作家の永井するみさんが9月3日にお亡くなりになっていたことを今朝の新聞で知り、とてもショックを受けています。49歳であったとのこと。


どこかがお悪かったのでしょうか。

いろいろな媒体の訃報記事を読んだのですが、3日に死去ということと、葬儀は近親者のみで済ませたとしか記されていないので……。


どの記事にも一番重要な作品である『大いなる聴衆』が挙げられていなかったのが残念でなりません。

『大いなる聴衆』については、ごくごく簡単にですが、こちら左矢印リンク)の記事で触れたことがあります。


あまりのショックに今はこれだけしか書く気力がありません。


ご冥福を心よりお祈りいたします。


大いなる聴衆 (創元推理文庫)/永井 するみ
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親愛なるアルマ様。


本日は131回目のお誕生日おめでとうございます。

私はあなたの敵とみなされるような文章をいろいろと書いたりしてきました。

また、今現在も、あなたが隠そうとなさっていたマーラーからの手紙やあなたの日記をこの極東の地で公にすることで、あなたが作り出したマーラーやあなた自身についての従来の像を大きく変えるようなことにいそしんでいます。


そのような不遜なことを日々考えている者ではありますが、今日のように私たちがマーラーの曲を享受できるのは、あなた様のお陰であると本当は感謝しているのです。

あなたが事実を歪曲したり隠蔽したりしたということは、かつてのマーラーが受け入れられなかった時代においては仕方がなかったという面もあったでしょうし、それ以上に必要なことであったと近頃では思うようになってきております。

それに何よりも膨大な資料が今日残っているのは、ひとえにあなたのご尽力の賜物であるのですから。


そういえば、今年はあなたの『グスタフ・マーラー 回想と手紙』がアムステルダムで出版されてからちょうど70年になりますね。

あなたの望んだ「マーラー神話」はここから始まりました。


今日は初版本を手にしながら、あなた様に思いを馳せたいと存じます。



アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと

アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと

アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと

アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと





8月29日は実に濃い一日でした。


abbadoiさん の御仲介で、トナカイさん こと角皆優人さんと指揮者の三澤洋史さん にお目にかかれることになり、午前10時30分からの「マーラープロジェクト名古屋管弦楽団演奏会」のゲネプロに始まり、コンサート本番、そしてその後楽屋でのお話、さらには9時過ぎまで夕食を共にしながらの歓談と、とても充実した一日を過ごすことができました。


ご自身のホームページ や、クラシックジャーナル040の『やっぱりカラヤン』にお書きになった文章を読ませていただいて、大いに共感を致しておりましたので、その角皆さんご本人とお会いできたことはとても幸せなことでした。


アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと


指揮者の三澤さんを挟んでの記念撮影。

さて、どちらが誰でしょう。


コンサートはとても感動的なものでした。

コンサート・レヴューは基本的に書かないことにしていますので、感想は別行動で出かけたパートナーのみーちゃさんの記事 を参考にしていただければと思います。

私もほぼ彼女と同意見です。イゾルデの愛の死は涙が止まりませんでした。


なお、ゲネプロから通して聴かせていただいて感じたことがいくつかあります(特にマーラーのソプラノ・ソロに関して)ので、そのことについてはこちらとは別の記事として書きたいと思います。



アレグロ・オルディナリオ~マーラー資料館とわたしの大切なこと


何とも不思議なご縁で、素晴らしい方々とお目にかかれる機会を得ることになりました。


とても楽しみです。


マーラープロジェクト名古屋管弦楽団演奏会


マーラー:交響曲第4番

  ソプラノ/並河寿美


ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」全3幕から抜粋

  トリスタン/成田勝美

  イゾルデ/並河寿美

  ブランゲーネ/三輪陽子

  クルヴェナール/初鹿野剛


指揮/三澤洋史

合唱/モーツァルト200合唱団


マーラーの交響曲第4番と「トリスタンとイゾルデ」抜粋という、絶対に聴き逃せない魅力的なプログラムです。

期待に胸が躍って今夜はなかなか寝付けないかもしれないので薬を飲んで早く寝ます。


と、ここまで書いて今大変なことに気がつきました。

マーラーの第4番の終楽章のソロとイゾルデを一人のソプラノが一つの演奏会で歌うというのは、ものすごく大変なことで、めったにないことではないかと思います。


両方をレパートリーにしているという人もすぐには思い浮かびませんし、商業録音を両方ともしているという人は、フェリシティ・ロット(イゾルデはピアノ四重奏版 左矢印HMVへ)ぐらいしかいなかったのではないかという気がします(今は記憶で書いていますので、資料には後日あたることにしたいと思いますが)。


abbadoiさま 、お声を掛けてくださってありがとうございました。

プライヴェートなことで、申し訳ありません。


パートナーであるムゼッタさん(旧ミーチャさん)が

数日前に突然挨拶もなくアメブロを退会したことについて

何人かの方から、お気遣いやご心配のメッセージをいただき

本当にありがとうございました。


人の心の痛みに対して、非常に敏感に反応して、本人以上に

ダメージを受けてしまうというところがあり、今回は

そのことが限界を突破してしまい、こちらを続ける気力が

完全にそがれる結果となりました。

単に気力の問題ではなく、このような精神的ダメージは

10代の頃からの持病である「クローン病」に障る可能性が

非常に大きいのです。

そういった事態も考慮に入れての選択です。


皆さまへの挨拶は本人がこちら に書かせていただいています。


初心に戻って、気持ちをリセットして

ライブドアブログ左矢印ブログへリンク)で、何とか元気を取り戻そうとしております。


存在を忘れないでいてくださると嬉しく存じます。


前島 良雄