黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」読み終わりました。

 

 

窓ぎわのトットちゃん

黒柳徹子

講談社文庫

 

 

「昭和史 1926-1945」の感想で、中村哲さんの本に当時の事が書かれている、江戸川乱歩の小説は書かれた時期も舞台もその頃、というようなことを書きました。

 

昭和の戦前、戦中に特に興味があるつもりはないのですが、「舞台がその頃」の本を選びがちのようで、この「窓ぎわのトットちゃん」も、戦中の出来事です。戦争の話はあまり出てきませんが。

 

トットちゃんが通っていたトモエ学園はとてもいい学校だと思いましたが、現在の児童教育は、やっとほんの少しそちらに向き始めたところのように思います。80年前に実践していた学校があり、そして40年前にはその物語がベストセラーになり多くの人の目にとまったのですが、そういった教育方針は今でもあまり理解されていないのかもしれません。

 
「怪人二十面相」青空文庫より
 
トットちゃんは大井町線の電車に乗ってトモエ学園まで通っています。当時すでに東京は電車だったんですね。
江戸川乱歩の「少年探偵団」では、「汽車」と「電車」の記述があります。
 
「少年探偵団」青空文庫より
 
 
そしてトットちゃんでも、温泉旅行や疎開では「汽車」に乗ります。しっかり使い分けているようですね。
 
私は小学生くらいまで「汽車」と呼んでいましたが、それはすでに「電車」でした。少しずつ「電車」と言い換えるようにして育ってきた記憶があります。
 
 

今読んでる本。

妖怪博士

ガイア・ギア

昭和史 戦後篇 1945-1989

 

 
 
 

『100冊読書』宣言