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高度サービス人材について考える会

質の高いサービスとは何か?どうすべきかを考える会です。

社会人であれば、同僚のうわさ話や陰口を聞かされる場面がかならずあります。
そういう話には興味を引かれるものですが、責任あるビジネスパーソンだったら、そこで一緒になってうわさ話をしたり、陰口をたたかないのがマナーです。これは、職場のコミュニケーションでのルール違反になる行為だからです。



別に自分は聞きたくなくても、「聞きたくありません!」などといったらカドが立ってしまうと考えて、「へえ、そうなんですか」なんていう感じで無難に聞き流している人も多いかと思います。



でも、そういう態度は、うわさ話や陰口に同意していると見なされかねません。陰口をたたかれている同僚のよい点をあげるなどして、フォローしてあげることができれぱベストです。



いずれにしろ、他人のうわさ話や悪口は、かならず自分への陰口やうわさ話になって帰ってきますよ。



●陰口には、その人のよいところをあげて返そう

○「そんなことないですよ」とその人のよい点をあげる
△「へえ、そうなんですか」(同意したと取られかねません)
×「そうですね」「ほほ~、それで?」(一緒になって陰口をたたかない)

職場には、あなたが入社する前から培われてきたいろいろな人間関係や、あまり触れられたくない暗黙の了解があるものです。



たとえば、「A課長とB部長は仲が悪い」とか、「C係長の前では××について口にしてはいけない」などなど。人間関係だけでなく、過去の恋愛関係や、趣味嗜好の面での「あまり触れられたくない話」もあるでしょう。



そういうことに対する職場の雰囲気を読むのも、ビジネスパーソンに求められる、ある種の常識かもしれません。「ええ~、知らなかったんです~」が通用するのが新人時代の強みでもありますが、職場の雰囲気を悪くしないために、できれば未然に防ぎたいもの。



先輩や上司、同僚の話に耳を傾けて、「これは口にしない方がいいんだな」というようなことは、頭の片隅に記憶するようにしておきましょう。



「空気、読め!」と叱られるのは、できれば避けたいものですからね。



●こんな話題には気をつけて


・宗教の話題
・政治の話題
・健康問題
・社内の人間関係や派閥について
・恋愛関係
・身体的な特徴について


※基本的に、プライベートに関することは注意が必要です。

叱られたら、やはり気まずいものですが、いつまでも気にしていてはダメです。



「もう嫌われてしまったかな?」と上司と距離をおいたり、次の仕事に取り組めなくなってしまう人も多いようですが、上司はあなたを伸ばしてあげようという気持ちで叱ったのです。いつまでも叱られたことにこだわっていたら、次に進めません。



「この失敗をバネに次は頑張ろう!」「同じ失敗を二度としないように気をつけよう!」と、気持ちを切り替えていきましょう。



どうしても気になるなら、少し時間をおいて「先日はすみませんでした!勉強になりました」などと、明るく前向きな反省の言葉を伝えるとよいでしょう。



上司というものは、部下が思っているほど部下の失敗を気にしていないものです。
「おお、そうか?わかった」という感じで、気持ちよく次に進めるはずです。

切り替えの利くあなたの姿勢は、上司も評価してくれるはずです。



●叱られたことを、いつまでもくよくよしないこと
上司は、意外に部下の失敗のことは気にしていません!

上司や先輩にとって、叱るというのは体力や精神力を消耗する行為です。
叱った相手を不快な気分にさせてしまうのもわかっていますし、もしかしたら自分が嫌われてしまうかもしれません。
叱られる方もイヤなものですが、叱る方もイヤなものなのです。



それでも、上司や先輩はあなたを叱ります。



それは、あなたにもっと伸びてほしいから。もっと高いレベルのスキルや心構えを身につけさせるために、自分が嫌われる可能性までわかったうえで叱ってくれているのです。
逆にいえば、まったく期待されていない人は誰も叱ってくれません。



あなたを叱るとき、上司や先輩は、あなたの乗った自転車が間違った方向に進んでしまわないよう、方向づけをしてくれているのです。それを肝に銘じて、ふてくされたり、開き直ったりせず、素直に叱られるようにしてください。

仕事中は、勝手にいなくなってはダメです。たとえちょっとした休憩に行くときやコーヒーを買いに行くような用事でも、周囲の人にかならずひと声かけましょう。
「少し休憩してきます」「コーヒーを買ってきます」のひと言だけでいいのです。



このひと言があるのと無いのとでは、席を外しているときにあなたに連絡が入った場合の対応がかなり変わります。「すぐに帰ってきます」とはっきり相手にいえるのと、「いままでそのへんにいたのに…あれ?」という対応しかできないのでは、相手に与える印象がかなり違うものになります。



交替で食事に出る場合にも、「○時頃に帰ります」ということを周囲に伝えておきます。寄るところがあって遅くなりそうなときにも、その旨を伝えたうえで、できるだけ早く帰るようにします。周囲の人が席にいなくなっているときの外出もダメ。そのあたりの配慮をしっかりしてから、席を立つようにしましょう。



●席を外すときのマナー


席を外すのは、周囲の人にかならずひと声かけてから!

・席を外す理由と、おおよその戻り時間を告げるようにしましょう
・ホワイトボードに書くだけよりも、直接声をかけた方がよい
・昼食時など、完全に人がいなくなってしまわないように配慮すること

ビジネスシーンでは、自分の意見をハッキリいうことが必要な場面も多く出てきます。でも、日本の社会ではあまりに「ピシッ!」といいすぎると、不快に思われることもあります。ですから、カドを立てずに主張するノウハウが必要です。



たとえば、自分の意見をいう前に「○○さんのお話はこういうことですね、確かにそういう考え方もあると思います。でも、私の意見も聞いていただけますか?」というふうにいってみてはどうでしょうか?



こうしたステップを踏むことで、「前の人の意見をちゃんと聞いていた」ことを周囲に示すことができ、「そのうえで何か主張したいことがあるんだな」と、あなたの意見に対して聞く耳を持ってもらえます。



もちろん、主張の裏づけとなる資料などを、あらかじめしっかり準備しておくことが最低条件です。



●意見を主張するときは、こんなふうに・・


・○○さんのお話は、確かにもっともです。でも、私はこう思います。
・こういう考え方もできないでしょうか?
・確かにそういう面もありますが…。



●意見を主張するときの注意点


・他人の意見を否定したり、批判しないこと
 →どんな意見も、よりよい結論にたどり着くためのステップです。

  建設的な態度で主張しましょう。
・自分の意見が否定されても、感情的にならないこと
・あらかじめ裏づけになる資料を用意しておくこと
・「結論」→「理由」→「裏づけ」→「まとめ」の順で主張すること
 →結論を先出しすることが大切です。
・ほかの人の発言の途中に割り込まないこと

どんなに仕事熱心な人間であっても、上司からの仕事の依頼や、もしくは取引先やお客様からの要望を、常に受け入れることができるわけではありません。家庭の事情や体調不良、または、プライベートでどうしても外せない用件ができることもあります。そういうときには、それらを上手に断る必要があります。



でも、断るといっても、「できません」というだけでは相手によくない印象を与えるだけで終わってしまいます。
「やる気はないのか?」とツッコまれてしまうかもしれません。



そこで、上手な断り方の5つのステップを紹介します。
こういうふうに上手に断ることができれば、自分に対する相手の印象を損ねることなく、要求を断ることができます。



誠意を持って断れば、相手も気を悪くすることはないのです。



●上手な断り方の5つのステップ


①希望に添えないことに対するお詫び
たとえ相手側からの唐突な誘いなどであったとしても、まずは儀礼的にお詫びをします。
(申し訳ございません)


②理由の説明
なぜできないのかを簡潔に説明します。プライベートな事情であれば、あまり細かく説明する必要はありません。


③代案の提示
ただ断るだけでは、悪い印象を与えます。できるだけ、「○○ならできます」という代案を提示するようにしましょう。


④相手の意向の確認
代案に対する相手の意向を確認します。


⑤再度のお詫び
最後に、もう一度相手の希望に添えないことに対するお詫びをつけ加えます。

若手社員には、相談するのが苦手な人が多いようです。「できないヤツ」と上司や周囲に思われるのがイヤ、または叱られるのがイヤで、自分ひとりで解決しようとすることが多いようです。



でも、これは上司や先輩が一番困る行動パターンです。
「問題が手に負えなくなる前に、頼むからひと言相談してくれ」というのが、上司や先輩たちの心からの叫びなのですから。



仕事には、周囲を巻き込むことも必要なのです。困ったことがあったら、上司や先輩の希望通り、すぐに相談し、そのトラブルに彼らも巻き込んでしまいましょう。



大切なのは、本当に困ってから相談するのではなく、何かが起こりそうになった時点で早めに相談すること。そうすることによって、上司や先輩が蓄積してきたノウハウを分けてもらい、問題が大きくなるのを回避できるかもしれないのです。



●相談するときの3つのステップ

わからないことや困ったことがある場合は、問題が大きくなる前に「できるだけ早く」相談しよう!


①相談のフレーズで時間をもらう
1.前置き:恐れ入りますが…、申し訳ございませんが…
2.相談内容:○○の件で相談があります
3.確認:いま、よろしいでしょうか?


②相談内容を簡潔に伝える
あらかじめ要点をまとめて、簡潔に話すようにしましょう。
・何に困っているのか?
・助けがいるのか?
・自分はどうしたいのか?
・自分はどう考えているのか?


③解決したらお礼をする
相談したあと、どうなったかの事後報告
お礼の言葉:ありがとうございました


上司への連絡は、できるだけこまめに行うのが基本です。



たとえば、直行で営業に出たときには、「おはようございます。これから□□会社に行ってまいります」とまず一本。
あるいは午前中に1回、午後に2回程度、「私に何か連絡が入っていませんか?」と、確認の電話を入れることも必要でしょう。



社内で姿が見えないと、困る人もいるでしょう。別の用事があって連絡を欲しがっているクライアントがいるかもしれません。
あなたを必要としている周囲の人が、あなたがこまめに連絡を入れることによってスケジュールを立てられ、業務を円滑に進めることができるのです。



また、トラブルが起こったときには、可能な限り連絡を入れ、解決に努めます。
取引先の方は迅速な情報を求めているでしょうし、上司も、現場で起こっているトラブルをすぐに知りたいでしょう。こまめな連絡が問題解決の近道になるのです。



●「連絡」とは、これから起こることを伝えること

[連絡]=これから起こることを伝えること
[報告]=既に起こったことを伝えること



○直行のとき
・できるだけ、前日中に上司の許可を取ります。
 →明日は、直行で○○商店を訪ねたいのですが、よろしいですか?
・当日の場合は、始業時間前に連絡すること。


○外出のとき
・目的・行き先・帰社時間を上司と周囲に伝えます。
・目的が終了した時点で、電話連絡も忘れずに。
 →ただいま、打ち合わせが終わりました。食事をして、○時頃には

  戻ります。


○直帰のとぎ
・社を出る前に、あらかじめ許可をもらっておくのが原則です。
 →特に用件がなければ、このまま直帰させていただいてもよろしいですか?

報告は、的確な言葉で正確に行なわなければなりません。
上司は忙しい立場にありますから、「あ、あの~、その~」とダラダラやっていては相手にも迷惑。
必要な事項を的確に表現する必要があります。



自分の失敗や不都合なことは、どうしてもごまかしたくなるものですが、そういう事柄こそ、いつも以上に正確に報告します。嘘やごまかしを入れてしまうと、問題の大きさを組織として的確に判断できず、あとで大きなトラブルになってしまうこともあります。



「5W3H」をしっかり押さえながら話すように心がけると、相手にもわかりやすく伝わるでしょう。



また、自分の意見や感想は、できるだけ報告には交えません。
どうしても申し添えたい場合には、「これは私の意見ですが」と前置きを入れてからつけ加えます。



●報告の7つのポイント


①指示された本人に報告する
②事実だけを伝える(報告の際には、基本的に自分の意見は混ぜず、

 事実だけを伝えます。)
③5W3Hを伝える
④結論から先に伝える(ダラダラとわかりにくい報告は避けましょう。)
⑤複雑な情報は、要点をメモにする
⑥自分の意見をいう場合は、その旨を断ってから最後に加える(どこまでが

 意見で、どこまでが客観的事実なのかを上司がすぐに判断できるように、

 「これは私の意見ですが…」などと前置きしてから意見を述べるように

 します。)
⑦中間報告をする(指示された仕事が長期間にわたる場合は、途中経過を

 報告することが必要です。)



●5W3Hとは


What→何を
When→いつ
Where→どこで
Who→だれが
Why→なぜ
How→どのように
How much→いくらで
How many→いくつ