バブソンMBAのベンチャー日記 -95ページ目

教訓力

他の大学での詳細は分かりませんが、バブソン大学では、過去産業界にて起こった失敗から、何を教訓として学び、ビジネススクールとしてどう活かしていくかを真剣に考えていることが伺えます。


昨秋に起こったリーマン破綻をきっかけとした金融危機の真因の一つは、アメリカ金融業界で働く人たちの倫理観の低さによるものでした。(返済能力のない人たちに借金をさせ、そして、その借金をこねくり回して転売し、利益を稼いでいたからです)


なので、ビジネススクールなのに、大真面目に倫理(ethics)について勉強というか、考えさせられています。



また、会計と法律の授業では、本日ワールドコムがケースとして取り上げられました。


教訓として学ぶ力に、力点が置かれているようにも感じます。

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アメリカの不思議

アメリカは極端な国だなと、よく思います。


マクドナルドのサービスなんかは、日本のそれのほうが10倍はよく、こちらの店員はやる気が無いばかりか、態度も悪かったりします。節度や規範というものを感じません。


他のサービスについても、けっこう適当に働いている人も多く、定時になったらカスタマーのことなんかほっておいて、帰っちゃうなんていうのも普通にあります。



一方で、世界的なインパクトを与える商品・サービスが生まれるのも、アメリカ産業界の特徴です。



いまこうしてブログを書いている上で使っている、OSもそうですし、最近ではiphoneがいい例ですね。



素朴な印象論として思うのは、この国は労働力の品質が低いように見受けられる一方で、何故かイノベーティブな商品を次々と開発するような会社が数多く存在しているのも事実で、それが不思議に思えるのです。



↑は、少しフェアではない論評ですが、要はアメリカの上から下までの幅広さが、なにか感覚的に受け止めきれないということなのでしょう。

ネゴシエーションを学ぶ

カリキュラムで感心させられるのは、科目ごとが独立しきっているわけではなく、テーマによっては結びつきがあり、学生に考えさせたいイシューに一貫性を持たせていることです。


本日は、リーダーシップのクラスと、ビジネス倫理のクラスのテーマが、Negotiation(交渉)でした。


共通のリーディングアサインメントを読んだ上で、授業に臨みます。



リーダーシップのクラスでは、ある企業におけるエンジニアリング部門マネジャーと、人事部マネジャーに分かれて、2人一組で交渉を行います。それぞれ別のケースを読まされて、各当事者の立場を理解し、議論を行います。テーマは、サマーインターンシップの採用をどのように行うかというものでした。


MBA生が交渉の相手なので、人によって交渉が強い・弱い、戦略がある・ないなどの差があり、面白かったです。negotiationは、事前準備が勝敗を分けるというのがキーメッセージでした。



一方、ビジネス倫理のクラスでは、バンカメがメリルリンチを救済買収した際に、財務省長官のポールソンとFRBのバーナンキが、バンカメCEOに不当な圧力をかけたことについてどう思うかというのがテーマでした。


「あなたが、メリルのCEOであれば、どうするか?」というのが、教授の問いでした。



アメリカでは、MAC条項というのがあり、買収時に不利な事実が事後的に明らかになった場合、買収合意後でも手を引くことができます。このMAC条項を使い、メリルを買収しないとこたえた学生が6割。



政府のいうことを聞き、メリルを買収すると答えた学生が、4割ほどでした。




どちらが正しいかを追求するというのではなく、答えのない問いに対して、どう考えるかを体験することに重きを置いています。





それにしても、一日が長い・・・ショック!




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