人はただ生きるために生まれた | 『もの想い』macoto

『もの想い』macoto

詩人・エッセイストmacotoの作品を綴っています。
オリジナル作品の著作権はmacotoにあり、無断で他媒体などに掲載・転載・使用などは禁じております。
Copyright© macoto All Rights Reserved. since2009.02.02.

 

 

 

 

 

 

 

私たちの生まれた理由はなんですか

 

と聞かれてあなたはなんと答えますか

 

 

 

幸せになるため?

 

夢を叶えるため?

 

自由になるため?

 

誰かの役に立つため?

 

命のバトンをつなぐため?

 

その答えは十人十色でしょう

 

 

 

しかし人はその幻想に踊らされ

 

自ら四苦八苦しながら生きています

 

 

 

四苦八苦とは仏教における

 

八つの苦しみのことを言います

 

 

 

生老病死の四つの苦しみ

 

生まれることの苦しみ

 

老いてゆくことの苦しみ

 

病気になることの苦しみ

 

死に対する恐怖や不安の苦しみ

 

この誰もが必ず経験する

 

根本的な四つの苦しみと

 

 

 

愛別離苦(あいべつりく)

 

愛するものとの別れの苦しみ

 

怨憎会苦(おんぞうえく)

 

恨み憎むものと会う苦しみ

 

求不得苦(ぐくとくく)

 

求めるものが得られない苦しみ

 

五蘊盛苦(ごうんじょうく)

 

体と心が思うがままにならぬ苦しみ

 

この八つの苦しみに対して

 

自ら進んで苦しんでしまいます

 

 

 

 

 

もちろん幸せになるために生きて

 

夢を叶えるため自由を求め努力する

 

それが誰かの役に立ち命を繋いでゆく

 

それは素晴らしいことです

 

 

 

しかしそれは理由ではなく目的です

 

人が生まれた理由などないのでしょう

 

正確に言うと理由など要らないのです

 

 

 

 

 

人はただ生きるために生まれた

 

そしてやがて死ぬために生まれた

 

その人生が短くとも長くとも

 

この世に生まれてこれた命は

 

なんの理由もなく尊いのです

 

 

 

一度は命を与えられた者でも

 

生まれてこれない命もあります

 

生まれてもすぐに亡くなることもあります

 

大切なのは与えられた命を

 

ただただ生きていることが大切なのです

 

 

 

そこに命の優劣など必要ありません

 

ただ生まれた命を死ぬまで全うすること

 

それだけが私たちにできる生き方だと

 

私は改めてもの想うのです

 

 

 

何年生きても何十年生きても

 

最期は命の灯は消えてゆきます

 

その最期に幸せだったと

 

微笑みながら眠れるならば

 

過去の出来事はすべて思い出に変わります

 

 

 

あなたはあなたの人生を

 

私は私の人生を生きています

 

その人生がお互いに交わることが

 

あるならばお互いの物語の

 

登場人物として笑い合えることを

 

ただ願うばかりなのです

 

 

 

過ぎ去ったことは心の奥にしまって

 

未だ来ない明日のことは置いておき

 

いまあるささやかな幸せを愛でましょう

 

 

 

 

 

Copyright©2020 macoto All Rights Reserved.

 

 

202010171900 エッセイ『もの想い』

 

あとがき

小さな幸せを届けるために

散歩のときに四葉のクローバーを

探しているのですが見つからない

 

昨日買った四葉のクローバーを

栽培するキットを買ったので

自分で育ててみることにしました

ちゃんと育ってくれるかなー🍀

 

そういえばブッダさんは

歩くときに蟻一匹の命も奪わぬ

ように細心の注意を払って

歩いたそうな…

 

手塚治虫先生のマンガからの

知識ですが(笑)

どんなものからでも学びは

得られると思えた「ブッダ」

オススメですよ😊

 

今後とも未熟者のmacotoですが

読んでくれる誰かに寄り添った

言葉を綴って生きたいと願って

PCの画面を閉じます😌

 

 

 

 


他の関連エッセイもお読み頂けると嬉しいです^^

 

 

 

 

 

 

過去のエッセイ目次はこちらから

 

『もの想い』総合目次はこちら

 

ブログ初心者や知識の少ない方は必読↓

 

余裕がなくなったときは必読↓