記者会見を行いました | 松岡隼人オフィシャルブログ「てらブロ」Powered by Ameba

 先般、最大震度5弱をはじめ頻発する地震の発生を受け、市庁舎崩壊等の危険性から回避するために、市庁舎機能移転を決定したわけですが、その移転作業が概ね完了し、本日、5月9日(月)からカルチャーパレス、スポーツパレス、市庁舎別館の3箇所でそれぞれの業務を再稼働しました。この間、皆様には大変ご迷惑をおかけし、また、行政機能がこれまで以上に分散するという点では御不便をかける部分もあるかとは思いますが、市職員のおもてなしとサービスの向上を持ってできる限りカバーをして参ります。
 今回の市庁舎機能の移転については1日でも早く完了させることが命題でございまして、休日返上、昼夜を問わずの市職員はもとより、市議会議員の皆様、友好都市である牧之原市からの応援、あさぎり町職員の皆様、それに大勢の関係者のお力添えを持って成し得ることができました。
 旧市庁舎については一部施設を残して全面立ち入り禁止とし、閉庁のセレモニーに関しては、歴代市長や職員、市議会の諸先輩方、市民の皆様の思いを受け止めまして、折をみてとり行いたいと考えております。
 また、利用者や職員の安全性を確保するために、6月中には保健センター、勤労青少年ホームを人吉医療センター所有の人吉看護専門学校跡に移転すべく、現在、関係の皆様と協議を進めています。
 そして、今回の地震以前から市政における最大課題の1つである新市庁舎問題に関しては、市議会、そして市民の皆様と共に、今回の教訓等も十分に踏まえながら新市庁舎建設に向けて歩を進めていきます。

 3週間以上にわたる熊本地震の影響は様々な部分に影を落としておりますが、中でも地域経済に及ぼす影響を非常に懸念しております。先月14日以来、総会等の開催シーズンと重なる中自粛ムードが取られ、観光にも大きな影響が出ております。今後も、大きな揺れの余震の可能性もあるという気象庁の発表もあり、我々は警戒を怠ることは出来ませんが、市全体としては、1日でも早く日常を取り戻し、特に経済活動については努めて活発化する必要があります。市民の皆様には是非、「人吉は元気です」というメッセージを発信していただき、地元での消費活動にも心がけていただきたいと思います。市の職員にも遠慮なく、今回の引っ越しの慰労会等を行うようにお願いしており、市全体としても被災地への思いを一時も忘れることはございませんが、人吉の元気を外向けにアピールして参ります。
 最後に、今回の地震発生後、えびの市や伊佐市、姉妹都市の指宿市等からの励ましや、友好都市である牧之原市、ボランティア活動で縁を結んだ南相馬市、職員派遣先である東松島市等々から個人に至るまで様々に御支援をいただき、あらためて皆様の御厚意、御厚情に感謝を申し上げます。本市につきましては、現在のところ幸いにも大きな被害は生じておりませんので、今後は、熊本県全体、さらには九州全体の活性化に寄与すべく取り組んで参ります。