待っている世界は... | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

この病気(聴神経腫瘍)であることが確定すると、

辛い現実が突きつけられる訳です。

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

小さいうちに腫瘍が見つかれば、

治療法が選べます。

経過観察か、放射線治療か、手術か。

そして、聴力の温存の可能性も高くなります。

 

私のように、すでに大きくなってしまっていた場合は、

その後の選択の余地はほとんどありません。

 

いわく、

治療(手術)目的は、

今の状態を改善することではなく、

命の危険を回避すること。

 

手術をすれば、聴力の温存は難しい。

患側の右耳は聴こえなくなってしまう。

つまり、生活をする上で

確実に今よりも不便な状態になる

ということです。

 

おさらいすると、

腫瘍が発生した聴神経というのは、

バランス感覚を伝える上下の前庭神経と

音を伝える蝸牛神経の3つが束になっています。

 

聴神経腫瘍はほぼ9割以上、

前庭神経を覆っているカバーのような部分から発生するそうです。

 

腫瘍の発生元の前庭神経は、

当然、腫瘍もろとも切除されてしまうので、

患側のバランス機能は使えなくなりますが、

これは反対側が機能して

通常の生活には支障ない程度に回復します。

 

問題は聴力です。

私の場合、手術の際に

蝸牛神経は外見上つながった状態で残されました。

解剖学的には温存されている状態です。

【⇒(参照)術後説明】

 

しかし、この神経は外的な作用に非常に弱く、

ちょっとした刺激で簡単に機能しなくなってしまいます。

手術中に神経モニターの信号が途絶えているため、

回復することはないそうです。

 

片耳が全然聴こえない世界というのは、

いったいどんな世界なんだろう。

この先、どんな世界が待っているのか...。

 

ステレオで音が聴こえない

音のする方向がよくわからない...

手術までの数カ月間、

まだ、わずかに聴こえる右耳に指を突っ込んで、

片耳が聴こえない状態をシュミレーションしたりとか

いろんな状況を想像しては落ち込んだものです。

 

つづく..(^^;

 

 

 

 

 

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