄島は木々が無い。それに火山島だ。毎日毎日暑い日が続いていた。
「なあ鈴木、俺達毎日こんな事してるけど、本当にこんなんでアメ公が倒せるんか?」
「言うな伊波。みんなもそう感じてる。お前だって家族いるんだろ?」
伊波というのは硫黄島に来てから知り合った男だ。同じ軍用機でこの島に送られた。境遇も同じところが多く、本土に赤子を身ごもった嫁を残してきたらしい。年も同じ21だという事もあり、すぐに意気投合してしていた。
「ははは、確かになぁこんな事であいつらが守れるなら何ぼでも掘ってやるわな。」
喋り方からどこと無くわかるとおり、伊波は大阪出身らしい。ちなみに俺は埼玉だった。住む場所は違うが、境遇が似てたからだろうか。
それから毎日俺達は穴を掘り続けた。毎日毎日。今日がいつなのかも分からないまま、穴を掘り続けた。
その日、俺は家族に一通の手紙を書いた。
『前略 拝啓 家族へ
皆さん、お元気でしょうか、俺は元気です。硫黄島では穴ばかりを掘っています。これもお国のためと思い、一心に毎日毎日穴を掘っています。
硫黄島での日々は、とても過酷です。毎日暑くその中毎日穴を掘っています。
サチ、腹の赤子はどうでしょうか、サチの方も大丈夫ですか。自分の家族と、自分の子供の健康、それだけが気がかりです。
母さん、無理しないで下さい。京子、母さんやサチの手伝いをしてやって下さい。サチも、腹に赤子がいるのだから、絶対に無理はしないで下さい。
鈴木新一郎』
俺は毎日こんな事をするのだろうと思っていた。ここで死ぬのだろうと考えていた。
―でも、とある司令官によって、この考えは変った。
おれたちの穴掘り現場の監督の大尉がとある日こう言った。
「おいっ今日で穴を掘るのはお終いだぁ!!今日からは洞窟を掘って貰う」
そう、穴掘りから洞窟堀に変った。何でもこの硫黄島に新しい指令が来たらしい。その指令殿は栗林忠道と言う名前らしい。階級は中将。かなりの上級士官だ。
「洞窟堀!?」
伊波が言う。
俺だってそう思った。縦に掘ってた穴が横になっただけだ。
「言わないでくれよ、みんなどういう事だって顔してるじゃないか」
「そう言われてもなぁ…。」
そんなことを言っていても俺達二等兵曹、つまり下士官に反論が出来るわけがない。
洞窟堀になってからも何も変らなかった。ただ縦が横になっただけだった。その時の俺や、伊波はそう思っていた。
出来た洞窟はまるで地下要塞だった。どこが終わりかも分からない長い長い洞窟になった。興味本意で大尉に聞いてみた。
「大尉殿、一つお聞きしてもよろしいでありましょうか!」
「何だ」
「我々が掘ったこの洞窟は、なんなのでありましょうか!」
「これか?この穴は地下要塞らしい。」
「地下要塞でありますか?」
「そうらしい。俺も詳しく知らん。この前新しい指令が来られただろう。」
「栗林提督でありますか?」
「ああ、この穴は栗林提督の案らしい。詳しくは俺も知らん。そろそろ仕事にもどれ。」
「はっ。ありがとうございました!」
タッタッタッタッタッタ―
しばらく行った所で
「栗林中将、なんか変った上官かも知れんで。」
「そおかも知れんな。」
俺達は毎日穴を掘っている。特に何か驚くような事があったわけではなかった。
あの日までは。
1944年、7月9日、サイパン島が、陥落。
俺達の恐れていた事がついに起こった。あのサイパンが陥落したのだ。これがどう言う意味を示すのか、それは簡単だ。事実上、サイパンから日本本土への空爆が今まで以上に簡単になったのだ。
「サイパンが陥落!?」「本当なのかこの情報は!!」「本当かもしれん、仲間はみんな玉砕したらしい。」「アメリカからの偽情報じゃないのか!?」「だが、政府じきじきだぞ。」
他の兵士達にも動揺が広がっていた。そらそうだろう、ここから一番近いといっても良い前線基地が落ちたのだ。そらみんな驚いても違和感は無い。
「おい、鈴木、お前どう思うんだ!?」
伊波が声を荒げて話しかけていた。動揺はかくせんだろう。
「落ち着け、伊波。」
「でもよう!!」
「落ち着け言うてるやろが!!伊波勇!!」
ちょっと大きめに言ったやった。
「ごめん。せやけどお前はどう思う?アメ公の嘘か、真か。」
「たぶんこの情報は白だろ。近頃の負け方見てたらこの負け方も違和感無い。」
『おい!!皆ももう耳に入ってるだろうが我々のサイパン島が憎き連合軍に占領された!!早急に地下要塞を完成させるぞ!!』
大尉の声が聞こえる。
『はっ』
皆もそれに続く。
それからも何日もかけて穴を掘り続ける。
毎日毎日穴を掘り続けた。
「前略、拝啓、家族へ
3人とも、元気ですか?私は、まずまずです。
新聞でご存知かもしれませんが、我々のサイパン島が落ちました。
ここ、硫黄島での戦いも遠い事ではないかもしれません。
現在、私達は、地下壕を掘っています。ご存知の通り、ここは火山島です。暑く、掘っている時には硫黄ガスが出てきて、作業はなかなか進みません。
ですが、この島を守るのは、あなた達を守る事と信じて、掘っています。
サチの腹はどうでしょうか、もしかしたら、もう私は父親になっているのでしょうか?
皆さん、体にはお気をつけ下さい。
鈴木新太郎』
正確に何日かは分からない。だが、とある日に、穴掘りの終了が上官に言われた。
完成なのだそうだ。
それを見計らったように運命の日がやって来た。
ブログネタ:最近、映画観た? 参加中本文はここから
あえて言おうエヴァであると!!
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版Airまごころを君に』
です。
あと
『硫黄島からの手紙』
もほぼ毎日見てるね。小説で使ってるからね。
あえて言おうエヴァであると!!
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版Airまごころを君に』
です。
あと
『硫黄島からの手紙』
もほぼ毎日見てるね。小説で使ってるからね。
こんばんわ。エヴァの知ったかが居るため部活中常にイライラしているAEGISです。
本日は部活終了後に久々に家族と一緒に家の近くのイオンに行って来ました。
自転車の調子悪いんでついでに直して貰おうと思ってですねwww(まぁ他にも目的あったけどね。)
自転車店で修理頼んだらまさかの部品交換ということで。しかも『当店にこの部品は無いので取り寄せになります。』と店員の若いお兄さんににこやかに言われました。
考えてみたらこの前親父が『ゴメン。お前のチャリこかした。』とか言ってたわぁ~!!
↑親父が原因じゃねぇか!!
その後は実質チャリよりも目的だった本屋へwww最近親に本買って貰ってないと言う事で(兄弟がしょっちゅう貰っとるんでwww)イオン内の大垣書店へ―
そこでですね、本日は青エクの7巻とぬら孫の18巻と小説版4巻、MFキャンペーンとAEGISの本心でアリアのⅠとⅡを買ってもらい、今日は久々にモッフモフの気分でした。
↓これが本日の戦利品です。青エクとぬら孫の小説版に限っては開封もまだよwww
Myコンピューターの上です。部屋の角なんで全体的に暗めです。
明日から文化祭で部活行けねぇ(T-T)最近がんばり始めてたのに!!
ではまた明日更新します!!
おやすみなさ~い
本日は部活終了後に久々に家族と一緒に家の近くのイオンに行って来ました。
自転車の調子悪いんでついでに直して貰おうと思ってですねwww(まぁ他にも目的あったけどね。)
自転車店で修理頼んだらまさかの部品交換ということで。しかも『当店にこの部品は無いので取り寄せになります。』と店員の若いお兄さんににこやかに言われました。
考えてみたらこの前親父が『ゴメン。お前のチャリこかした。』とか言ってたわぁ~!!
↑親父が原因じゃねぇか!!
その後は実質チャリよりも目的だった本屋へwww最近親に本買って貰ってないと言う事で(兄弟がしょっちゅう貰っとるんでwww)イオン内の大垣書店へ―
そこでですね、本日は青エクの7巻とぬら孫の18巻と小説版4巻、MFキャンペーンとAEGISの本心でアリアのⅠとⅡを買ってもらい、今日は久々にモッフモフの気分でした。
↓これが本日の戦利品です。青エクとぬら孫の小説版に限っては開封もまだよwww
Myコンピューターの上です。部屋の角なんで全体的に暗めです。
明日から文化祭で部活行けねぇ(T-T)最近がんばり始めてたのに!!
ではまた明日更新します!!
おやすみなさ~い
ノリで始めはボカロの神曲とマクロスFの有名曲の2曲をどぞ
↑これボカロじゃなくてまるで『人間』が歌っているようです。
これも俺の中毒曲の一つです。
↑数あるマクロスの名曲の一つ、『星間飛行』です。TV版ではランカ派のAEGISの趣味です。
趣味ですが何か?
どもどもAEGISです。本日は数あるAEGISの大好きなアニメの中の特にロボット系。
その中の『マクロス』シリーズについて語らして貰います。
河森正治監督の代表作であり、彼が監督を務めた事でも有名な
『超時空要塞マクロス』が1982年10月3日 - 1983年6月26日まで放映されましたね。何でも2クールの予定が13話も増やされるというアニメでは異常な人気が生まれました。
翌年には『劇場版超時空要塞マクロス愛・おぼえていますか』が公開。
その後も1stマクロスの最後の作品『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』がOVAとして製作され、その後も続編、『超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN- 』、『マクロスプラス』等のOVAが発売。マクロスプラスは劇場公開もされました。
1994年から1995年まではTV放映版マクロスの記念すべき2作目、『マクロス7』が4クールもの長さで製作。1995年にはマクロスプラスの劇場版との同時上映として、『マクロス7銀河がオレを呼んでいる!』が公開。1997年にはOVAの続編、『マクロス7ダイナマイト』が製作され、OVA『マクロスゼロ』が製作され、その3年後、我々若い世代では社会現象とまでなった『マクロスフロンティア』が2クールで製作。2009年には『劇場版マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』が公開。そして今年3月、劇場版マクロスF2作目、『劇場版マクロスF恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』が公開。マクロスFにいたっては以上とも言える程のグッツ、書籍が製作とえげつない事になっちゃった(^0^)
ここからはTV版超時空要塞の方はマクロス、劇場版を1stマクロスと表記します。
マクロスが公開される前は俺も大好き!!『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』と言う今でさえも伝説的SFアニメが存在していました。イツワリノウタヒメ特典でも河森監督もこの強敵とも言える高い壁にどう挑もうかと考えたようです。そして悩みに悩んで出来た伝説的ロボット、『バルキリー』が作られましたよねwww
もう一つそれまでのロボットアニメでは斬新だったのが『アイドルが歌う』というもの、そしてその歌で敵の宇宙人が『弱る』というもの、そして『男女の三角関係』などなどそれまでのロボットアニメの常識を覆す神的アニメとなりました。
翌年には劇場版と…。話はTV版と比べるとだいぶ変ってましたが、俺的にはねぇ、劇場版のほうが好きだ!!それにその後の子孫達は劇場版の流れに沿って作られてるしねwww
1stマクロスではアイドル、Ⅱでは歌う少女、プラスではバーチャルアイドル、7では熱きロッカー、Fではベテランのアイドルと駆け出しのアイドルという歴代から続く「歌」が続いています。1stはエースになってゆく青年、Ⅱではジャーナリスト、プラスでは天才パイロット、7では戦わない熱きロッカー、Fでは元天才女形とパイロットも歴代からカッコイイところは変わりません。
それに昔から祖先から全く話がぶれないのも素敵!!
「親父が熱中するわけだ…。」
まぁ要するにマクロスはえげつない面白さと。
歴代マクロス知らんけどFは見たよ~ってそこのあなた!!これ見たらす・ぐ・に見ること!!
↑これボカロじゃなくてまるで『人間』が歌っているようです。
これも俺の中毒曲の一つです。
↑数あるマクロスの名曲の一つ、『星間飛行』です。TV版ではランカ派のAEGISの趣味です。
趣味ですが何か?
どもどもAEGISです。本日は数あるAEGISの大好きなアニメの中の特にロボット系。
その中の『マクロス』シリーズについて語らして貰います。
河森正治監督の代表作であり、彼が監督を務めた事でも有名な
『超時空要塞マクロス』が1982年10月3日 - 1983年6月26日まで放映されましたね。何でも2クールの予定が13話も増やされるというアニメでは異常な人気が生まれました。
翌年には『劇場版超時空要塞マクロス愛・おぼえていますか』が公開。
その後も1stマクロスの最後の作品『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』がOVAとして製作され、その後も続編、『超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN- 』、『マクロスプラス』等のOVAが発売。マクロスプラスは劇場公開もされました。
1994年から1995年まではTV放映版マクロスの記念すべき2作目、『マクロス7』が4クールもの長さで製作。1995年にはマクロスプラスの劇場版との同時上映として、『マクロス7銀河がオレを呼んでいる!』が公開。1997年にはOVAの続編、『マクロス7ダイナマイト』が製作され、OVA『マクロスゼロ』が製作され、その3年後、我々若い世代では社会現象とまでなった『マクロスフロンティア』が2クールで製作。2009年には『劇場版マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』が公開。そして今年3月、劇場版マクロスF2作目、『劇場版マクロスF恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』が公開。マクロスFにいたっては以上とも言える程のグッツ、書籍が製作とえげつない事になっちゃった(^0^)
ここからはTV版超時空要塞の方はマクロス、劇場版を1stマクロスと表記します。
マクロスが公開される前は俺も大好き!!『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』と言う今でさえも伝説的SFアニメが存在していました。イツワリノウタヒメ特典でも河森監督もこの強敵とも言える高い壁にどう挑もうかと考えたようです。そして悩みに悩んで出来た伝説的ロボット、『バルキリー』が作られましたよねwww
もう一つそれまでのロボットアニメでは斬新だったのが『アイドルが歌う』というもの、そしてその歌で敵の宇宙人が『弱る』というもの、そして『男女の三角関係』などなどそれまでのロボットアニメの常識を覆す神的アニメとなりました。
翌年には劇場版と…。話はTV版と比べるとだいぶ変ってましたが、俺的にはねぇ、劇場版のほうが好きだ!!それにその後の子孫達は劇場版の流れに沿って作られてるしねwww
1stマクロスではアイドル、Ⅱでは歌う少女、プラスではバーチャルアイドル、7では熱きロッカー、Fではベテランのアイドルと駆け出しのアイドルという歴代から続く「歌」が続いています。1stはエースになってゆく青年、Ⅱではジャーナリスト、プラスでは天才パイロット、7では戦わない熱きロッカー、Fでは元天才女形とパイロットも歴代からカッコイイところは変わりません。
それに昔から祖先から全く話がぶれないのも素敵!!
「親父が熱中するわけだ…。」
まぁ要するにマクロスはえげつない面白さと。
歴代マクロス知らんけどFは見たよ~ってそこのあなた!!これ見たらす・ぐ・に見ること!!
ブログネタ:人前で話すの得意? 苦手?
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基本的に30代後半から50代前半の方まではガンダムかマクロスで楽しくなってますよ。
同い年はたまにケンカするけど基本ヲタ友しかおらんしね。大体萌えで仲良くなれるよ。
リア充共は基本適当な話してるよ(チッ)
大人受けはいいほうだよ。
ボーイスカウトとかでは結構大人からいい目で見られてる。
リア充共には……
ちっ別にどんな見られ方でもいいよ!!
All About 「話し方・伝え方」 伝わる話し方の秘訣
基本的に30代後半から50代前半の方まではガンダムかマクロスで楽しくなってますよ。
同い年はたまにケンカするけど基本ヲタ友しかおらんしね。大体萌えで仲良くなれるよ。
リア充共は基本適当な話してるよ(チッ)
大人受けはいいほうだよ。
ボーイスカウトとかでは結構大人からいい目で見られてる。
リア充共には……
ちっ別にどんな見られ方でもいいよ!!
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