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高度サービス人材について考える会

質の高いサービスとは何か?どうすべきかを考える会です。

身だしなみの3つの基本を押さえた具体的な服装とは、いったいどういうものでしょうか?



新入社員なら、黒か紺色のダークカラーのスーツが基本です。清潔感がありますし、急な冠婚葬祭(女性は祝い事には使えませんが…)にも使えます。



価格は、高価すぎるものは違和感を感じさせますし、安すぎてもあなた自身を安っぽく見せてしまいますから、3~5万円程度のものがよいでしょう。



最近は私服で勤務する職場も多いですが、そういう職場であっても、人に会うときはスーツが基本です。最低でも一着は用意しておきたいものです。

これは、制服で勤務する職場でも同様です。



あとは周囲との調和です。

広告業界やデザイン関係などで、カチッとしたスーツを着ていると浮いてしまうようなら、先輩の服装などを見てそれに合わせましょう。



●3つの基本を押さえた服装


<男性>
・エリの汚れに注意
・スーツは、シワにならないよう、1~2週間に一度はクリーニングへ
・スソの汚れに注意
・靴下も黒や紺が基本
・靴が汚れていないか常にチェック


<女性>
※制服があれば、会社のルールに従う
・ピアスやネックレスなどは控えめに
・胸元の開きすぎに注意
・スカートはひざ丈がベスト(ミニや深いスリットは避ける)
・3~5cm程度のヒールがあるパンプス

社会人になったばかりの人にとって、職場でのおしゃれやファッションは非常に気になるポイントでしょう。そういう年代なのですから、それを否定するつもりはありません。でも、あまりに自己主張が強いのは考えものです。



ビジネスである以上は、身だしなみの基本を忘れてはいけません。ここでいう「身だしなみ」とは、「身をたしなむ」こと。つまり、身なりに対して気配りをすることです。



身だしなみの基本は、下にあげた3つです。ようするに、ビジネスシーンでは、相手に不快感を与えず、仕事の妨げにならず、職場の人々と調和することを優先した身なりをすることが何よりも大切だということです。



最低限、この3つについて押さえた格好をすれば、職場の格好としてはなんとか合格ラインです。



●身だしなみの3つの基本


①清潔感
○シワやヨレのないスーツ
○清潔感のある髪型
×シャツの裾や襟口の汚れ
×ボサボサの髪や肩のフケ


②機能性
○動きやすい服装
○疲れない靴や服
×汚れる仕事に高価な服
×動く仕事に高いヒールや長いスカート


③周囲との調和
○職場の雰囲気に合う服装
○派手すぎない服装
×胸元が開きすぎた服や短すぎるスカート
×威圧感のある服装

携帯電話に慣れたいまの若い人の中には、会社の固定電話に出られない人が増えているという話を聞きます。電話が鳴っていると、ジッとその電話を見つめていて、手も足も出せないのだそうです。固定電話での対応の仕方がわからないのですね。



あるいは、自社の上司や取引先の方と食事に行ったときに、上座にどっかと座ってしまう人も多いそうです。上司が注意しても、上座・下座の意味がわからずに、何を注意されているのかも理解できないとか…。



こういう現象は、社会人にとって常識とされている基本的なビジネスマナーを身につけていないために起こります。ビジネスマナーは、信頼のおける社会人として認めてもらうための第一歩。



これがある程度はできていなければ、いくら実務能力があったとしても仕事は回ってきません。そういう意味では、ビジネスマナーも実務能力のひとつといえます。



名刺交換の仕方、お客さまの誘導の方法、言葉遣いなど、これらがいい加減な人は信頼されないのです。



だから、「仕事ができればそれでいいじゃん」ではなく、かならず基本的なビジネスマナーを身につけるようにしましょう。それが、自社の上司や取引先の方に信頼されるきっかけを作ってくれます。

仕事というのは「正・早・安・楽」の順番に流れていきます。



晟初のうちは、与えられた仕事を「正」しく遂行することが大切。でも、次第に習熟して仕事が「早」くなっていくものです。そうなったら、次は「安」く。そして、最後は「楽」しくできるようになります。



いつか「楽しく」仕事ができる日を目指して、「正しく」仕事をすることから始めましょう。



第1ステップ
最初の段階。まずは、与えられた仕事を正しく処理できるようになることを目指します。


第2ステップ
次は、同じ仕事をより効率的に、短い時間で処理できるようになることを目指します。


第3ステップ
第3の段階では、コスト意識を持って、より安く仕事を処理できるようになりましょう。


第4ステップ
最後は、楽しみながら仕事を処理できるようになることを目指します。ラクにできるようになる、という意味にも通じます。

接待は、おもてなしの心を表現する場です。

仕事で関わる場合でも、相手をもてなして喜んでいただこうという気持で臨めば、結果はあとからついてきます。特に緊張する必要はありません。



事前に、さりげなく相手の好みや酒量をリサーチするのもいいでしょう。お酒が好きな方ならそれを中心に。あまり飲まないタイプの方であれば、しっかりと食事を楽しんでもらえるメニューを選びましょう。



お酒は、相手のグラスが空になれば注ぎますが、相手が「もういらない」といったら無理に勧めないように。



話題も、相手に喜んでもらえるようなものを選びます。それまでの商談の中で趣味などがわかれば、それをほかの出席者に伝えておくのもいいですね。



間違っても、自社内の人だけで盛り上がるようなことがないよう、注意してください。これ、どこの職場でも結構あるんですよね。



●接待の心得いろいろ

○全員が楽しめるように気を配る
接待相手の方には、知り合いがいない場合がほとんどでしょう。意識して話しかけたり、好みの話題を振るなどしないと、なかなか打ち解けられないものです。


○お酒は、注ぐ方も注がれる方も両手で受ける
これは、ビールでも日本酒でも同じです。


×お酒を無理に勧めない
飲めない人に無理に飲まそうとするのは、危険ですし、嫌がられます。

社会人になると、外で食事をする機会が増えます。

上司であったり、取引先で上の地位にいる人など、年輩の人と食事をすることも少なくないでしょう。そんなとき、意外に見られているのが食事のマナーです。



たとえば、箸の使い方。

お箸で器を引き寄せたり(寄せ箸)、お箸をお皿の上で動かしながら次に何を食べようか選んだり(迷い箸)といった、基本的なマナー違反をしてしまっている人が多く見受けられます。あるいは、音を立てて食べる人、口の中にものを入れたまましゃべる人、「いただきます」「ごちそうさま」をいえない人なども多いようです。



こういう食事のマナーは、ビジネスマナー以前に人としての品格に関わることです。そして、そうであるが故に、たとえ友人であっても、間違いを指摘しにくいマナーでもあります。まずは食事のときに、自分のマナーを見直してみましょう。



●基本的な食事のマナーを見直そう


○「いただきます」「ごちそうさまでした」をきちんといいましょう
×人を箸で指すのは大変失礼です
×音を立てて食べるのは大変行儀が悪いです
×口にものを入れてしゃべらない!

アフター5はプライベートの時間です。だから、絶対につき合わなければいけないわけではありません。



でも、上司の誘いには何らかの理由がある場合もあります。たとえば、チーム全体の士気を上げたいとか、普段話せないようなことを話し合うことでコミュニケーションを深めたいという場合もあるでしょう。



そう考えると、全部を断るのは避けたいものです。目安としては、3回に1回は参加するようにします。特に新人の場合は、名前と顔を覚えてもらうためにも、よほどの事情がない限り参加したいものです。それによって、新しい人間関係が広がることもあるのですから。



お酒が苦手な人は、あらかじめそれを伝えておくとよいでしょう。ノンアルコール飲料にするなどの配慮をしてもらえることもあります。



●アフター5はコミュニケーションを深める場


・特に新人のうちは積極的に参加しましょう!
 「喜んでお供します」

 「ありがとうございます、お言葉に甘えさせていただきます」
・誘いを断るときは、多少、理由をぼかして説明するとよいでしょう。
 「申し訳ございません、今日は外せない先約が入っております。

 次の機会に、お声をかけていただけますか?」

社会人にとって、人脈は非常に重要です。社内的な人脈を広げることも必要ですし、社外の人とのつながりは、仕事の役に立つこともあります。



そこで、機会があれば異業種交流会などに出席してみましょう。まったくの異業種の人はもちろん、同じ業界のライバル企業で働く人や、別業界で同じ職種に就いている人たちとの交流は、刺激的で新たな発見があるものです。



年齢層が上の人たちとの交流からも、学ぶべきところが多々あります。交流会に限らず、いろいろな人と接する機会を、自分から積極的に作ることをお勧めします。



ただし、肝心なのはそのあとです。つながりを強めたいと思う人と名刺交換をしたら、後日、お礼の連絡をするのです。メールでも手紙でも構いません。「ありがとうございます」のひと言でもいいのです。



これができる人は意外に少ないので、そのひと手間であなたの印象がグッとよくなり、人脈を広げることができますよ。



●人がやらないからこそ効果大


お礼状の書き方


[フランクな書き方]
堅苦しくしたくなければ、一筆せんなどを使うと、スマートな印象になります。はがきやメールなどでもかまいません。


[フォーマルな書き方]
目上の方や大切な取引先などには、正式な書き方で、封書で送ります。

プライベートで旅行に行ったときなどにおみやげを配るかどうかは、会社ごとに習慣があるでしょうから、それに従います。



配る場合には、こっちの人には配るけど、この人には配らないといったバラつきがないように、お菓子などの詰め合わせを買って帰るのが無難です。もちろん、部署の人数以上の数を買うことを忘れずに。



おみやげを配るときには、「行って参りました」ということで自分で配ります。その際は、上司から渡すのが基本です。



もし、休暇をもらって行ったのであれば、「休暇ありがとうございました」の言葉を添えます。決まった場所があれば、「置いておきます」といって、目立つ場所に置いておくのもよいでしょう。



仲のよい友人には、特別なおみやげを買うこともあるでしょう。それはかまわないのですが、その場合は他の人の見ているところでは渡さない配慮が必要です。昼食に出たときや、会社の行き帰りにこっそり渡しましょう。



●おみやげを配る場合の注意点いろいろ


・おみやげは、上司から渡すのが基本です。休暇をもらっていた場合は、

 そのお礼を忘れずに。
・全員にいき渡るように買うこと
・あまり高価なものは避ける
・給湯器の隣など、決まった場所があれば、そこに置いておいても

 かまいません
・個人的に他の人と違うものをあげる場合には、休憩中や昼食に出るとき

 など、他の人の見ていないところであげる配慮が必要です

取引先の人が会社を訪問しに来たときに、手みやげを持参してくることがあります。「みなさんで」と手渡されることでしょう。



そんなときは、まずは上司に報告するのがビジネス常識。あくまでも、あなた個人ではなく「会社全体でいただいたもの」なので、当然のことですね。もちろん、自分ひとりで食べたり、自分のものにしてはダメですよ!



上司に報告すれば、普通は「じゃあ、みんなで食べよう」ということになるでしょう。「君、配って」ということになるかもしれません。結構面倒くさいものですが、イヤな顔をせずに配るのが、手みやげをくれた取引先に対するマナーです。



そのあとは、上司からさらに指示があれば、それに従います。「お礼の手紙を書いておいて」という指示があるかもしれませんし、上司自身がお礼の電話をしなければいけない場面もあります。



●何かをもらったときの対応方法


①丁寧にお礼をする
会社の代表として、失礼のないようにお礼をしましょう。
(大変ありがとうございます。上司に申し伝えます。)


②上司に報告する
たとえ少量であったり、安いものであっても、かならず上司に報告します。勝手に処分しては絶対ダメ!
(○○さまに、△△をいただきました。いかが致しましょうか?)


③ご指示に従って処理する
取引先の方からの好意ですから、面倒くさがらずに行います。その際、各人にも誰からの贈り物かを伝えるのを忘れずに。

(どうぞ、○○さんからです。)