自閉症スペクトラムの特性と支援 | 松岡隼人オフィシャルブログ「てらブロ」Powered by Ameba
 昨日は、鏡町文化センターで自閉症スペクトラム支援センターメビウスの公開講座「自閉症スペクトラムの特性と支援」を聞きに行ってきました。講師は、NHKプロフェッショナルでも紹介されました。服巻智子先生。一昨年も講演をお聴きしたのですが、その時と大きく変わったのは、診断基準がDSMⅣからDSM5へ変ったということです。そのような話からLDの方への支援、ADHDの方への支援、ASDの方への支援から共通の課題とそのヒント等についてお聴きしました。
 私が、一番印象に残ったのは、親や支援者、担任がいじめのきっかけを作っていることが多いということです。「また、あなた?」「どうして出来ないのですか?」という一言が本人たちを一番苦しめており、悪者にされがちなのだそうです。子どもには、それぞれ特性があります。兄弟でも全く違います。子どもをいじめていないか?自分の子育てについても考えさせられました。
 また、ASDは、1歳でわかるということです。これは、生物学的見地にたつと明らかであり、アメリカでは、2歳前に療育を受け始めると社会的にも知的にも能力が上がるという研究結果が出ているそうです。佐賀市では、1歳代で検診をうけ、希望すれば無料で診断と療育が受けられるそうです。早期発見早期療育と言われていますが、超早期発見、超早期療育に取り組まれている自治体が実際にあります。人吉市でも保健センターをはじめ、職員の方は一生懸命に取り組まれていますが、なかなか、そこまではいっていません。これは、政治で解決するべき問題です。講演会の前に、服巻先生とお話をする機会をいただきましたが、「事実関係を正確に数字で把握すること」まずは、ここからだろうとおっしゃいました。それから課題を抽出し、解決に繋げるべきだと。
 就学前でどうなのか、小学校、中学校でどうなのか、高校では・・。まず、事実を把握したいと思います。
 服巻先生、メビウスのスタッフのみなさんありがとうございました。