児童養護施設で5歳から小６までを過ごした監督による
ドキュメンタリー映画「チョコレートケーキと法隆寺」を観ました。
なんとこの映画、3月いっぱいで上映ができなくなるかもしれないとのことで
もし興味持ってくれる人がいたら、ぜひ上映会など企画していただけたらと思います。
当事者の独白
いじめ、暴力、心情、退所後の家族との関係、などがつづられた
貴重な映像です。
これが、カメラを回しているのが「取材者」だったら撮れないものばかりではないかしら。
あらすじはこちらの記事（産経WEST)が簡潔にまとめてくださっているのでご参照ください。
施設で育った3人の仲間たちの笑顔の
その、根本にある心もとなさ、のようなものに強くひきつけられるのは、
私の中にある心もとなさと共鳴するんだろうなあ、と思う。
作品の中に出てくる監督の独白で
ミュージカルに招待されたときに
自分が施しを受ける側だったと気づく
というくだりが胸に刺さる。
（実際にどういう言葉で語られていたのかうろ覚えですが）
支援が必要なときに、支援を求められないベースに
人々が「施しは受けたくない」「同情されたくない」と思っている、
というのがある。
誇り、尊厳を損なうところに、人は行きたいとは思わないだろう。
（私がこぶたラボやリスニング・ママプロジェクトで
ずっと追求している要素のひとつが「対等さ」であるのもここからきてる）
施しや同情ではなく、
何が必要かというと、
役割からではない、
人としての関わりと、相互性なのだと思う。
彼らがそれぞれに自立し、働いて営むその暮らしに
出自に関わらず
彼らの個別の、魅力的な存在に、
ただ好きだと思う、ただともに居たいと思う、
ただ好きだと思う、ただともに居たいと思う、
一緒にいることや何かすることが楽しいとお互いに思う
そうした関係なのではないか。
「まざるテラス」さんで
子どもたちが走ったり笑ったり泣いたりするなかで行われました。
上映後、向井啓太監督と、集まった方たちとで夕飯を食べながらの対話。
それぞれに印象深かったところ
監督に訊いてみたいこと
普段思っていること
などを出し合って、あっというまにタイムアップでした。
自分とは全然違う視点から、
自分とは全然違う意見から、
さらに自分自身を深めていける
映画×対話はいいな～～～
とあらためて参加者の立場でも思いましたよ。
私も、これからも、主催も参加もしていきます。
上映のチャンスは3月末で終わってしまうかも？
予告編↓
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