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諸々の昼休み

日々の諸々

高田漣イフェクター
〈高田漣氏 その足元〉

「高田漣」と「森は生きている」
それぞれのステージが終わった。

その後、間を置かずに
両者のセッションが始まる。

まずはカヴァー・ソング、
「Statesboro Blues」

こちらは岡田拓郎氏からの
リクエストでしたが、
偶然にも高田漣氏が、初めて買った
レコードの曲だったらしいですよ。

そして次の「青磁色の空」で、
やっと高田漣氏の
ペダル・スティール・ギターが
登場!

「森は生きている」の
2ndアルバムに収められたこの曲。
レコーディングでは
岡田拓郎氏がペダル・スティールを
演奏していました。
しかし、当夜は
師匠の高田漣氏の演奏。

ステージのセンターに置かれた
ペダル・スティール・ギター。
そこに座した高田漣氏。
そしてそれを
「森は生きている」の
メンバーたちが囲む。

和やかな雰囲気が、
曲を明朗に響かせた。

アルバムや、以前のライヴで
聴いた時よりも、
明るく開放的だったように思えます。

やはりそれは、
両者の「信頼」が
あってこそなのでしょうね。

皆さん、笑顔でした。

勿論、お客さんも。

――――――――――――――――

そして次なるは
高田漣氏の曲、「野バラ」

漣氏はスタンディングで
ギターを抱える。

そして演奏が始まった。

――――――――――――――――

とにかく歌声が素晴らしかった。

万感の想いが込められた
その歌唱。

この日は、
ちょっと特別だったと思う。

こんなに素晴らしい「野バラ」は
今までなかった気がする。

エモーショナルなギターは
勿論なのだが、
とにかく歌の説得力が
半端ではなかった。

名曲に熱い血が通う瞬間。
それを観ることが出来たのは、
本当に幸福だったと思う。

情緒的なことを
あまり言いたくはないのですが、
やはり前半のソロステージでの
様子が、深い影響を及ぼしたのだと
思いますよ。

――――――――――――――――

本来ならここで終幕ですが、
火のついた彼等は
ここで終わらなかった。

追加のアンコール。

皆さんが知っている曲ということで、
マディー・ウォーターズの
「Got My MOJO Workin'」が
選ばれる。

もうそこからはシャウトと
ブロークンなコーラスで
大盛り上がりですよ。

MOJO Workin'♪
MOJO Workin'♪ とね。

「森」のヴォーカル、
竹川悟史氏が特に炸裂していたな。

ブルーズ・ナンバーが持つ
下世話なパワーが、キチム中を
陽気に染め上げました。

狂騒の中、
この日のイヴェントは
終幕となりました。

――――――――――――――――

キチムで観る
「森は生きている」のライヴは、
いつでも素晴らしい。

また同じような機会があったら、
来てみたいですね。

(終)


高田漣 - 野バラ(2013年4月16日)



森は生きている - 煙夜の夢 a,香水壜と少女 b,空虚な肖像画 c,煙夜の夢(夜が固まる前)
高田漣氏の演奏が終わり、
一瞬の静寂が訪れる。
そして、「15分程休憩」との
アナウンスがあった。

私はバー・カウンターの列に並び、
ドリンクの注文をしに行く。
丁度、ステージを
背にするような形で。

すると突然、
背後から音が聞こえて来た。

振り返ると、ステージには
「森は生きている」の
メンバー全員と、サポートの
女性プレイヤー(vibraphone)が
登壇。
サウンド・チェックがてら、
セッションを始めていたのだ。

ニューオリンズ風の、
土の薫りがするサウンド。

その跳ねるビートは、
一瞬にして私を高揚させた。

ドリンク片手に、
思わずニヤニヤしてしまう。

これから始まる本編に、
当然の如く期待は高まったのです。

――――――――――――――――

「森は生きている」

私はこれまで、彼等については
「表層の青さと、深層の成熟」
そのギャップが
面白いと思っていました。

若さに似合わぬ、広範な音楽知識。
そして瑞々しい演奏。
そんなアンバランスさに
常々魅力を感じていました。

しかし、この日観た彼らの姿は、
そんな考えを吹き飛ばすものと
なったのです。

ライヴ序盤は、ごく普通に
1st、2ndアルバムの曲を
披露する形だったのですが、
MCを挟んでからの
メドレー・パートに至った時、
段々と、そして突如として、
その様相は変わったのです。

それはまるで嵐のようでした。

メドレーの終盤に披露された
インストゥルメンタル・パート。

ここでの彼等は
「激情」を晒していました。

特にギターの岡田拓郎氏。

彼のギターは、
灰野敬二ばりに(!)
サイケデリックでノイジー、
且つ轟音でした。
(「轟音」とはいっても、
カフェであるキチムでのことなので、
それは「相対的に」という意味)


アメリカン・ルーツ・ミュージック、
ポスト・ロック、
そして、ハイラマズ的なサウンド。

そのどれとも違う、今まで
見せたことのなかった貌を、
突如覗かせたのです。

「荒ぶる若者」

普段は穏やかそうな彼らにも、
そんな一面があったのだな、と
少々面食らい、又、眩しさも
感じたのです。

そして、彼等はやはり
一所には留まらないのだな、
と思いました。

どんどん先へと進んで行く。

そんな彼等の意思が感じ取れる、
素晴らしいステージだったのです。


高田漣と森は生きている
〈ステージの楽器群〉

手前中央に見える、
「大正琴」のような楽器が
「ペダル・スティール・ギター」

すぐ隣に丸イスが写っていますが、
座りながら弾くギターなのです。

高田漣さんはこの楽器の名手。


(続く)
Link→
野ばらの咲く庭 ~高田漣と森は生きている(3)~
一旦、「森と高田漣」の
話題から離れる。

今回のイヴェントが開催された
「キチム」

ここは吉祥寺駅北口から
徒歩10分の所。
商店街と住宅地の境、
とあるビルのB1にあるお店。

普段は、カフェ&雑貨店として
営業していますが、
今回のように時折ライヴや、
イヴェントが開かれています。

収容人数は、
80人強で一杯になるくらい。

ステージと客席がとても近く、
電気楽器を使用していても、
アンプラグド的な生々しさを
感じられるスペースなのです。

吉祥寺キチムその1
〈キチム・店先の花壇にて〉

実は同所で、私は以前にも
「森は生きている」のライヴを
観たことがありました。

その時もツーマン。

「笹倉慎介(SASAKLA)」との
共演で、今回と非常に似た
構図のイヴェントでした。

笹倉氏は、本来的な意味での
「Singer-Songwriter」

その日の笹倉氏は弾き語りで、
ジェイムス・テイラーのカヴァーを
沢山演奏されたが、
彼自身が生み出す音楽も
SSW的であり、
アメリカン・ルーツ・ミュージック
への憧憬が見て取れます。

つまりは、
今回の高田漣氏との共演同様、
「森は生きている」にとって
先達であり、
同志でもあるミュージシャンとの
共演だったのです。

両回ともライヴの構成が
似ていたし、もしかしたら、
どちらも企画された方は
一緒なのかな、と思いました。

前回も今回も、
非常に満足させて頂きましたよ。

さて、
次こそは「森と高田漣」の、
「森は生きている」編へ。

(続く)
Link→
煙夜に光る星 ~高田漣と森は生きている(2)~


笹倉慎介 with 森は生きている - 7inchシングル「抱きしめたい」トレイラー

笹倉氏と森の共演。
埼玉は入間にある、笹倉氏の
ハウス・スタジオでの様子。
3月14日、吉祥寺キチムにて
「高田漣」と「森は生きている」の
ライヴを観て来ました。

まずは備忘録。

2015.3.14@吉祥寺キチム
森と高田漣
(出演)
高田漣

森は生きている

吉祥寺キチムその2

世代の違う両者ですが、
音楽性には共通したものがあり、
アメリカン・ルーツ・ミュージックへの
憧憬が見て取れます。

ですが、両者が近似なのは
もっと現実的な理由があって、
「森は生きている」の
ギタリスト・岡田拓郎氏が、
高田漣氏のギター教室の
生徒さんだったからなのです。
(まあ、あくまでも理由の一端)

今回の共演も、
そういった由縁なのですね。

――――――――――――――――

まず最初の登場は
高田漣氏から。
ソロにて、ギターを抱えての
弾き語りが始まりました。

1曲目は「仕事さがし」

それは、
フォーク・ロックではなく、
フォークな曲調だった。
とても日本的な。

いつもの高田漣さんとは
ちょっと違う。
なんだか漣さんのお父様で、
フォーク・ミュージシャンの
高田渡さんの曲みたいだな。

などと思いながら
聴いていたのですが、
どうやらその通りだったようです。
これはカヴァー・ソングでした。

漣氏は直後のMCで、父君である
高田渡氏が今年で没後10年に
なること、これ以降の曲も
渡氏のカヴァーが続くことを
語られた。

高田渡氏が他界されてから10年。
今年は区切りの年として、
様々な企画が進行中とのことです。

ベスト・アルバム。
漣氏による高田渡カヴァー集。
そして、渡氏の若かりし頃の日記。

それらが発表される予定とのこと。

――――――――――――――――

そういう企画が進行している、
ということで納得はしたのですが、
漣氏がここまで父君のことを語る、
曲を唄い上げるというのは
正直、意外でした。

同じ音楽家でありながらも、
ペダル・スティール・ギターの
奏者として名を上げ、
父君とは別のフィールドで
活躍されているイメージが
あったから。

もしかしたら、ここに至るまでに
色々葛藤があったのかも
しれませんね。
しかし、それは
他人があずかり知らぬこと。

漣氏は、
にこやかに父のことを語り、
カヴァーソングを
朗々と唄い上げていましたから。

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漣氏が奏でる、
馥郁たるギターサウンド。

そして、その人柄が
そのまま表出したような、
穏やかなる空気。

押し付けがましくない、
しかし濃密な音と空間。

酔いしれましたね。

父君への「恩讐」を超えた想いが
一番のファクターだったのかも
しれませんが、ここまで他者の
感情や思考、そして表現に
とらわれたのは、久しぶりでした。

そして心の裡を
全てさらけ出すかのような、
高田漣氏の穏やかなる強かさに
感服致しました。

様々な感情を湧き立たせる、
本当に素晴らしい歌と演奏でした。


…ちなみにソロの演奏では
ペダル・スティール・ギターを
披露せず。

「森は生きている」との
セッションまで
待つこととなったのです。

(続く)
Link→
キチム ~器楽の森~ [intermission]
煙夜に光る星 ~高田漣と森は生きている(2)~

高田親子
〈ある父子の肖像〉

「クロコーチ」という

漫画があります。

長瀬智也主演で

TVドラマ化もされましたが、

不良刑事・黒河内が

「三億円事件」の

真相に斬り込んで行く、

といった内容でしたね。


現在、原作の方は

「三億円事件」から

「オウム真理教」事件に。

そして「連合赤軍」なども

絡めながら、その先の

「原発テロ」へ移ろうと

しています。


現実との境界線を

越えようかとする

その内容。

社会の裏面を

チラっとみせたりする

その手法は、

「ゴルゴ13」にも

似ているかなあ、と

思ったり。


又、巨悪を撃つのに

黒河内のような「悪徳刑事」

(強請・たかり、何でもござれ)

が立ち向かうというのも、

今の時代には

珍しいスタイルかも。

(「ピカレスク・ロマン」ですね)


この作品に通低する

「反骨精神」。

かつて1970年代辺りの

漫画・劇画には溢れていた。


やたらと「清潔志向」になった

今の時代とは、

真逆に位置する漫画。

私は好きです。


そして「クロコーチ」が

連載されている雑誌

「漫画ゴラク」には、

「反骨精神」溢れた作品が

他にも沢山載っています。


「原発マフィア編」を描ききった

ヤクザ漫画「白竜」


一貫して「劇画」のリアリズムを

追求し続けている、

ひじかた憂峰(a.k.a.狩撫麻礼)、

たなか亜希夫 コンビの

「大川端探偵社」


そんな作品を内包し、

且つエロ・グロも

しっかりと押さえる。


そんな「漫画ゴラク」の

「中年力」が、

今とても眩しいのです。



大川端探偵社
〈リバースエッジ大川端探偵社〉

クロコーチのコミックスが

手元にないので。

レッド・ツェッペリンの

「フィジカル・グラフィティ」が、

リマスタリングされ再発。

それを今になって

やっと購入しました。


音も大事ですけど、やっぱり

パッケージ化されたものは

ジャケット等のヴィジュアル、

そして「触感」も重要です。


デジタル時代に

割と抜け落ちてしまうのが、

この「手触り」という部分。


紙ジャケットは

手触りが良いんだな。


耳や目だけではなく、

他の感覚器への訴えも

忘れちゃいけない。


それこそ「Physical」にね。


フィジカルその1
「PHYSICAL GRAFFITI」(CD)


この画像では判り難いけど

立体的なアートワークです。



フィジカルその2

インナースリーブも丁寧な仕事が

施されています。



フィジカルその4

盤面も美麗ですね。



これ、通常盤なのですけど、

デラックス・エディションを

買っても良かったな…。

3月6日、
ヤマジカズヒデ氏と
ガッツ ツガヌマ氏の
セッションで、ヤマジ氏は
ギター・イフェクターに
「LOOPER」を使用していた。

「LOOPER」は、
その場で弾いたフレーズを
サンプリングし、反復させる。
又、それらの音を
どんどん重ねられる機材です。

昨今、このイフェクターを
使用するギタリストが
多くみられますが、
その中でも特徴的な存在なのが、
「Dustin Wong」です。

――――――――――――――――

ダスティン・ウォング。
ハワイ生まれ。
日本と海外を股に掛けて
活躍されるギタリストです。

最近では、嶺川貴子氏との
共演でも話題になりました。

私が彼のライヴを
初めて観たのは、
七尾旅人氏主宰のイヴェント、
「百人組手」でのことでした。

多種多様なミュージシャンが
集う「百人組手」で、
ウォング氏は最初に
ソロプレイを披露。

ステージ上、
たった一人でギターを抱え、
例のイフェクター「Looper」を
駆使しながら、その場で
音の素材を生み出す&重ねると
いった作業を、神業のような
スピードでどんどん行っていく。

それは、
超速のライヴ・レコーディング。

圧巻でした。

以下の動画で、そんな雰囲気の
一端が伝わるでしょうか。


Dustin Wong - live in japan 2011.06.27

サウンド的には
「アルゼンチン音響派」の影響を
強く感じますね。

こういう、ライヴの概念を
覆すような発想は、
やはり痛快です。

ライヴ=インスタレーション

そういう時代に
なってきているのかも
しれませんね。

ダスティンのエフェクター
〈ダスティン・ウォング氏のイフェクター〉
2014年9月7日 新宿 落合Soupにて

年度末だから

仕方のないことだけど、

ここ最近、毎日勤務超過。


特に新人の受け入れ準備が

なかなかね。


帰宅したら、気を失うように

ベッドに倒れ込んで、

そして未明に目覚める。


そんなことの繰り返しです。


自由時間は夢の中だけ。


でも、

他人から必要とされるのは

割と嬉しくもあります。


強がりじゃなくね。


人との繋がりがある。

そのこと自体に感謝です。


神田川その1
〈夢の中の散歩道・神田川沿い〉



まあでも、ちゃんと

残業代が支払われるのが、

私にとっての一番の

モティヴェーションだね♪


――――――――――――――――


明日(じゃなく今日)は遅い出勤。

買い物をしてから出掛ける予定。


先月のアレをソレする

ギフトを買いに。


他人のことを

色々と思い巡らすのは、

割と好きだし、楽しいです。


相手はややこしい生物ですが。

天顕祭

白井弓子著「天顕祭」


3月に入ったら読み返そうと

思っていた漫画です。


元々は同人作品でしたが、

第11回文化庁メディア芸術祭、

マンガ部門奨励賞を受賞。


その後、それを機に

2008年に一般書として刊行され、

私は購入していた次第です。


――――――――――――――――


作品の舞台は、遥か未来の日本。

しかし、その世界は戦争により

一度破壊され、

文明は衰退している。

また戦時中、

爆弾によって撒かれた毒

(作中では「フカシ」と呼ぶ)により、

住める土地にも限りがある。


そんな状況から、

徐々に回復しつつある世界を

描いています。

(それでも戦後数百年は経ている)


作中に於いて重要なモチーフに

なっているのが「竹」です。


この世界では竹が重要な

建築資材になっており、

又、フカシに侵された土地を

浄化する役目も担っています。


そして「天顕祭」とは。


それは、

ヤマタノオロチ伝説に基づき、

毎年行われる祭。

しかし50年に一度だけ、

秘祭として特別な神事が

執り行われる。


その際に、

「クシナダ姫」役の女性が

1名選ばれるが、

それが作中のヒロイン「木島咲」

なのです。


50年に一度の天顕祭の神事は、

フカシに汚染された竹炭を

破棄する、大きな「竪穴」の中で

行われます。


何故そんな危険な場所で

神事が行われるのか?


竹炭を捨てる「竪穴」の

奥底には何があるのか?


以前、神事に参加した

クシナダ姫たちは、

どうなってしまったのか?


そして木島咲の運命は?


謎とサスペンスに満ちた作品です。


――――――――――――――――


やっぱりこの作品、

今年の3.11までに読み返して

おきたかったんだよね。


そして読んでみて思ったのは、

大いなるものの前では、

人間は畏怖するだけしか

出来ない、ということ。


「天顕祭」の世界も、

遥か昔も、現在も、

それは変わらない。


我々だって、未だに

神話の世界を生きているのだ。

TV番組「月曜から夜ふかし」の

開始時間が23:59なのは、

「番組名に偽りなし」に

拘った結果でしょうか。


まあ、どうでも良い事か。


マツコ・デラックスの

出てる番組って、

ほぼ全て面白いね。

すごい。