「高田漣」と「森は生きている」の
ライヴを観て来ました。
まずは備忘録。
2015.3.14@吉祥寺キチム
森と高田漣
(出演)
高田漣
森は生きている

世代の違う両者ですが、
音楽性には共通したものがあり、
アメリカン・ルーツ・ミュージックへの
憧憬が見て取れます。
ですが、両者が近似なのは
もっと現実的な理由があって、
「森は生きている」の
ギタリスト・岡田拓郎氏が、
高田漣氏のギター教室の
生徒さんだったからなのです。
(まあ、あくまでも理由の一端)
今回の共演も、
そういった由縁なのですね。
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まず最初の登場は
高田漣氏から。
ソロにて、ギターを抱えての
弾き語りが始まりました。
1曲目は「仕事さがし」
それは、
フォーク・ロックではなく、
フォークな曲調だった。
とても日本的な。
いつもの高田漣さんとは
ちょっと違う。
なんだか漣さんのお父様で、
フォーク・ミュージシャンの
高田渡さんの曲みたいだな。
などと思いながら
聴いていたのですが、
どうやらその通りだったようです。
これはカヴァー・ソングでした。
漣氏は直後のMCで、父君である
高田渡氏が今年で没後10年に
なること、これ以降の曲も
渡氏のカヴァーが続くことを
語られた。
高田渡氏が他界されてから10年。
今年は区切りの年として、
様々な企画が進行中とのことです。
ベスト・アルバム。
漣氏による高田渡カヴァー集。
そして、渡氏の若かりし頃の日記。
それらが発表される予定とのこと。
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そういう企画が進行している、
ということで納得はしたのですが、
漣氏がここまで父君のことを語る、
曲を唄い上げるというのは
正直、意外でした。
同じ音楽家でありながらも、
ペダル・スティール・ギターの
奏者として名を上げ、
父君とは別のフィールドで
活躍されているイメージが
あったから。
もしかしたら、ここに至るまでに
色々葛藤があったのかも
しれませんね。
しかし、それは
他人があずかり知らぬこと。
漣氏は、
にこやかに父のことを語り、
カヴァーソングを
朗々と唄い上げていましたから。
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漣氏が奏でる、
馥郁たるギターサウンド。
そして、その人柄が
そのまま表出したような、
穏やかなる空気。
押し付けがましくない、
しかし濃密な音と空間。
酔いしれましたね。
父君への「恩讐」を超えた想いが
一番のファクターだったのかも
しれませんが、ここまで他者の
感情や思考、そして表現に
とらわれたのは、久しぶりでした。
そして心の裡を
全てさらけ出すかのような、
高田漣氏の穏やかなる強かさに
感服致しました。
様々な感情を湧き立たせる、
本当に素晴らしい歌と演奏でした。
…ちなみにソロの演奏では
ペダル・スティール・ギターを
披露せず。
「森は生きている」との
セッションまで
待つこととなったのです。
(続く)
Link→
キチム ~器楽の森~ [intermission]
煙夜に光る星 ~高田漣と森は生きている(2)~

〈ある父子の肖像〉