報告(2)が遅れて申し訳ありませんでした。ロワールワインコンクールに向けて一応直前になって勉強に身を入れていたのでというのが言い訳ですが、妻は、勉強していると思ったらいつも眠っていたと言っています。

I 飲み比べたロゼワイン8種類:(上の写真左から1→8)
1. 2003 Rosé de Loire, Domaine du Sauveroy
2. 2005 Rosé de Marsannay, Louis Jadot
3. 2005 Bordeaux Rosé, Rosé de Calon, Château Calon Ségur
4. 2004 Tavel, Château de Ségriés,
5. 2004 Côtes de Provence Rosé, Baron Gassier
6. 2003 Côtes de Roussillon Rosé, Domaine Sarda-Malet
7. 2005 Cabernet d’Anjou, Domaine des Sablonnettes
8. 2005 White Zinfandel, Beringer (おまけのカリフォルニアワイン)

II アンケートでの質問事項:
①総合的に自分で一番気に入ったワイン、
②魚料理に一番相性が良かったと思ったワイン、
③肉料理に一番合ったと思ったワイン

III アンケート結果:
参加者全員20人から解答をいただきました。(魚料理を注文された方7名、肉料理注文の方13名でした)
解答で、一つの○を1点としました。一つの質問で2つまたは3つのワインに○を付けられた人もいらっしゃいましたので、一応それぞれ1/2点とか1/3点と振り分けましたので小数点以下の端数があります。 ◎、○、△記号を一緒に付けられたものは◎だけ採用しました。一つの設問に解答されなかった方、魚・肉料理とも解答された方もいらっしゃいますので、人数と点数は理論的に合っていません。

   1 --2 --3 --4 --5 --6 --7 --8
① 2 --6.5 -4.3 -4.3 -0 -0 --0.5 -1.3
② 0.5 -2 --3.3 -2.8 -1 -1 --0 --0.3
③ 1 --0 --2.2 -4.2 -0 -4.3 -0 --0.3
この会に参加された方へ、ご自分の好みと違っていましたか。細かな点数になってしまいましたが、大雑把に捉えてください。ワインの好みは人様々だなと感じていただければ充分です。




優勝しました! 7月20日西日本代表選出のため大阪で予選と準決勝が行われ、決勝に2名(私がその一人、もう一人は、阪急百貨店の小林義男さん)が進出決定。 

翌21日、東京で東日本代表3名と一緒に計5名で公開決勝が行われました。結果、お蔭様で私が優勝できました。ロワール地方旅行招待です。感激です。同時にエキスパート部門の決勝も行われ、同じく大阪から一人で出場した小原陽子さんが5人の決勝戦で優勝。関西勢のダブル勝利となりました。

このコンクールは、ロワールワイン委員会(Interloire)、日本ソムリエ協会、フランス食品振興会の共催でした。

ロワールワインは複雑で好きになれないと言われる方が多いのですが、この複雑性こそロワールワイン、ロワールの魅力だと思います。「フランスの庭」といわれ、沢山の華麗な城があるこの地方は、観光だけでなく、歴史、料理も知れば知るほど惹かれる魅力があります。勿論ワインも。私も実は以前ロワールの赤ワインに興味がなかったのですが、赤ワインの多様さを知り始めました。ロワールワインに興味を持って、知って、そしてロワールの文化と共にロワールワインを愛して下さい。

写真は、優勝直後、審査委員長の田崎真也氏と。



マッサンベ第7回ワインを楽しむ会≪フランス、ロゼワイン飲み比べ≫を7月14日夕方開催しました。

場所、大阪ラ・ロッシェル、出席者20人。提供ワインは、フランス各地方のロゼワイン7種類、おまけでホワイト・ジンファンデル(カリフォルニア)を入れて、合計8種類、2本ずつ16本。

初対面の人達がいらっしゃるテーブルでも、いつも以上に和やかに会話が弾み、楽しい雰囲気でした。テーブルに並んだピンク色のロゼワインのグラスが華やかな演出効果を出していたのも一因と思います。

食後の感想では、「今までロゼワインに関心がなかったのに、色々なロゼワインのスタイルの違いを楽しめた」「ロゼワインは甘口だと思っていたのに、辛口もあるのを知った」「8種類も飲んだのに飽きずに、疲れなかった」「やや甘めのロゼワインの美味さも認識した」などなど、出席された皆さんがそれぞれロゼワインの魅力の新発見をされたようです。

フランス以外の国のロゼワインも色々飲んでみたいと希望されている方が多くいらっしゃって、ロゼワインが皆さんにすこしずつ認知されていきそうだなと感じました。ロゼワイン飲み比べ(2)開催もいつか企画します。

提供ワイン中で、(1) 総合的に一番気に入ったワイン、(2) 料理と一番相性が良かったワイン、のアンケートを出席者全員が出してくださいました。次回にその集計を発表いたします。



8月28日の日本ソムリエ協会呼称資格認定一次試験が近づいてきました。 一次試験直前講座を、毎日文化センターで7月27日、ワイン受験塾で7月22日(土曜コース)と7月24日(月曜コース)よりそれぞれ始めます。 教材として、今年2006年度のソムリエ協会教本を基本に、その前年度版からの改訂部分を抽出した「解説ノート」と、過去の出題傾向を検討加味した「究極の虎の巻(約40頁)」をやっと完成させて、今、最終チェック中です。
講義は、もう一つの教材「カテゴリー別過去出題問題集」を使って出題問題の解説と、その出題範囲を「究極の虎の巻」でチェックしながら行います。少しでも合格確度を上げて試験に臨んでいただきたいと思っています。特に、独学で勉強している人にとっては、覚えたことを整理する良いチャンスです。お知り合いに受験の方いらっしゃいましたら、是非ご紹介ください。
なお、ワイン受験塾のほうは、土曜か月曜どちらかのコースを選ばれたら、両方のコースの講義、または都合の良い日の講義を自由に受講できます。
詳細は、それぞれのページをご覧下さい。



昨年11月ニュージーランドに旅行中、あるワイナリーで試飲したとき、試飲ワインを「シラーズ」と言ったら、そこのオーナーに、「ニュージーランドでは‘シラーズ’と言わない。オーストラリアのようなごついワインを‘シラーズ’というのであって、ニュージーランドものはフランスローヌワインのようにエレガントなので‘シラー’と言っている。」と言われました。

確かに、オーストラリアシラーズワインは、私の知る限り、重厚で、私にとっては少し重過ぎるが、オーストラリア人は皆こんな重いワインが好きなのだと思っていました。私の経験では、今までのブラインドテイスティングに出てくるオーストラリアシラーズワインはいかにもこれがオーストラリア物だよといわんばかりの濃いものでした。

ところが、今年5月帝国ホテルで開催されたオーストラリアワインテイスティング2006セミナー「シラーズ、さまざまな顔を持つ現代のアイコン」に出席して、オーストラリアの色々なスタイルの10種類の各地シラーズワインを試飲し、重厚なものから繊細なものまで非常に幅広い味わいのものが揃っているのを知り感銘を受けました。

オーストラリアワインを長年輸入している中堅の会社の人と話しましたら、今まで日本に輸入されてきているシラーズは大体が重いワインなので、それがオーストラリアのシラーズと思っている人が多いが、やわらかなものも沢山あるとのことでした。

これから色々なスタイルのオーストラリアシラーズワインを見つける楽しみが増えました。

そして、一寸ばかり飲んだだけで、これがオーストラリアシラーズだと思い込んではいけない、シラーズだけでなくワイン全般にもっと謙虚に、色々なワインを味わってワインの幅広さ奥深さを楽しんでいこうと思いました。



大概のワイン教本にはワインの飲み頃温度の表があります。それで、私は、一時、実際に飲んでいるワインの温度が大変気になったことがありました。ワイン用温度計を買ってきて、自宅で毎回グラス中のワインの温度を測って、妻と温度の当てっこをしました。

数日経つと二人とも1℃と違わず温度を当てられるようになりました。しばらくすると、これが何の意味もないように感じてきて温度計はお倉入りになりました。今は、食事の時のワインは、自分感覚のかなり大幅な許容範囲の温度で楽しんでいます(クーラーを使う時はありますが)。 

実話として、あるワインバーで、お客が、出されたワインを飲んで1℃高いと文句?を言っていたことがあると聞きました。その人は、自分がワインの温度をピッタリ当てることができると言いたかったのかもしれませんが、私の経験では温度当ては簡単でした。

自分に合った飲み頃温度というのは周囲温度、自分の身体の調子などで感覚が変わります。第一、刻々と変わるワインの温度をこまごまと気にしながらではワインを楽しめませんね。それより温度によって、そして時間経過によって、ワインの味わいが変わるのを楽しむのも良いものです。

私のセミナーでは、飲み頃温度の表を示す時は、「あくまでも目安です」と言うことにしています。

数年前のこと、ある人から、「イタリアワインのおいしいのでドックというのがありますよね。」と言われて戸惑っていると、さらに「ドックジーというのもあるそうですね。」と言われました。そこで、はたとD.O.C.とD.O.C.G.のことを言われているのだと気がつきました。その時は、いや~、発音は、ディー・オー・シーまたは(チー)とディー・オー・シー(チー)・ジーだよなと思ってそのままになっていました。なんとなく気になっていたので、このたび前回の雑記でご紹介した、イタリア在住のイタリアソムリエ協会認定ソムリエール亀山絵美さんにイタリア現地での発音はどうなのか聞いてみました。
早速、下記のような納得のいくご返事をいただきました。
『ちょうどソムリエ養成コースを開催しておりますので、その教授担当者に確認をしたところ、
D.O.C.G: ディー・オー・シー(チー)・ジー
D.O.C. : ディー・オー・シー(チ-)、又は、ドック
と呼ぶことが一般的とのことです。
ドック・ジーも呼ばなくはないのですが、一般的なのはやはり上記の発音となります。』

イタリアに在住して、イタリアソムリエ協会AIS(Associazione Italiana Sommeliers)のソムリエ養成コースの運営に携わっていらっしゃる亀山絵美さん(勿論イタリアソムリエ協会認定ソムリエール)から「イタリアソムリエ協会認定ソムリエ養成コース」に関し情報をいただきましたので、以下にご紹介します。イタリアワイン・フード・レストラン関係に働く方たちは勿論、イタリア好きの人達も、イタリア現地での勉強に参加を検討されては如何ですか。私も機会をつくってできれば参加したくなりました。さし当たって、www.aisnews.comでイタリア情報を入手するようにします。

『 現在、日本人向けの「イタリアソムリエ協会認定ソムリエ養成コース」開催のまっただ中。コースには日本ソムリエ協会のソムリエ資格を取得したソムリエの方々も参加していらっしゃいます。このコース、イタリア人用のコースを基盤に、日本語通訳と日本語教材を加えて運営をしています。6週間の集中コースなのですが、かなり内容がこく、専門家の方も勿論、まだ一度もワインの勉強をしたことがない方にもじっくりしっかり知識を身につけてコースを終了して頂けるんですよ。
コース終了時にはソムリエ認定試験が行われ、その試験にパスをすればイタリアソムリエ協会認定ソムリエになることができます。この資格は国家資格としても認められているので、イタリア国内のフード関連の業界ではかなり重要視されている資格です。
日本とは違って、実務経験の代わりにセミナーを開催してレッスンの中でみっちりイタリアソムリエ協会ソムリエとしてのワインの理解の仕方を様々な角度から学ぶことが出来るので、日本ソムリエ協会のソムリエの方々にもなかなか新鮮なようです。
「難しい」といわれているイタリアワインをじっくり勉強する訳ですから大変ではありますが、かなり目から鱗の事実もあるようです。
今後イタリアワインの最新情報を日本からご覧頂けるようイタリアソムリエ協会のサイトも日本語でニュースをお届けできるように手配を始めております。
こちらも合わせてご覧下さい。www.aisnews.com 』



最近ドイツワインのラベルやプライスリストでfeinherbという言葉が良く使われています。直訳すると「繊細で(優雅で)辛い」ということになるのでしょうが、私が聞いた多くの販売者達は「halbtrocken」と同じ意味というし、websiteでワイン関係辞書をみると「lieblich」のこととか「halbtrockenとlieblichの中間」のこととか説明が一定しません。

この度の阪神百貨店のドイツワインフェアでもWeingut Paulinshofのワインのラベルに、写真にあるとおり、2004 Kabinett feinherbとあります。我が家のセラーに入っている同社の2002年ものはhalbtrockenと書いてあるので、一度会ったことのある同社のオーナーChrista Jüngling女史に問い合わせ、数回のメール往復で一応下記の結論になりました。

「feinherbという言葉は、この10年以内に使われだしているが、公的な使用開始時期というのはない。 trocken、halbtrockenなどはドイツ法で残糖と酸の量で規定されているが、feinherbはドイツ法の規定ではなく、残糖量とも関係ない。 従って、理論的には残糖1~80 g/lであってもこの言葉が使用できる。残糖30 g/l以上のワインでも10 g/l以下のワインでもfeinherbワインを見つけることは可能である。
ただし、多くのワイン生産者が、halbtrockenの代わりに、言葉の響きが良いという理由から、feinherbを使っている。 Weingut Paulinshofでは、2003年ヴィンテージからhalbtrockenの代わりにfeinherbをラベル上で使っている。」
ということでした。



梅田阪神百貨店で6月27日まで開催されているドイツワインフェアで、 フランス語の“GUILLAUME”(ギョーム)という気になる名前のドイツワインを見つけました。ドイツ赤ワインにしてはタンニンがしっかりしているわりにやわらかな味わいだったので興味を持ち、名前の由来を調べてみました。

ファルツ南部にあるWeingut Friedrich Beckerという生産者に直接メールで問い合わせてみました。現オーナーの子息Friedrich Wilhelm Becker Jun.氏から早速詳しい返事をもらいましたので、要約しますと、

「Guillaumeは、現オーナーの祖父Wilhelm Becker氏の名前に因んで付けられたものです。Becker家のワイナリーが在るWeissenburgから2km離れた所で1870年プロシア・フランス戦争が勃発した前夜、プロシア国王Wilhelm1世の子供で後のWilhelm2世(注:1888~1918)がBecker家のゲストハウスに泊まったことから、それ以来Becker家はWilhelm Beckerを名乗ってきています。1918年第二次世界大戦後、アルザス地方がドイツからフランス領に変わりました。Becker家はそれ以前から現在まで畑をアルザス地方にも持っています。当時フランス領になったアルザスの土地台帳に祖父Wilhelm Beckerの名前が、Wilhelmのフランス名のGuillaumeと書かれました。」という説明でした。

フランス領アルザスの畑のブドウからドイツワインを造ることが認められているものがあるということを具体的に知りましたし、ワインと歴史との絡み合いの面白さを再認識しました。

ちなみにこのワインは、2003年、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、メルロ30%、ピノムニエ15%、ドルンフェルダー15%、18ヶ月樽熟成のQbA トロッケンです。

添付されてきた資料で分かったのですが、2006年ゴーミヨでBecker社現オーナーは、“Rising Star of the Year”に選ばれていて、ドイツの繊細な赤ワイン造りの先駆者として紹介されています。

このワインの隣に置いてあったワインのラベルがイソップ物語の狐とぶどうを想像させる2002 Spätburgunder《B》QbAも大変エレガントな造りで、最近のドイツ赤ワインの良質への変わり方を認識させてくれる味わいでした。

両ワインとも輸入元はヘレンベルガー・ホーフです。間に合えばドイツワインフェアで味わってみて下さい。