PC関係は一段落したはずなのだけれど…
一応、いじるところはいじったので、あとはしばらく静観するはずだったのだけれど、今少し調整が必要かな…と思っている。
大した作業量ではないのだけれど、ケースファンの風向と風量の見直しをする必要があると思わるんだ。
おさらいで今の状況
- CPUクーラー:簡易水冷で240mmサイズのラジエータに120mm×2のファン
- PCケースフロント:下部に120mm吸気ファンと上部に140mmの排気ファン
- PCケースリア:120mmの排気ファン
という構成になっている。
んで、CPUの粗熱はCPUクーラーが熱をラジエータに伝え、ファンの力でケース外に排熱する。
なので、ケースファンはCPU温度に左右されず、(実験ではマザーボード温度はほぼ変化しなかったので)今はGPU温度に応じてPCケース前後のファンをコントロール。
ケースファンはいずれもGPU温度が低いときには回転を停止する設定にしている。
つまり、GPUへの負荷が低くて温度が低い場合は、回っているファンはCPU上のポンプファンとラジエータの排熱ファンのみ。これでかなり静かな環境を実現できるんだ。
しばらく使ってみて、実際にどうだったかというと…
現状、ほぼ無負荷に近い(ちょっとメールをチェックしながら、YouTube動画を1時間程度見続けているくらい)の所で見てみると…
- CPU温度が47度以下に下がらない。
- GPU温度は38.1度程度。GPUのファンは停止状態。
- ケースファンはGPU温度が35度辺りから回転し始めるのでシャーシ1(フロント下部)は10%、シャーシ4(リア)は20%程度の出力で回っている(あまり回転数は変わらないけれど…)。シャーシ3(フロント上部)はもう少し温度が高くならないと回らない。
- マザーボード温度が35.5度。最大36.5度まで上昇している。
- チップセット温度53.7度、最大60.1度まで上昇している。
(赤下線:注目している温度/橙枠線内:PCケースファン回転数)
これはよろしくないんじゃね?
危険域というわけではないにしろ、意識的にGPU温度が低い内はPCケース内部にわざわざ空気の流れを作る必要はなかろうと思っていたのだけれど、実際には極論とてCPUの排熱は簡易水冷が担い、GPUはほぼ負荷が掛かっていないとしても、CPUの熱を運ぶ水冷チューブからも、チップセット、電源フェースなどからも熱は発生している。
組み立てた当初の実験はぬるくて、そこまでの温度上昇を見込めなかったのだろう。
静音設計も大事だけれど、せっかくファンをつけているのに、全く役立っていないのでは本末転倒も甚だしい。
という事で、これからの改造計画は次の通り。
- フロント上部のΦ140mmファンの向きを変え排気から吸気に変更
- Φ140ファンとリアφ120mmファンを常時回転として、常にチップセット、電源フェース辺りに冷風を送り込み、リアから排熱を促すようにする。
- フロント下部Φ120mmファンは従来通りGPU温度を監視し、GPU負荷が高まったら、GPUに向けて吸気して冷却効率を上げる目的で制御する。
ここまで来てまだ理屈上の話になるのだけれど、今までも何度かいてきた通り、基本熱は下から上に昇る。なので、天頂部に取り付けたCPUクーラーのラジエータを通して上に排熱するのが最もスムースな排熱のはず。ラジエータファンは常時回転しているしね。
なので、PCケース内に熱がこもって温度が上昇したら、ラジエータファンの回転数を上げて、天頂部から排熱するのが本来は理想のはず。でも、ファンの直情にラジエータが付いていて抵抗となっているため、ケース内の熱がスムースに排熱されるのか疑問がある事、効率よく排熱するために、ケース内温度などによって、ファン回転数を上げるとノイズが増えること…ケース天頂部のスリットから埃が内部に溜まるのを極力防止するため、防塵フィルタの網が乗っている。これがなければ風はスムースに流れて他PCケースファンとノイズ音は変わらないのだけれど、このフィルタを通るとノイズが爆増するんだ…そんな理由から、ラジエータを通して天頂部から排熱と考えるより、ラジエータはCPUに専念してもらって、PCケース内の温度管理はフロントから吸気して、リアに排熱する…この形にして行きたい。
小難しく書いたけれど、要はフロント上部のファンを前後逆に取り付けなおして、A-Tuningアプリでケースファンの回転数を制御しましょって事だ。
目標は今回のモニタ時と同じような使い方の中でチップセット温度が40度台前半、マザボ温度は30度台前半か半ば程度に落ち着いてくれて、なおかつ静穏性を保っている事かな。
また数日かけて動作を確認して計測してチューニングしての繰り返しになるかも知らんけれど、これはやっておくべきだろうな。
やはり机上の空論って言葉は真理だわね。理屈を組み立てるのは結構だけれど、実際に思った通りに動くかどうかは実験してみなきゃわからないって事だね。
実施した結果は⋯
って事で、早速実施したよ。
結果は⋯
稼働条件が同じではないから、すべてが今回の設定変更の結果とは言えないけれど、それでも今まで折角ついているケースファンを有効利用していなかったんじゃね?」と言っても良いんじゃなかろうかと思えるくらい温度差が出たね。
(最大温度、最大回転数については、設定完了後にリセットし忘れているので参考にならない)
騒音も、この程度の回転数なら全く気にならないのが嬉しい。
もう少し、ファン回転速度や温度などをモニタしながら微調整はしなければならないと思うが、最初から効果が確認できたのは嬉しい限り。