世間でよく言われている一般の受験に必要な要項は
1 GPA
2 Extra Curricula (National Awards, volunteering, school activities, sports)
3 エッセイ
4 推薦状
5 Standard Test Score (SAT/ACT)
だと思います。
ただSAT/ACTをオプショナルにしてくる大学が増えてきましたね。UC系は2022年からオプショナル、アイビーリーグではコーネル大学がオプショナルにすることを決定しました。でも全くなくなったわけではないので、受験生はやっぱり受けておかないといけませんね。
#2が重要になってくるのは、highly selectiveやmostly selectiveな(合格率が10%以下から20%ぐらい)大学だと思います。もうそういう大学を受験する生徒はみんなGPAが4.50以上、テストもほぼ満点という子供たちばかりだからです。ちなみにCA州立大学やUC系はほとんど#1、5で決まります。(でも2018年のUCはかなり波乱でした、あとでそれは書きます)バークレーはECもチェックするそうです。
GPA
そこでGPAですが、アプリ出願のときは大抵はジュニアの時までのGPAしかだせません。(後でシニアの成績が出たら、それを大学に送ります)出願時が受験タイプによって違いますが、一番最後でも新年あけた後なので、シニアのGPAが間に合わないところが多いからです。そしてジュニアの年のGPAだけでなく、フレッシュマンからの通年のGPAになるので、ジュニアの年だけ頑張ればいいというものではありません。またセレクティブな大学はシニアの年の取っているクラスのRigor(難易度)もよくみます。APのクラスを取りたかったら、実はフレッシュマンのときからどういうクラスを4年間で取るのか計画的に考えていないと後で大変になります。でもフレッシュマンのときからそんなイメージわきませんよね。ただ数学は段階を経てないと次のクラスに入れてもらえないので、STEMが得意なお子さんは7th gradeから学校でオファーしていたらAlgebraをとっているといいかもしれません。
うちはAlgebra (7), Geometry (8), Honors Algebra II (9), Honors Pre Calculus (10), AP Calculus BC (11), ととったので、シニアの年にはもう高校で取れる数学がAP Statisticsしかなくなっていました。高校卒業には数学を4年間とらないといけないので、シニアではコミュカレでDeferential Equation を夜のクラスで取りました。(高校の授業替わりに取ったので授業料はナシでした!)AP CalcはABをとってからBCでもいいのですが、BCの先生がMathlete clubの顧問で、子供も大好きだったし、なによりその先生がその年でリタイアすることがわかっていたので、ジュニアでとりました。
Extra Curricula(EC 課外活動)
ECは州立大学ではあまり重要視されませんが、selective, highly selectiveな大学を受験する場合は少しはあったほうがいいですね。先に書いたCollege Confidentialに書き込む受験生の履歴をみると、ものすごい人たちがいますが、そういうスーパースチューデントばかりではないので、大丈夫です。でもGPAやテストスコアがどんなによくても、高校生活は勉強ばかりしていた、という生徒はcompetitive edgeに欠けます。Selective, highly selectiveな大学を受験する人たちはGPAやスコアがとびぬけていい、というのがデフォルトですからね。子供のころからずっとなにかスポーツを続けていて、それが楽しかったら高校のチームにトライアウトしてもいいし、スポーツでなくても何か趣味があったら、そのクラブに入部する、もしくはクラブがなかったら自分で作ってみる、ぐらいのことをするといいでしょう。
大学はリーダーシップがある生徒を受け入れたがりますから、Link Crew, National Honors Society, School Bodyの委員などして、学校行事に積極的に関わっていくのが大事です。それを付け焼刃みたいにジュニアからやるよりは、フレッシュマンのときからできる範囲でいいから、やっておくといいです。ボランティアは高校を卒業する時までにコミュニティサービスを何時間やる、というリクワイアメントがあると思いますが、これも単発でやるよりは、どこか年間通して1,2か所細く長く続けるのがいいみたいです、エッセイのネタにもなるかもしれません。
うちは信仰していませんが、子供の友達は自分の行っている教会でボランティア活動している子が多かったです。子供の友人で成績優秀(でもトップ10には入らず)で生徒会の会長やリーダーシップを4年間していた男子生徒はUPenn, Cornel, Yale, UCLA, UCBに受かりました。
うちの子供はフレッシュマンとソフモアで移民系のサマープログラムのボランティア(2年目はpaid internship)をして、ジュニアのときは地元で政治系のボランティアをしました。スポーツは小学生のときからやっていたので、高校ではフレッシュマンからVarsity teamに入れて、ジュニア・シニアのときはキャプテンを務めました。ただうちの場合は、これらのECのアクティビティは大学受験のためにやっていたわけではありません。でも振り返ってみると、こういうことをしていたので、受験のアプリケーションに書き込むことができてよかった、とは思うので、フレッシュマンのときから始めておくのは大事だと思います。
次回に続く