棚経のため、菩提寺のご住職が午前10時40分にみえ、お念仏を唱え、むつみと先祖様の菩提を弔ってもらいました。
お盆の恒例行事といえばそれまでですが、何人の僧職がこれに当たるのかは知る由しもありませんが、7月盆と8月盆に分け合計9日間で檀家400軒以上の全てを回ることは、この雨や暑さも伴い大変なことと思います。狭い路地も有ることからいつもは自転車のところ、午前11時から雨が降るとの天気予報だったため、ご住職は自家用車でみえました。
お盆とは、
「迎え火をたいて死者の霊を迎え、精霊棚を作って供物をそなえ、僧による棚経をあげ、墓参などをし、送り火をたいて、霊を送る」。
こととあります。
むっちのことがあるまでは、「お盆 = 盆休み」程度にしか思っていなかったけれど 、小生と妻が生きる限り特別な日のひとつになりました。
それにしても、ひと言言わせてもらっていいですか。
棚経でお坊さんがみえることから、その日は棚経が終わるまでは何もできません。お茶を出し、二言三言言葉を交わすことぐらいですが、とにかく少しでも留守にするわけにもいかず、ひたすら待ち続けるのです。せめて午前か午後か教えていただければ助かるんですが。
冒頭にも申し上げましたがさすがにご住職です。小生の自宅をご存じなだけあって午前10時40分着は歴代2番目の早さです。今日は、今年は来ないと思っていた宮〇さんからお中元が届いたので、小生宅も送らねばと思い赤塚植物園行く都合上、午後の段取りもあるので非常に助かります。
いかんいかん、そんなことを言ったら罰が当たる。御足労していただくこと、イコールとてもありがたいことですね。
雨が降ろうとも、太陽がカンカン照りであろうと着物を身にまとい、多くの檀家を徒歩や自転車で走り回ることは、本当に頭が下がります。
今日の天気は曇り空です。雨が降らなくて本当に良かったと思います。
小生が退院した棚経初日の7月12日(金)は忘れもしません。とにかくスコールのような大雨で、その中での大変な棚経初日とのことでした。
むっちゃんお盆やで。
道間違えずに帰ってくるんやで。
楽しみに待っとうから。
そして、母ちゃんの美味しいご馳走を食べてから帰るんやに。
「過ぎ去った過去を追うなかれ、いまだ来たらぬ未来を思うなかれ。ただ、いま為すべきことをなせ。生きとし生けるものが幸せであれ。」
お釈迦様の教えには、時代を超越した真理があります。お釈迦様の言われたことに基づいて考えていれば、私たちは迷うこともないはずなのにと改めて思いつつ、生前のむつみと親父を思い合掌しました。
平成17年8月16日の五山の送り火は、Super Black Bird に腰かけて二人で見たよね。
時間なんて進まなくていい。
そして、時間なんて戻ればいい。
そんなことを考えてしまいます。
至徳院釋普照妙美信女
釋盈徳隨順信士
合掌