携帯電話に慣れたいまの若い人の中には、会社の固定電話に出られない人が増えているという話を聞きます。電話が鳴っていると、ジッとその電話を見つめていて、手も足も出せないのだそうです。固定電話での対応の仕方がわからないのですね。
あるいは、自社の上司や取引先の方と食事に行ったときに、上座にどっかと座ってしまう人も多いそうです。上司が注意しても、上座・下座の意味がわからずに、何を注意されているのかも理解できないとか…。
こういう現象は、社会人にとって常識とされている基本的なビジネスマナーを身につけていないために起こります。ビジネスマナーは、信頼のおける社会人として認めてもらうための第一歩。
これがある程度はできていなければ、いくら実務能力があったとしても仕事は回ってきません。そういう意味では、ビジネスマナーも実務能力のひとつといえます。
名刺交換の仕方、お客さまの誘導の方法、言葉遣いなど、これらがいい加減な人は信頼されないのです。
だから、「仕事ができればそれでいいじゃん」ではなく、かならず基本的なビジネスマナーを身につけるようにしましょう。それが、自社の上司や取引先の方に信頼されるきっかけを作ってくれます。