3月に入ったら読み返そうと
思っていた漫画です。
元々は同人作品でしたが、
第11回文化庁メディア芸術祭、
マンガ部門奨励賞を受賞。
その後、それを機に
2008年に一般書として刊行され、
私は購入していた次第です。
作品の舞台は、遥か未来の日本。
しかし、その世界は戦争により
一度破壊され、
文明は衰退している。
また戦時中、
爆弾によって撒かれた毒
(作中では「フカシ」と呼ぶ)により、
住める土地にも限りがある。
そんな状況から、
徐々に回復しつつある世界を
描いています。
(それでも戦後数百年は経ている)
作中に於いて重要なモチーフに
なっているのが「竹」です。
この世界では竹が重要な
建築資材になっており、
又、フカシに侵された土地を
浄化する役目も担っています。
そして「天顕祭」とは。
それは、
ヤマタノオロチ伝説に基づき、
毎年行われる祭。
しかし50年に一度だけ、
秘祭として特別な神事が
執り行われる。
その際に、
「クシナダ姫」役の女性が
1名選ばれるが、
それが作中のヒロイン「木島咲」
なのです。
50年に一度の天顕祭の神事は、
フカシに汚染された竹炭を
破棄する、大きな「竪穴」の中で
行われます。
何故そんな危険な場所で
神事が行われるのか?
竹炭を捨てる「竪穴」の
奥底には何があるのか?
以前、神事に参加した
クシナダ姫たちは、
どうなってしまったのか?
そして木島咲の運命は?
謎とサスペンスに満ちた作品です。
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やっぱりこの作品、
今年の3.11までに読み返して
おきたかったんだよね。
そして読んでみて思ったのは、
大いなるものの前では、
人間は畏怖するだけしか
出来ない、ということ。
「天顕祭」の世界も、
遥か昔も、現在も、
それは変わらない。
我々だって、未だに
神話の世界を生きているのだ。
