身近な投資判断の材料が出ました!『売り』です
身近な投資判断の材料として、極めて有効なのが日本の運用会社のどこにもでも言えることと思いますが、上層部がこぞって圧力をかけてきた『事』です。例えば、「なんでこんな銘柄を入れているんだ?」とか「もうちょっと株式の組入比率下げないのか?」といった類のものです。上層部の人間がファンドマネージャーの経験を十分に積んでいるのであれば、耳を傾ける価値はあると思います。残念なことに日本の運用会社でそういったケースは極めて稀(笑)。
で、今回絶好の材料が出ました。
「君のファンド、株の組入比率少ないんじゃないの?」
これは絶好の売り材料でしょうね^^
米国の長短金利差の縮小の影響
ここへきての米国の長期金利の低下、ならびにそれに伴う長短金利差の縮小は、株式にとってどういった影響が考えられるのでしょうか?
このグラフをご覧下さい
Period when 10-year /2-year spread has
been negative S&P 500 Gain/Loss
8/18/78 - 5/1/80 +0.70%
9/12/80 - 11/5/81 -1.59%
1/14/82 - 7/16/82 -3.87%
1/13/89 - 6/29/89 +15.70%
8/11/89 - 10/11/89 +3.55%
6/9/98 - 7/9/98 +3.60%
2/2/00 - 12/28/00 -5.32%
長短金利差(10年と2年金利の差)がマイナスの時の米国株のパフォーマンスですが、あまり芳しくありません。ほぼ横ばいといっていいでしょう。「悪くないんじゃない?」という見方もあるにはありますが、この時期は基本的に右肩上がりの時代でしたから、やはりパフォーマンスとしては「良くない」と判断したほうがいいでしょう。FRBがどんどん短期金利を引き締めているのに、一向に長期金利が上がらないどころか低下しているというのは株式にとり悪材料といえます。
従いまして、先日のようにFRBが金融引締政策について何ら放棄するコメントを出しているわけでもない状況で、「もう金融引締め政策は終わりなはずだ。だからもう株は上がるしかない」といった類の見方に賛成できません。
米国雇用統計、予想を下回る
注目されていた米国雇用統計が非農業部門就業者増加数で78,000人と予想を大きく下回った。そこでいったんは24時間取引の米国株先物は反発、そして米国長期金利もさらに低下して3.80%となった。が、実際、米国の株式市場が開始されるやいなや株は下落しダウで80ドル程度下落、米国債券も売られて結局、前日よりも安くなり、3.97%となった。これまでは景気減速を示す経済指標が出ると「金融引締サイクルの終了近し」観測が出て、株債券共に買われたが、今日の動きは全くの逆で「景気減速」で売られることとなった。
ここでも指摘した通り、景気減速が十分に織り込まれてない段階で、「金融引締め終了が近い」というだけで株を買うのは早すぎるといったところだろう。それに原油価格も再び55ドル台をつけてきたので景気減速がインフレ払拭という見方を後退させたことも、実は今日の「株安債券安」にあると思う。
これらの動きを考慮すれば、相場が戻ってくると「つい買いたくなる」気持ちを抑える我慢が必要な時期と思います。
米国雇用統計を控え小動き
2日の米国株式は明日の雇用統計の発表を控え小動きでした。でも相変わらずナスダックは堅調、特に半導体関連銘柄が堅調だったようです。懸念している米国長期金利もほぼ横ばいと最近2日で相当低下した後の小休止といった感じです。米国株の印象はといえば、当ブログで何度か書いているとおり、出来高も薄く経済指標も弱く金利が低下している中でハイテク中心に戻している、というものです。金融引締め終了が間近である観測も出てきている始末で・・・。これも何度も書いていますが「早すぎる」と判断しています。5月中旬の急落の反動という認識ですね。
朝方、わずかながらの注文をブローカーに出してから、企業訪問を数件回る予定です。今日の日本株も動きがない状況になりそうなので、落ち着いて取材活動に専念できそうです^^


