人はなぜそんなにも塔に惹かれるのか。
おそらくそこに非日常を感じとっているからだろう。
太古より、あたりを俯瞰して見られる鳥のような視野は
ずっと人間の憧れだったに違いないのだ。
都市にいてうれしいのは、
いろいろなタワーが見られること。
昼間だけでなく夜のタワーも
また別の表情を見せてくれるから飽きることがない。
東京の塔の代表格といえば、言わずと知れた
東京タワー、スカイツリー。
私は特に夜の顔では、特別バージョンの東京タワーのライトアップが
とってもポップで好きだが、
どちらも、遠く離れた場所でさえ思いがけなく目にすると、
ちょっとした感激があるものだ。
青山一丁目からの、あえて地下鉄の駅を使わない
歩きたいがための帰宅のウォーキングコース、
イチョウ並木を通りその端まできて、
絵画館の前を左に折れる千駄ヶ谷駅までの道を
いつも通っているわけだが、
国立競技場建設地に至る場所で、
ふと右横を見て、遠くにスカイツリーの姿を認めたときは
平地でこんな場所から、墨田の地に立つあの塔が見られるとは
本当にびっくりした。
そのちっちゃな、ミニチュアのような姿がかえって愛しいくらいである。
さて、その同じウォーキングコースで、
1年ほど前から突如夜に存在感を表し、
圧倒的に私を惹きつけている塔がある。
それは、NTTのドコモタワーである。
点々とした光の集まりのようなライトアップと違い、
エンパイア・ステートのビルの形に似た
タワーの上の部分全体の広い面積が光るのだから、華やかである。
しかも、クリスマスなどのイベントごとや
季節によって色やデザインが変わるようで
今日はどんな様子だろうかと、見るたびにワクワク感を与えてくれる。
何度か遭遇したことがあるのだが、
ライトアップの試験をしているような時があって、
見ている間に、次々とライトが変わったりするのもおもしろかった。
それで一度目にしたのは、
クリスマスバージョンの練習なのか、
全体が鮮やかな緑色に、赤やピンクや紫などの線のライトが
あちこち移動して点灯したもの。
写真を撮ろうと思う間に消えてしまって、
私の心にはかえって鮮やかに焼き付いている。
このような存在感あるタワーも、
周辺の風景との組み合わせによって
その雰囲気が損なわれたりもする。
一度大久保駅近くの小滝橋通りで、
新宿のネオンの中に埋没して立っているようなドコモタワーを見た。
そこからだと、外苑からは見えない正面の時計盤は見えたものの、
同じタワーと思えないほど、
すっかり魅力が消されている感じがした。
私はやはり外苑の杜の背景に見える、ドコモタワーが好き

夏の夜も

秋の夜も


クリスマス

数え切れないほど様々な色のバージョンがあるようだ。

新宿御苑付近で見ても美しい
I LOVE TOWERS